弥治郎系

第375夜:再会した小関幸雄のこけし(戦前)

Koseki_kodo_s14_kao 暑かったお盆も終わり、今日は風も北向きに変ってやや過ごし易い一日であった。先月末、ヤフオクに1本のこけしが出ていた。小関幸雄の戦前・竹井時代のこけしである。小関の戦前のこけしはその素朴さが気に入って注目していたが、3万円という最低価のせいか応札無しで終わっていた。国恵志堂には同種のこけしとして「こけし作者」掲載の橘旧蔵品があるのでそのままスルーした。ヤフオクのこけしは再出品となり、最低価は変らずに出て来た。気にはなっていたのでじっくりと見ていると、堂底に鼓堂印が押されてあり、それが鼓堂旧蔵品で有ることが分かった。鼓堂旧蔵の小関こけしは国恵志堂にも1本あったので、取り出してきて「愛玩鼓楽」の小関こけしを探してみると、何と手元にある小関こけしの横に写っているのが、今回出品されているこけしであった。それが分かると急に手元で並べて見たくなり、応札した。結局、他に応札者はなく出品価で落札した。「愛玩鼓楽」が発行された昭和60年には一緒にあったものが、その後鼓堂コレクションを離れてこけし界に出て行き、再び国恵志堂で再会したのである。今夜は、そのこけしを紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第363夜:第8回下谷こけしまつり

1906shitaya_gunso_1 今日(6/14)から、鶯谷の挽物玩具「ねぎし」にて下谷こけしまつりが始まった。早いもので今回で8回目となっている。最近のこけしイベントの恒例のようで、本イベントでも早朝3時には数名が並んでいたとのこと。開場の9時には30名余りの愛好家が列をなしていたそうだ。それから1時間程がピークで、筆者が訪れた午後3時時点では、2名程の客が居ただけで静かな会場になっていた。人気の本間直子さんのこけしは既に完売となっており、他の工人の作でも珍しいものは早々に無くなったようだ。本間さんは明日の午前中に帰宅されるそうだが、他の工人さん方は16日まで会場で接客にあたるとのこと。口絵写真は、入手したこけしの群像である。

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第358夜:こけし談話会旅行(R1.5月 弥治郎)

201905danwa_gunzo_1 令和元年第1回目のこけし談話会は新装なった弥治郎こけし村センターホールにて、5月11日(土)に開催された。東京こけし友の会の公式行事である「こけし談話会」は年4回開催されているが、内1回はこけし産地で開催されるようになって今年で3回目を迎えた。会員持ち寄りの貴重な古品を多くの工人に見て頂き、こけしに関する造詣を深めるとともに会員と工人の懇親を深めるのが目的である。今回集まって頂いた工人は、小倉勝志、佐藤英雄(懇親会のみ)、新山実、星定良、新山吉紀、新山真由美、鎌田孝志、高田稔雄の各工人と現在修業中の見習い工人2名であった。また仙台の高橋五郎さんにも参加頂いた。参加した会員は16人に及び、総勢30人余りの賑やかな談話会となった。談話会の後は同じ会場での懇親会となり、弥治郎の工人さんが用意してくれた猪肉を含めた豪華な料理とお酒に大いに盛り上がった。弥治郎の工人さんに感謝です! 口絵写真は弥治郎系古品の表情である。

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第338夜:蔦作蔵のこけし

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弥治郎の蔦作蔵のこけしは丸頭の愛らしいこけしという印象が強く、あまり興味を引かれないこけしであった。そんな中で昨年9月に行われた友の会のこけし談話会で見た初期(大正期か)の作蔵こけしは、これまでの作蔵こけしに対するイメージを一新させ強烈な印象として脳裏に刻まれた。そのようなこけしは昭和の初期までは作られていたようだ。そんな昭和初期と思われる作蔵こけしが先日ヤフオクに出品され、予算ギリギリのところで入手することが出来た。今夜はその作蔵こけしを紹介したい。口絵写真はその作蔵こけしの表情である。

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第314夜:ヤフオクの拾い物(左京)

