土湯系

第542夜:野地スマイル(3)

Noji_s5307_kao 毎日が休日の生活をしていると記念日に対する感覚も薄らいでくる。そう言えば今日は秋分の日、それに合わせた訳ではないだろうが、今日はNHK総合で大谷の試合を中継していた。昨日、久し振りのHRを打ったこともあって、TV観戦をした人は多かったのではないだろうか。4時間を超える長い試合で、大谷は4四球でHRは無く、ひたすら疲れた試合ではあった。さて、野地さんの初期のこけしには特に興味を持っており、第452夜と453夜で紹介した。先日ヤフオクに、その頃の作と思われるが、表情が全く異なる野地こけしが出てきたので入手した。他に応札した人は居なかった。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真は、その表情である。

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第541夜:帰ってきた蛸坊主(続編)

Yoshizo_s40dainaka 前回の掲載から一か月以上も経ってしまった。ちょうど東京オリ・パラの間を休んだことになる。自粛生活の中で、オリ・パラ観戦に多くの時間を費やしたことも理由の一つではあるが、この間、新しいこけしとの出会いが無かったことが最大の理由である。8月の入手こけしはヤフオクでの3本組1点のみ、長い蒐集生活の中でも稀有なことであった。9月になって、ぼつぼつこけしも入ってきており、本ブログも再開することになった。10日程前にヤフオクで岩本芳蔵のこけしを入手した。戦後の極一般的な芳蔵のこけしであったが、保存が良かったのと、ぜひ並べて見てみたいこけしであったからである。口絵写真はその芳蔵こけしの表情である。

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第524夜:荒川さんの酒井正進型こけし

Arakawa_syoshin_kao 去る21日に荒川洋一さんから電話を頂いた。以前お預けした酒井正進戦前作(安藤良弘描彩)こけしを返却していただくことに対する連絡であった。コロナ禍の中であるがお元気で、客は少ないが家の周りの片付けもので忙しいとのことで安堵した。橘コレクションの正進こけし(第912夜)が再現されなかったのは残念であるがこれも仕方のないこと。そんな折、ヤフオクに荒川さんの酒井正進型こけしが出品され、良い出来で今作ったばかりのような保存状態に惹かれて入手した。今夜は、そのこけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第463夜:正一のえじこ

Syoichi_s34_zentai 今日から7月が始まった。オリンピックイアーと呼ばれた2020年が、こんな形で半ばを迎えるとは誰が想像したであろうか。一か月余りに及ぶ自粛期間を終え、徐々に各種制約の解除が進んでいるが、まだまだ感染者0には程遠い状況が続いている。そんな中、コロナとは直接関係ないであろうが、5月末からのほぼ一か月間で4名の工人(新山学、小林定雄、今泉房雄、高橋正吾)が黄泉の世界に旅立たれて行った。戦後の第二次こけしブームを支えた方々である。時の移り変わりは静かにそして確実に進んでいるのであろう。さて、先日、ヤフオクで佐藤正一のえじこを入手したので、今夜はその紹介をしたい。口絵写真は斜め上からの全体像である。

 

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第462夜:渡辺和夫の初期こけし

Kazuos_s49_kao 6月も三分の一を過ぎた。東京では未だ10名台の新規陽性者が見つかっているが、一応落ち着いた状況で推移しているようで、東京アラートも解除されるようだ。しかし、欧米ではかなりの感染者数が出ているにもかかわらず、黒人問題で大規模なデモが行われており感染拡大が危惧される。さて、ここのところ「福寿物語」の方が忙しくて、本ブログの更新が滞っていた。久しぶりの今夜は、土湯系の渡辺和夫のこけしである。和夫は湊屋の各種こけしを復元して評価も高いが、その初期のこけしはあまり知られていない。koeshi wikiでは、和夫は昭和46年より佐久間芳雄について木地修業をし、当初は芳雄の由吉型を作っていたとある。そんな時期の和夫のこけしがヤフオクに出たので入手した。芳雄の同時期のものも出ていたが、価格が5倍もしたので諦めた。口絵写真はその和夫こけしの表情である。

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第457夜:土湯の小寸こけしセット(野地忠男)

