第811夜:念願の鉄則ロボットをゲット!!
津軽系、奥瀬鉄則のこけしについては、幸兵衛型(長おぼこ型)に注目して、出来る限り入手してその変遷を眺めてきた。そしてその最初期のものは「ロボット」と称されるもので入手の機会を伺っていた。先日のヤフオクにそのロボットが出品され入手したいと思った。これまでの経験から落札価の高騰が危惧されたが、何とか入手に至り有難いことであった。今夜はそのロボットを紹介したい。口絵写真はその表情である。
鉄則の幸兵衛型(長おぼこ型)については、第253夜(長おぼこ型)、第483夜(幸兵衛型)に記載しており、その最終目標は「ロボット」であった。ようやくそのロボットを手にし、紹介できることになった訳である。このロボットについては「こけし辞典(kokeshi wiki)」には記載がなく、「盛秀一家のこけし辞典(2)」を頼りにすることになった。第483夜にその写真を転載しているが、それを参考に見ていこう。
こちらが今回入手のロボットである。大きさは6寸、鉄則の本人署名は無いが胴底に「S35.7.7」の書き込みがあり、昭和35年の作と思われる。赤、紫、緑、黒の色彩もよく残っており、製作時の面影を今に伝えている。頭は縦(含、髷1分)、横共に1寸5分、胴は長さ4寸5分、太さ1寸1分で頭より少し細い。髷から頭部の黒髪は4分で、髷は髪とは離れている。細めの眉と一側目で眼点は丸く愛らしい。やや長めの鼻、口は上下に二筆の墨で間に紅を差している。肩は丸みが殆ど無く頭に直に繋がっている。胴は上下に、赤・紫・緑・赤の4本の太線に細線を入れ、中央部には大きな牡丹模様を描いている。白木地の部分が少なく濃厚な感じを受ける。ハレの日に花模様の綺麗な着物を着ておめかしした童女を思わせる。
第483夜に掲載したロボットの写真と比べてみよう。
この写真を見ると、ロボットには少なくとも2種類あることが分かる。一つは左写真の左と右写真のもので、面描が小振りで鬢が短く、牡丹模様に黒の輪郭線が描かれている。もう一つは左写真の右のもので、今回入手したものと同様のものである。どちらが先に作られたのかは分からないが、表情の雰囲気は鬢の短い方があどけなく手慣れていないような気もするが…
第483夜のこけし(右)と比べてみよう。右作では髷も含めて頭がかなり縦長となり、肩は丸みが付いてなだらかな曲線となっている。面描は左のロボットをそのまま引き延ばしたようで鬢は一段と長くなり鼻も大きく長い。目は丸い眼点ではなく上瞼の曲がり部を埋めるように大きい。胴上下のロクロ線の配色は同じであるが細線が増えたため濃厚さが薄れて軽くなった。牡丹模様は黒の輪郭線を入れた様式で、これをもう一方のロボットの様式になっている。
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ロボットとは上手に例えますね!
タートルネックとか、ほかにもニックネームありますね、また教えてください。
投稿: | 2026年8月12日 (水) 22時27分
全くですね!
昔の人は、こけしに上手い名前を付けたものです…
投稿: 国恵 | 2026年8月13日 (木) 22時39分