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国恵(筆者)がインターネットのヤフーオークション(ヤフオク)を知ったのは今から17年前。当時はヤフオクが始まって未だ間もない頃で、こけしの出品も多くはなく価格も結構高かったと思う。それが今では10本、20本と纏めて出品され、価格も一部を除いて驚くほど安価である。第二次こけしブームと言われる昭和40年から50年頃に大量に集められたこけしが、所蔵者の高齢化などにより市場に出てきているからであろう。先日、同好のKさんから最近ヤフオクで入手したというこけしを2本見せて貰った。あまり注目されず安価に入手したとのこと。面白い出来なので紹介したいと思う。口絵写真は、その新山左京のこけしの表情である。

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第312夜:友の会11月例会(H30)

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昨25日(日)、東京こけし友の会の11月例会があった。近くの「ひやね」で山河之響会の展示会も開催されており、両者を目的に参加された方もあったようだ。参加者は初めての方2名を含めて52名であった。NHK番組制作のための見学もあり、また「ひやね」に来ている桜井昭寛さんが来年開催されるイタリア・ミラノ展のための支援要請(クラウド・ファウンディング)の挨拶に来られた。おみやげこけしは、弥治郎の木村敦さん。例会ギャラリーは田村会員の担当で「冠こけし」に関して、作品を展示され、スライドで解説された。新品頒布は6工人。また、橋本正明さんから「たつみ」とたつみ頒布こけしの解説があり、会から出席者に「たつみ」頒布のこけし(佐藤忠の幸之助型)がプレゼントされた。第二部では、とげぬき地蔵尊高岩寺で開かれた山形県こけし製作・実演の様子が紹介された。口絵写真は、筆者が受け取った木村工人のおみやげこけし。

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第297夜:こけし談話会(蔦作蔵・渡辺求)

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昨9日(日)は東京こけし友の会の「こけし談話会」があった。今回のテーマは「蔦作蔵・渡辺求のこけし」で参加者は14名であった。蔦作蔵は佐藤勘内の弟子、渡辺求は佐藤伝内の弟子となったが、木地技術は勘内・伝内の父である佐藤栄治に習ったと言う。求は大野栄治と共に戦後最も入手難の工人と言われ、一方の作蔵は変り型や木地玩具で有名であった。作蔵の古い本型のこけしはあまり目にしたことがなく、貴重な経験となった。入手難と言われた求こけしは初期の十日月目のものは無かったが、優品がかなりの数持ち寄られた。口絵写真は昭和初期の作蔵こけしの表情である。

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第280夜:今三郎型のこけし(西日本豪雨)

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関東地方は6月中に梅雨が明けて夏空が覆っていたが、西日本はその後の台風によって梅雨前線が停滞し未曽有の豪雨に見舞われた。その被害は尋常ではなく170人を超える方が亡くなり、今なおその数は増加している。復旧作業も本格化してきたが、被災された方々には心よりお見舞い申し上げる。さて、前回は幸太型の話をしたので、その繋がりで今夜は今三郎型の話をしたい。とは言え、国恵志堂に今三郎のこけしは無く、後継者たる佐藤辰雄の今三郎型である。口絵写真は辰雄の今三郎型の表情である。

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第279夜:春二の幸太型(初作?)梅雨明け

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今週になってから梅雨の晴れ間が続いていると思ったら、昨日(29日)になって関東地方は梅雨明けが宣言された。6月中の梅雨明けは観測史上初だという。これから長く暑い夏が続くのであろうか…。さて、6月の友の会例会の入札品の中に佐藤春二の幸太型のこけしがあった。長く人気を保っていた春二のこけしも最近は勢いが無くなり、今回の幸太型も応札者は筆者一人という状況であった。幸太型は国恵志堂のコレクションアイテムの一つであり、今回の作も春二の初期の幸太型と思われたので入札に参加した次第。口絵写真はその表情である。

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第275夜:第7回下谷こけしまつり

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今年も6/15(金)から今日17日(日)まで、東京鶯谷の挽物玩具「ねぎし」で下谷こけしまつりが開催された。初日の午後に出掛けるのが恒例となっているが、今回は腰痛と天候の影響で今日になってしまった。昼前に会場に着くと、外人の親子連れ等数人の客が訪れていたが、暫く前までは殆ど客がおらず、工人達も手持無沙汰の様子であった。実演に上京した工人は、大沼秀顯、新山吉紀、新山真由美、阿部国敏、平賀輝幸の5名で、他に本間直子さんが作品だけの参加であったそうだが、作品は既に完売であった。口絵写真は展示作品の群像である。

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