Noji_syosun_3hon_tocyo ここのところ土湯系こけしの話が続いているが、今夜はその発端となった(第452夜)野地忠男さんの小寸こけしを紹介しよう。野地さんは元々はサラリーマンのこけし収集家でそれが高じてこけし作りを目指し、40歳を越えてから渡辺和夫さんに師事してこけし作りを始めた異色の工人。あまり大物は作らず、定寸物を中心に土湯系として程よい大きさのこけしを各種作り、小寸物でも髷、傘、帽子冠りなど面白いものを沢山残している。今夜は、そんな中から大きさの異なる3本の坊主こけしを選んでセットにしてみた。口絵写真は、その3本を上から見たところである。頭頂部の蛇の目、前髪とカセの様式がよく分かる。

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第456夜:土湯の小寸こけしセット(陳野原和紀・渡辺和夫)

Kazunori_syosun_set_tocyo 国恵は今でこそ古品にも手を出しているが、こけしを集め始めた昭和40年代後半から50年代にかけては古品は骨董品のように特別なものという感じで見ており、もっぱら新品こけしを中心に収集を行っていた。当時の新品では復元こけしが沢山作られており、こけしの文献などを参考にその手のこけしを選んでいた。土湯系では、陳野原和紀さんが鹿間時夫氏の勧めで佐久間粂松型に挑戦しており、小さなものから大きなものまで各種の粂松型を作っていた。価格も手頃だったので、主要な粂松型はあらかた手に入れていた。その中から、今夜は陳野原さんの小寸2本と渡辺和夫さんとで3本セットにしてみた。口絵写真は、その3本を上から見たところである。

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第455夜:土湯の小寸こけしセット(佐久間芳雄)

Yoshios_syosun_3hon_tocyo 週末で検査数が少ないという事情はあるにせよ、昨日のコロナ感染者は東京で5人、大阪では0になったという。日本人の努力が報われてきた成果が感じられ、この減少状態が続くことを期待したい。さて、昨夜の続きで今夜は土湯系の小寸こけしセットとして、佐久間芳雄のこけしを取り上げた。由吉ー芳衛ー芳雄ー俊雄と続く湊屋直系の工人の中では、評価も人気も今一つと言ったところかも知れない。由吉のような本格的な品位には及ばず、俊雄のようなバラエティさでコレクターを喜ばせるということもない。しかし、木地技術に優れた芳雄は傘冠りや入れ子こけしなどの手の込んだ細工物も盛んに作り、湊屋本来の深い赤とは違う明るい赤を主体にした緻密なロクロ線で玩具っぽいこけしを作った。そんな芳雄には小寸こけしが適しており、今夜紹介する3本組の愛らしさは格別である。口絵写真は芳雄の3本セットを上から見たものである。

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第454夜:土湯の小寸こけしセット(太田精二)

Seijio_syosun_tocyo 日本人の生真面目さと従順さ、それに夏を思わせる暑さも手伝ってか、新型コロナウィルスの新規感染者は減少に転じ、緊急事態宣言も39県で解除されて、自粛していた人々にも動きがみられるようになり、全体的に気持ちの緩みは否定できない。願わくば2週間後も新規感染者が増えないように…。本ブログの連日更新も一段落して、新しいネタを探すべく戸棚の中を物色していると、小寸こけしには土湯系が多いことに気が付いた。理由は色々とあるのかも知れないが、それらの小寸こけしを単体ではなくセットとして見るとまた楽しいものである。今夜はその小寸こけしの中から太田精二工人のこけしを取り上げることにした。精二さんは渡辺和夫さんの弟子で湊屋系列の工人、腕の良い工人でいわき市湯本でこけしを作っているが、大正15年生まれということは90歳台半ばであり、もう作っていないかも知れない。口絵写真は小寸3点(坊主・髷・傘)の頭頂部である。

 

 

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第453夜:野地スマイル(2)

Noji_s53a_kao 昨夜は野地忠男さんの由吉型の最初期と思われる昭和53年作のこけしを紹介したが、その解説の中で触れた「こけし手帖441号」の写真(6頁④)には昨夜紹介のこけしと同手のものと並んでもう1本、6寸のこけしが紹介されている。そのこけしは同じ6寸の大きさであるが、頭の形が逆おむすび形で胴はやや太く三角胴に近いものである。そこで、手持ちの野地こけしを探したところ、そのこけしとほぼ同手のこけしが見つかった。太目で表情はやや異なるが、胴のロクロ模様の様式は同じである。今夜は、そのこけしを紹介しよう。口絵写真は、そのこけしの表情である。

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