土湯系

第228夜:慎二・一次の今朝吉型

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ヤフオクを見ていて、これは良いこけしだなぁと思っても一向に応札が入らないこけしもある。良いこけし、必ずしも人気こけしでは無いということは分かっていても何となく寂しく思うものである。今夜紹介する大内慎二のこけしもそんなこけしの1本なのであろう。千円の最低価で応札無く、次は千円で即落札という形で出品されていた。大内今朝吉の曾孫にあたる大内慎二が伝来のこけしを作り始めたのは昭和58年頃。やがて今朝吉型に挑戦して今朝吉に肉薄するこけしを作りだして脚光を浴びた。今夜紹介するこけしは、そんな今朝吉型の中でも最も完成度の高い作だと思う。口絵写真はその表情である。

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第212夜:こけし談話会(新次郎・徳二)

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昨17日(日)は東京こけし友の会の「こけし談話会」があった。台風が近づき雨模様のため参加者が心配されたが、何と16名もの方々が鶯谷の挽物玩具「ねぎし」に参集された。テーマは土湯系の阿部新次郎と西山徳二。土湯系の中でも地味な部類に入り、各系統の華やかなこけしの中に入ると埋もれてしまいそうだが、こうして初期から晩年までの作品を並べて比べて見ると中々に味わいのあるこけしであることが分かり、改めて両工人のこけしに酔いしれた1日であった。口絵写真は初期の新次郎の表情。素朴さの中に力強さがあり、それでいてあどけなさも感じるこけしである。

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第204夜:前髪の無い正一こけし

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23日、友の会の7月例会で入札品のコーナーに目をやると、小さいながら紫の波型ロクロ線が特徴的なあのこけしが立っていた。太治郎が出るとは思えず、正一か弘道かと思いながら近づいた。太治郎型であれば通常頭は縦長であるが、この小こけしの頭はむしろ横広気味で、頭と胴は作り付け。小さいこともあって、円らな瞳が何とも愛らしい。胴底には昭和24年6月、46才と佐藤正一の署名がある。そして一番の注目は、前髪が無く、その部分には弥治郎こけしを思わせる赤い半円の飾りが3つ描かれていることである。「これは欲しい!」と出品価格から入札額を決めたが、一抹の不安が残る。これまで落札し損なった事が何回もあるからだ。もう一度考えて、ワンランク上の価格にして入札した。結果は運よく落札。しかし、次点の金額を聞くと最初に考えた入札額より100円上であり、そのまま入れていたら悔しさの極致を味わうところであった・・・。口絵写真はその正一こけしの表情である。

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第201夜:瀬谷幸治の亥一型

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あまり梅雨らしい日も見られなかった関東地方もようやく梅雨明け宣言があった。酷暑の中、今日も日中、最近健康のため始めた1万歩ウォーキングに行って来た。本ブログも200夜を超え久し振りの更新となった。瀬谷幸治の氏家亥一型は以前写真で見た事があり興味を持っていたが、先日ヤフオクでようやく手にすることが出来た。背ラベルから名古屋こけし会の第41回定期頒布品であり、幸治さんがこけし製作を休止する前の作と思われる。今夜はそのこけしの紹介である。口絵写真はその表情である。

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第196夜:ファーストこけし

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先日、妹の家に行った折、古くなった段ボールの箱が2個出て来た。中を見るとこけしが入っており、どこに行ったか不明になっていた収集間もない頃のこけしが出て来た。その中に、初めて購入した岡崎仁治のこけしも入っており、国恵志堂コレクションの最初の1本として本ブログの記録に残すことにした。口絵写真は、その表情である。

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第192夜:第6回下谷こけしまつり

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本日(6/16)より、鶯谷の挽物玩具「ねぎし」で恒例の下谷こけしまつりが開催されているので、午後に出掛けて来た。午前中の開店前には20人程の行列が出来ていたとのこと。大沼秀顕さん、新山吉紀さん、新山真由美さん、平賀輝幸さん、阿部国敏さんが会場に来ておられた。本間直子さんは会場には来られず出展のみのようであったが、こけしは既に売り切れていたようである。今年で6回目となり、毎年馴染みの工人さんの顔とこけしが見られるのは嬉しいことである。口絵写真は今年還暦を迎えた大沼秀顕さんの写真が印刷されたTシャツ。

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第187夜:国敏さんの極初期作

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特に意識して初作(初期作)を集めている訳ではないが、気になるものがあるとつい手を出してしまうのはコレクターの性か…。先日のヤフオクに、阿部国敏さんの極初期の作かと思われるもので出ていた。国敏さんのこけし製作過程をみると、平成4年から陳野原幸紀さんについて木地修業を行い、その後、父敏道さんや祖母シナさんから描彩を習ったという。その後本格的にこけしを作って店に出し始めたのは平成7年の末頃からのようだ。以前、平成6年の作を入手し、それは千夜一夜(1)の第515夜で紹介した。今回のものは、胴底の書き込みから平成5年4月のもの。国敏さんとしては極初期の習作時代の作と思われる。口絵写真は、その表情である。

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第184夜:最近入手の古品(酒井正進)

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今夜は4月頭に纏めて入手した古品の最終回である。中ノ沢の酒井正進の戦前のこけしであるが、千夜一夜(1)の第274夜で紹介したものとはやや様式が異なるので、比較しながら紹介したい。

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第172夜:最近入手の古品(阿部金一)

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先日、10本ほどの古品を入手する機会があったので、それらを順次紹介したい思う。初回の今夜は阿部金一のこけし。金一のこけしは、阿部家4代のこけしの一点として千夜一夜(1)第890夜で紹介したが、その金一こけしは一側目のこけしであった。今回、目にした金一は阿部家伝来の鯨目であり、そこに惹かれて入手した次第。口絵写真はその表情である。

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第171夜:太治郎から弘道へ

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4月に入ったものの、今日は寒い1日である。先月12日~13日に一泊二日で名古屋に出かけた折、玩友Z氏とこけし鑑賞会を開いた。最近の収集品の多くはヤフオクからが多いので、どうようなものかはほぼ分かっているが、やはり現物を見るのは楽しいものである。そんな中に太治郎の大寸物があった。共に太治郎好きで好みは一致するが、国恵志堂には大寸太治郎は既に1本あるので、このヤフオクには参加せず見守っていた。幸い、その太治郎はZ氏の手に落ち、今回それを見ることが出来た。こちらからも最近入手の弘道33年を持って行ったが、並べてみると実に良く似ているのである。特に表情は、この手の太治郎をお手本にしたかと思えるほどであった。口絵写真は、その大寸太治郎の表情である。

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