土湯系

第300夜:弘道のえにし

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こけしのえにし(縁)の話はよく聞くことであるが、今回もそんな縁の繋がりである。23日の東京こけし友の会の例会に出掛けると、入札品コーナーに「弘道の微笑み」が立っていた。弘道と言えば、第298夜で先日入手した珍しい表情の弘道を紹介したばかりである。それが呼び水となって、この弘道との出会いが会ったのであろうか。33年~34年の弘道は国恵が愛するピーク期のこけしであり、機会があれば成るべく入手してきた。今回の作は6寸物で未だ持っておらず、入札を頑張って入手できた。口絵写真は、その弘道の表情である。

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第299夜:友の会9月例会(H30)

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昨23日(日)は東京こけし友の会の9月例会があった。久し振りの好天であったが、遠刈田で開かれている「伝統こけしろくろまつり」とぶつかった影響もあってか参加者は60名に達せず、やや寂しい例会となった。おみやげこけしは土湯系の西山敏彦さん。例会ギャラリーは田中副会長の担当で、蝶模様が描かれたこけしの話があった。新品頒布は6工人。入札・抽選を含めた中古こけしの頒布では、小寸3本が入った袋セットが沢山あって楽しめた。第二部では、美轆展をはじめとする各地のこけし催事、また全国こけしまつりの様子とコンクールの入賞作の解説が審査員でもある鈴木幹事からあった。また、カメイ美術館から発行された「伝統こけし 最新工人録」も頒布された。口絵写真は、筆者が頂いたおみやげこけしで、珍しい輪入りであった。

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第298夜:弘道の新種発見!

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あの酷暑が嘘のように涼しく、すっかり秋めいてしまった。やはり季節は動いているんだなあとしみじみ感じる今日この頃である。さて、先日ヤフオクに6寸の弘道のこけしが2本出ていた。1本は昭和34年後半と思われるもの、もう一本はあまり見慣れない表情のこけしである。34年後半のものは定評のある時期でもあり1万8千円を超える高値で落札された。もう1本のこけしはやや保存状態は良く無いがその十分の一にも満たない額で国恵の元にやってきた。弘道のこけしはその全期間のものを見てきたつもりでいたが、今回の弘道はそれらの中に当てはまらないもの。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第294夜:忠蔵の目(千畳敷カール)

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台風20号が北に去り、また酷暑が戻って来た。ちょうど一週間前の18日には中央アルプスの千畳敷に向かうバスの中に居た。バスからロープウェイに乗り換える「しらび平」は2時間待ちの長蛇の行列になっており、帰りも同様のロープウェイ待ちのお陰で、千畳敷カールでの滞在時間が延びたのは有難かった。さて、鯨目で有名な高橋忠蔵の目は、戦前から戦後に移る中でかなり変化しているが、中でも昭和15年前後の目は気になる目であった。基本は二重の鯨目であるが、目の位置はほぼ水平で目尻が長く延びる。眼点は中央寄りで、藪睨み的な表情のものもある。この目の様式は忠蔵70歳の頃に復元される。愛好家からの要望が多かったのであろう。出来れば戦前ものが欲しいがなかなか出会わず、復元物で偲んでいる。口絵写真は70歳忠蔵の表情である。

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第287夜:郷玩時代のこけし(斎藤太治郎)

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土湯の斎藤太治郎のこけしは国恵志堂の蒐集開始から目指していたコレクション・アイテムの一つである。そのコレクションの歴史は弘道から入り、その弘道のピーク期のこけし、そして師匠の佐藤正一のこけし、そしてようやく太治郎に辿り着いたのは蒐集開始から数十年が経っていた。太治郎でも目指すのは評価の高い大正期のこけしであったが、それが我が手元にやってくるなど思いも寄らなかった。大正期の太治郎が市場に出ることなど殆ど無かったからである。それが3年前に須賀川の業者がヤフオクに出した古作こけしの中に3本の大正期太治郎があり、終に太治郎(しかも保存極美)を我が手元で愛でることができたのである。こけし界には、1本名物級のこけしが手に入ると、それに引き寄せられるように同種のこけしが集まってくるという言い伝えがある。今回の玉峰コレクションの太治郎は正にそれなのかも知れない。今夜はその太治郎を紹介しよう。口絵写真はその太治郎の表情である。

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第276夜:佐藤正一(最晩年2)大阪地震

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今朝大阪を襲った地震は震度6弱で、大阪では過去最大の大きさだったとのこと。3名の方が亡くなり、通勤・通学時間帯だったこともあり、交通機関の大混乱を含め、大きな被害が出てしまった。被害を受けられた方々にお見舞いを申し上げる。大地震といえば、2011年3月11日に発生した東日本大震災を思い出す。あの時は棚から落下したこけしが室内に散乱し、赤の染料が顔に付いた血染めのこけしが目に浮かぶ(第518夜)。さて、今夜は土湯の佐藤正一のこけし。第341夜で「最晩年のこけし」として昭和40年の作を紹介したが、その後の作品が出てきたので紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第275夜:第7回下谷こけしまつり

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今年も6/15(金)から今日17日(日)まで、東京鶯谷の挽物玩具「ねぎし」で下谷こけしまつりが開催された。初日の午後に出掛けるのが恒例となっているが、今回は腰痛と天候の影響で今日になってしまった。昼前に会場に着くと、外人の親子連れ等数人の客が訪れていたが、暫く前までは殆ど客がおらず、工人達も手持無沙汰の様子であった。実演に上京した工人は、大沼秀顯、新山吉紀、新山真由美、阿部国敏、平賀輝幸の5名で、他に本間直子さんが作品だけの参加であったそうだが、作品は既に完売であった。口絵写真は展示作品の群像である。

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第262夜:ちょっと変わった太治郎こけし

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今日から4月である。例年ならこれから花見の時期を迎えるのだが、暖かい日が続いた今年は関東でも既に桜吹雪から葉桜の季節を迎えつつある。そんな先月後半、ヤフオクに状態の良い古品数本を含む5本ほどを纏めた出品が数組あった。その内の1組を入手出来たので、順次紹介したいと思う。今夜は中でも気になっていた太治郎こけしである。口絵写真は、その太治郎の表情である。

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第256夜:二代目虎吉の太子型

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25日の友の会入札には、保存の良い戦前巳之助の本人型や昭和36年の佐藤重之助など、魅力的なこけしが並んでいた。そんな中で筆者が注目したのは、二代目虎吉のこけし2本であった。共に昭和43年の作で1本は直胴型、もう1本は太子型(地蔵型)である。43年と言えば「たつみ」の要請で二代目虎吉が初代虎吉の秀作を復元し、直胴型と太子型の2本組で頒布しており、その時期のものと思われる。その時期の太子型は持っていなかったので、そちらを主にあわよくばと2本をペアでと両方に応札したが、太子型のみの入手となった。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真は、その表情である。

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第250夜:こけし談話会(金蔵・広史)

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昨11日(日)、今年最初のこけし談話会(H29年度#4)が開催された。湯沢で秋田県こけしまつりが開催されていたため常連の若い方々がそちらに出掛けたこともあったが、暖かい日差しの中初参加の方も含めて16名の参加があった。テーマは土湯系の阿部金蔵・広史のこけしということで、広史のこけしを中心に金蔵、計英とその後継者達のこけしが揃った。口絵写真は保存極美の金蔵こけしの表情である。

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