第803夜:水芭蕉と久治こけし
28日~29日まで一泊二日の尾瀬観光ツアーに行ってきた。尾瀬には未だ20台の頃に数回行っており、日本百名山の燧ケ岳や至仏山にも登っていたが、もはや半世紀も前の話。今回は観光も兼ねた初心者ツアーへの参加であった。一の倉沢へのハイキング、清津峡の観光、そして尾瀬ヶ原での水芭蕉鑑賞が主な目的であった。口絵写真は、5月の例会で入手した久治こけし。
尾瀬ツアーは上越新幹線で上毛高原まで行き、そこからバスで初日の観光地である谷川岳・山麓のロープウエイ駅に向かい、そこから一の倉沢出合まで3時間程のハイキングで足慣らしを行った。写真が一の倉沢出合。
次いで、バスにて清津峡に向かう。日本三大峡谷の一つである清津渓谷は清津川に沿って出来た柱状節理が有名の景勝地であったが、昭和63年の落石事故で遊歩道が通行不能となってしまった。その後、この景勝地を見るために歩道トンネルを掘ることになり平成8年10月に完成した。全長750mに及ぶトンネルは途中に3カ所の見晴らし所があり、その終点はパノラマステーションとなっていて、清津峡の全景が見えるばかりでなく、トンネル底面には5cm程度の深さに水が張られていて、そこに写った反転した景色を見ることができる。その中心に自分が立てば、南米ボリビアの有名なウユニ塩湖を彷彿させる光景になるのである。写真は筆者がボーズを取っている所を写真に撮って頂いたもの。その後、宿へ向かった。
二日目はいよいよ尾瀬探訪である。宿からバスで乗り換え地点に向かい、そこからマイクロバスに乗り換えて鳩待峠に向かう。ここから尾瀬ヶ原の西端である山の鼻までは1時間程の下り道である。しかし、天気は雨模様で強風が吹き難儀な行程となった。ようやく山の鼻に着き、ここで昼食休憩。雨は殆ど気にならないくらいになったが、寒い中での舞茸弁当はあまり食が進まなかった。
山の鼻の植物研究見本園を一回りした後、尾瀬ヶ原に踏み出す。ようやく雨も上がり、日が差して青空が広がってきた。原一面には水芭蕉の群落が咲き、行く手には燧ヶ岳の雄姿が聳えている。
長く続く木道の足元を見ると、傍らには水芭蕉と黄色いリュウキンカが仲良く咲き誇っていた。その後、山の鼻から鳩待峠への登りでは疲れが溜った足を引きずりながら、ようやく辿り着くことができた。
さて、こちらの久治は今月の例会入札で入手したもの。
大きさは1尺3分。製作時期を示す記載などは無い。一番の特徴は左右の眼点が中央に寄って鋭い表情になっているところ。そこが気に入って入手した。昭和29年を頂上をする戦後のピーク期を思わせるが、頭がやや縦に長くなっていること、また眉・目の描線が長くピーク期ほどには集中感が無いことなどから、やや後の作と思われる。
戦前作と並べてみた。右は昭和15年、左は31年の作。こうして見ると思ったより頭が大きく感じられる。
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