土湯系

第276夜:佐藤正一(最晩年2)大阪地震

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今朝大阪を襲った地震は震度6弱で、大阪では過去最大の大きさだったとのこと。3名の方が亡くなり、通勤・通学時間帯だったこともあり、交通機関の大混乱を含め、大きな被害が出てしまった。被害を受けられた方々にお見舞いを申し上げる。大地震といえば、2011年3月11日に発生した東日本大震災を思い出す。あの時は棚から落下したこけしが室内に散乱し、赤の染料が顔に付いた血染めのこけしが目に浮かぶ(第518夜)。さて、今夜は土湯の佐藤正一のこけし。第341夜で「最晩年のこけし」として昭和40年の作を紹介したが、その後の作品が出てきたので紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第275夜:第7回下谷こけしまつり

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今年も6/15(金)から今日17日(日)まで、東京鶯谷の挽物玩具「ねぎし」で下谷こけしまつりが開催された。初日の午後に出掛けるのが恒例となっているが、今回は腰痛と天候の影響で今日になってしまった。昼前に会場に着くと、外人の親子連れ等数人の客が訪れていたが、暫く前までは殆ど客がおらず、工人達も手持無沙汰の様子であった。実演に上京した工人は、大沼秀顯、新山吉紀、新山真由美、阿部国敏、平賀輝幸の5名で、他に本間直子さんが作品だけの参加であったそうだが、作品は既に完売であった。口絵写真は展示作品の群像である。

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第262夜:ちょっと変わった太治郎こけし

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今日から4月である。例年ならこれから花見の時期を迎えるのだが、暖かい日が続いた今年は関東でも既に桜吹雪から葉桜の季節を迎えつつある。そんな先月後半、ヤフオクに状態の良い古品数本を含む5本ほどを纏めた出品が数組あった。その内の1組を入手出来たので、順次紹介したいと思う。今夜は中でも気になっていた太治郎こけしである。口絵写真は、その太治郎の表情である。

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第256夜:二代目虎吉の太子型

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25日の友の会入札には、保存の良い戦前巳之助の本人型や昭和36年の佐藤重之助など、魅力的なこけしが並んでいた。そんな中で筆者が注目したのは、二代目虎吉のこけし2本であった。共に昭和43年の作で1本は直胴型、もう1本は太子型(地蔵型)である。43年と言えば「たつみ」の要請で二代目虎吉が初代虎吉の秀作を復元し、直胴型と太子型の2本組で頒布しており、その時期のものと思われる。その時期の太子型は持っていなかったので、そちらを主にあわよくばと2本をペアでと両方に応札したが、太子型のみの入手となった。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真は、その表情である。

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第250夜:こけし談話会(金蔵・広史)

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昨11日(日)、今年最初のこけし談話会(H29年度#4)が開催された。湯沢で秋田県こけしまつりが開催されていたため常連の若い方々がそちらに出掛けたこともあったが、暖かい日差しの中初参加の方も含めて16名の参加があった。テーマは土湯系の阿部金蔵・広史のこけしということで、広史のこけしを中心に金蔵、計英とその後継者達のこけしが揃った。口絵写真は保存極美の金蔵こけしの表情である。

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第247夜:野地さんの鉄兜

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昨年12月、伝統こけしの店「つどい」から喪中の挨拶状を頂いた。ご主人亡き後も孤軍奮闘されていた奥さんも高齢には勝てず昨年の6月に逝去されていた。その「つどい」が野地忠男さんに依頼して出来上がった鉄兜こけし(由吉写し)が先日ヤフオクに出品されていた。保存完璧で2500円という適切な最低価にも拘わらず他に誰の応札も無く、我家にやってきたので紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第237夜:友の会12月例会(H29)

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昨10日(日)、東京こけし友の会の今年最後の例会が開催された。暖かい日差しでここのところの寒さが和らいだ中、60名を越える方々が出席された。おみやげこけしは土湯系の渡辺隆さん、直胴型と太子型でロクロ線模様は各種あった。12月は新品こけしの頒布は無く、これまでの作が割引きで頒布された。中古こけし(含む、入札・抽選)には30~40年代の保存良い良品が並び、こけし関係文献の頒布もあった。ギャラリーは下西会員が鳴子こけしまつりについて詳細に解説された。第二部はこの秋に多数開催されたこけし関連イベントの報告がスライドにより行われ、最後に恒例のジャンケン大会で大物こけしを贈呈して散会となった。口絵写真は筆者に手渡されたおみやげこけし。

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第228夜:慎二・一次の今朝吉型

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ヤフオクを見ていて、これは良いこけしだなぁと思っても一向に応札が入らないこけしもある。良いこけし、必ずしも人気こけしでは無いということは分かっていても何となく寂しく思うものである。今夜紹介する大内慎二のこけしもそんなこけしの1本なのであろう。千円の最低価で応札無く、次は千円で即落札という形で出品されていた。大内今朝吉の曾孫にあたる大内慎二が伝来のこけしを作り始めたのは昭和58年頃。やがて今朝吉型に挑戦して今朝吉に肉薄するこけしを作りだして脚光を浴びた。今夜紹介するこけしは、そんな今朝吉型の中でも最も完成度の高い作だと思う。口絵写真はその表情である。

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第212夜:こけし談話会(新次郎・徳二)

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昨17日(日)は東京こけし友の会の「こけし談話会」があった。台風が近づき雨模様のため参加者が心配されたが、何と16名もの方々が鶯谷の挽物玩具「ねぎし」に参集された。テーマは土湯系の阿部新次郎と西山徳二。土湯系の中でも地味な部類に入り、各系統の華やかなこけしの中に入ると埋もれてしまいそうだが、こうして初期から晩年までの作品を並べて比べて見ると中々に味わいのあるこけしであることが分かり、改めて両工人のこけしに酔いしれた1日であった。口絵写真は初期の新次郎の表情。素朴さの中に力強さがあり、それでいてあどけなさも感じるこけしである。

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第204夜:前髪の無い正一こけし

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23日、友の会の7月例会で入札品のコーナーに目をやると、小さいながら紫の波型ロクロ線が特徴的なあのこけしが立っていた。太治郎が出るとは思えず、正一か弘道かと思いながら近づいた。太治郎型であれば通常頭は縦長であるが、この小こけしの頭はむしろ横広気味で、頭と胴は作り付け。小さいこともあって、円らな瞳が何とも愛らしい。胴底には昭和24年6月、46才と佐藤正一の署名がある。そして一番の注目は、前髪が無く、その部分には弥治郎こけしを思わせる赤い半円の飾りが3つ描かれていることである。「これは欲しい!」と出品価格から入札額を決めたが、一抹の不安が残る。これまで落札し損なった事が何回もあるからだ。もう一度考えて、ワンランク上の価格にして入札した。結果は運よく落札。しかし、次点の金額を聞くと最初に考えた入札額より100円上であり、そのまま入れていたら悔しさの極致を味わうところであった・・・。口絵写真はその正一こけしの表情である。

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