弥治郎系

第736夜:「伝統こけし会」頒布(佐藤伝喜)

Denki_s3307a_kao 年が明けて今日が1月最後の日となる。今月もヤフオクを中心に20本程のこけしを入手した。2週間程前、ヤフオクに保存極美のこけしが出品されていた。佐藤伝喜の33年7月作である。伝喜の復活初期の作品はかなり集めており、早速飛びついてしまった。送られてきたこけしは専用の箱に入っており、頒布会(「伝統こけし会」)の解説書も同封されていた。今夜は入手した伝喜こけしとその頒布会について紹介しよう。口絵写真はその伝喜こけしの表情である。

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第735夜:新山久志の戦前作

Hisashi_s15_kao 一週間程前、ヤフオクを眺めていると新山久志のタイトルで1本のこけしが出品されていた。良く知っている久志のこけしとは感じが異なるものであったが、その表情(特に目)には見覚えがあり久志の戦前作だと直感した。久志の戦前作は文献等でもあまり紹介されていないが、久志ラブの青柳英介氏の「ほっぽコレクション図譜」にはその表紙に3本が掲載されている。今夜は、久志の戦前こけしを紹介しょう。口絵写真は、今回の久志の表情である。

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第730夜:2025年初入手のこけし

Hiroaki_tegaki_kao 正月七日の七草粥も終わり、世の中の活動も通常に戻った。こけしに関する活動が中心の国恵志堂では、今年最初のこけしをヤフオクで入手した。その4日、5日に落札した2本のこけしが本日届いた。弥治郎系の星博秋さんと鳴子系の遊佐福寿さんのものである。いずれも6寸程の大きさで、若干の競り合いはあったが千円程で入手できたのは幸先良い出足であった。今夜は、その2本のこけしから話を始めよう。

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第725夜:友の会12月例会(R6)

2412reikai_jyuno_gangu 東京こけし友の会の12月例会が昨8日、開催された。12月の例会は第2日曜であるため11月例会から2週間しか経っておらず、本ブログの更新も続いてしまった。おみやげこけしは弥治郎系の新山真由美さん。4種類のこけしが並んでいた。リモートからの参加工人は遠刈田系の小松里佳さん。今は関西に在住とのことで、いずれは遠刈田に戻りたいとのことであった。12月は新品頒布こけしは無く、書籍を含む中古こけしの良品が中心であった。第二部の持ち寄り鑑賞会は佐藤重之助さんで、定評の初期作から小品まで見応えのある作品が揃った。口絵写真は、重之助の木地玩具。

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第722夜:山形・宮城展

2411tobu_hina 10月の友の会例会にリモートで出演された弥治郎系の新山真由美さんが、今月の14日から池袋の東武百貨店に来るという話があったので、調べてみると14日~19日まで「山形・宮城展」が開催されており、そこに出店することが分かった。そこで14日の夕刻に久し振りに出かけてみた。会場には真由美さんと吉紀さんが来ており、吉紀さんは接客応対を行い、真由美さんは小寸こけしの描彩実演も行っていた。口絵写真は木地雛。

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第707夜:友の会7月例会(R6)

Yukiko_moti_daruma 昨28日、東京こけし友の会の7月例会があった。朝から茹だるような猛暑にも拘わらず、40名もの参加者があった。おみやげこけしは木地山系の佐藤達雄工人、リモートでの参加は津軽系の稲田瑛乃工人。新品頒布こけしは5工人の力作が揃った。入札・抽選・中古こけしの頒布が終わると、第二部の持ち寄り鑑賞会に移り、テーマは井上ゆき子工人で、持ち寄られた作品を前にして楽しい一時を過ごした。口絵写真は、ゆき子工人の姫ダルマ。

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第700夜:念願の今三郎

Ima3ro_s15_kao 今夜で、この千夜一夜(2)も7合目までやってきたことになる。この(2)の始まりは2015年6月なので、ほぼ9年間を要したことになる。千夜一夜(1)が9年間で完遂したことを思うと、良く頑張っていると言ってよいだろう。国恵志堂コレクションはあらゆるこけしを満遍なく集めている訳ではないので、1本も持っていない工人も多い。後期高齢者入りを目前にして、こけしの終活も見据えている昨今、そのような工人の作を入手することに戸惑いは隠せないが、まだまだ、こけしの魅力に負けてコレクションは増えている。今夜は、最近新たに仲間入りをした佐藤今三郎のこけしを紹介しよう。

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第661夜:友の会12月例会(R5)

Reikai2312_minae 昨10日は、大谷のドジャース移籍報道から始まった。師走とは思えない暖かな日曜日、今年最後の東京こけし友の会12月例会は、例会終了後に「伝統こけしの発祥を探る報告会」が開催され、仙台のこけし研究家・高橋五郎氏と佐藤康広工人も参加されることから、50名前後の参加者があり、友の会70周年の最後を飾る賑やかな例会となった。今夜はその様子を報告する。口絵写真は鎌田美奈枝さんのおみやげこけし(幸治郎型)。

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第648夜:友の会10月例会(R5)

Reikai2310_minoru 22日(日)に東京こけし友の会の10月例会があった。暑くも寒くもなく絶好の行楽日和で若い方々は他に行ってしまったのか、高齢者中心の例会となった。ここのところ高齢の工人の訃報が多くなっているが、例会に出席の高齢会員は頗る元気で頼もしい限りである。恒例となったリモートでの工人参加は鳴子系の田邉香さん。鳴子での修業を終えて独立しており、自宅の工房から参加となった。口絵写真は新山実工人のおみやげこけしの内、栄助型である。

 

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第643夜:友の会創立70周年記念会

Tomo70kinenkai_ribon_20230828213201 昨27日(日)、東京こけし友の会の創立70周年記念会(例会・懇親会)が東京文具共和会館で開催された。朝からの猛暑の中、木村敦工人、吉野誠二工人、中根大阪こけし教室会長、矢田前名古屋こけし会会長を始め、60名を超える方々が参加された。コロナ禍で30名台の出席者が続いた中で、久し振りの大盛況となり椅子の追加を行うほどであった。13時30分から特別例会が始まり、記念こけしを作ってくれた弥治郎系の木村工人や新作の玩具を持参して参加いただいた吉野工人からお話を伺い、本例会のために特別に用意された新品こけしの頒布、古品多数を含む優品の入札などで参加者は大いに楽しむことが出来た。その後、鈴木会長が記念こけしにちなんで弥治郎系こけしの歴史を多数の古品を展示して解説して第一部は終了となった。次いで、会場を2階に移しての懇親会となり、こちらにも40名を超える方々が参加された。口絵写真は、参加者に受付で配られた名札用のリボンが付いた豆こけし。大きさ2寸で弥治郎系の池内潮音工人が作って下さり形や描彩の異なる数種類のものがあった。

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