遠刈田系

第268夜:保裕さんの広喜写し

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昨日から5月に入り平成もあと1年を割ってきた。来年の今日はもう平成ではないと思うと感無量である。さて、佐藤保裕さんから広喜こけしの写しが届いたので紹介しよう。平成28年の正月に友の会の例会に来られた時に頼んだもので足掛け3年掛かったことになる。新しいものを作るというのは心づもりもあるであろうし、やはり面倒なことでもあるのであろう。しかし、送られてきた作品は、それだけの期間を要したに足る素晴らしい出来ばえのものであった。口絵写真はその広喜写しの表情である。

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第261夜:きぬさんの英次古型(きぬさん訃報)

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27日に朝倉きぬさんの訃報を聞いた。3月23日に満99歳で亡くなったという。人生100年時代と言われ始めた昨今、それに1年を残した大往生であった。25日の友の会例会で、筆者は1本のきぬさんのこけしを入手した。英次作かと思わせる素晴らしい出来のこけしである。勿論、その時にきぬさんの訃報は知らなかった。この1本のこけしを通して、きぬさんが人生の最後の挨拶を友の会にしてきたと思えてならない。また、同日に亡くなった大沼力さんの30年代の優作も入手することが出来た。奇遇である。帰宅して、所蔵の英次の戦前作と比べて驚いた。木地形態、大きさ、描彩までそっくりなのである。今夜はそのきぬさんのこけしを紹介したい。口絵写真は、そのきぬこけしの表情である。

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第260夜:友の会3月例会(H30)

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昨25日は東京こけし友の会の3月例会があった。東京では暖かい気候で桜も満開となり、そのせいもあってか出席者は60名に満たず、やや少ない開会となった。こけし界ニュースの後、東京おもちゃ美術館の担当の方から美術館の紹介があった。ギャラリーは岩附義正さんで、土湯こけしのロクロ模様の描法の話があった。おみやげこけしは日下秀行さん、新品こけしは6工人を頒布、入札こけしには大正期の岡崎長次郎が出品され、その行方に注目が集まった。第二部では、「岡仁」こけしの製作動画、千葉での是伸展の様子が報告され、こけし談話会の解説と多くの会員の参加要請があった。最後に大寸こけしと岩附さん寄贈のこけしとえじこをジャンケン大会で配布して散会となった。口絵写真は筆者が受け取ったおみやげこけし。

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第252夜:守正さんの静助型

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正月の本ブログ(第243夜)で佐藤守正さんの追悼を兼ねて直治型を紹介した。その守正さんの静助型を先日ヤフオクで入手した。守正さんは第二次こけしブームの頃には遠刈田系の人気工人であり、そのこけしの入手も簡単ではなかった。今回のこけしは保存状態も良く、守正さんの代表作と言って良いほどの作品であったが、応札者は他に1名しかなく、ワンコインちょっとで我が家にやってきた。安価に入手できるのは嬉しい事ではあるが、当時の事を思うと一抹の寂しさを禁じ得ない。口絵写真はその静助型の表情である。

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第243夜:2018年元旦(守正さん追悼)

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あけまして、おめでとうございます!

2018年も無事に明け、新春の初日の出を拝むことが出来た。先ずはありがたいことである。もう昔のように親類縁者が集まって新年の祝いの宴を行うでもなく、穏やかで静かな正月である。ここ数年は家で正月料理を食べながら駅伝を見るのが楽しみとなっており、今年も1日から3日まで、その予定の中にどっぷりと浸かっていくことにする。

さて、昨年も押し詰まってから何人かの工人が旅立って行った。多くの方々がそれなりのお年であり、致し方ないことではあるが寂しさはつのる。今夜は、その中から遠刈田系の佐藤守正さんを偲んでみたいと思う。口絵写真は守正さんの直治型の表情。

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第239夜:佐藤(朝倉)英次のこけし(戦前)

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今年も余すところ一週間となった。この1年間に我が国恵志堂コレクションには多くのこけしが仲間入りをしてきた。その中でタイミングが悪くて未だ紹介していないこけしを残る期間で紹介していこう。今夜は佐藤(朝倉)英次の戦前のこけしである。英次は大正12年から北岡木工所で木地修業を始め、佐藤(大原)正吉と一緒に主に玩具類を挽いたという。その後、昭和6年に応召し、7年には除隊となって木地業に戻ったが、翌8年には上京して転業してしまった。従って、英次の戦前のこけしは大正末から昭和8年までということになる。口絵写真は、その英次こけしの表情である。

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第223夜:友の会10月例会(H29)

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昨22日(日)、東京こけし友の会の10月例会があった。津軽で工人フェスティバルが開催されており、衆院選の投票日で、しかも台風が接近しているという悪条件の中、50名の会員が出席された。おみやげこけしは遠刈田の佐藤勝洋さん。ギャラリーは若手会員の渡辺純さんで、こけしと風景、食べ物等とのコラボレーションを写真で示し解説された。新しい観点からの報告で興味を引いた。新品こけしは初頒布の鈴木敬さん(作並系)ほか6工人。また、佐藤正廣・康広親子の実演がスライドで報告された。抽選・入札こけしの頒布のあと、台風の影響を考慮して第二部は省略し、ジャンケンこけしを配布して散会となった。口絵写真は筆者が受け取ったおみやげこけし。

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第209夜:友の会8月臨時例会(H29)

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昨27日(日)は東京こけし友の会の8月臨時例会があった。昨日までの酷暑に比べるとやや過ごしやすい気候であったが、出席者は64名と通常の例会と殆ど変わらなかった。この臨時例会は中古こけしの大頒布会となっており、4段階に分けて価格設定されたコーナーと書籍の各コーナー、それと入札品のコーナーに分かれており、抽選で1巡目は一人一本、次は逆順で一人3本まで購入することが出来る。頒布の最後には恒例のじゃんけん大会による大寸こけしの贈呈があって会は無事終了となった。おみやげこけしは会に保管してあった小寸の良品が手渡された。口絵写真は筆者が頂いた我妻信雄のこげす4寸5分である。

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第208夜:信雄の茶筒型えじこ

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東京に真夏が戻って来た。昨日、久し振りに青空を目にしたが、今日は午前中から強烈な太陽が照り付けた。月の影に隠された(皆既日食)アメリカが羨ましい! さて、遠刈田の我妻信雄のこけしは遠刈田系では最初に気に入ったこけしで、色々な物を集めて来た。切れ長の清々しい三日月目が素晴らしい。小寸から大寸まで破綻なく作り上げる腕前は並ではない。今回、初めて見る形のえじこがヤフオクに出たので入手した。今夜はそれを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第193夜:栄利再び…

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市川海老蔵の妻で元TVアナウンサーの小林麻央さんが34歳の若さで亡くなった。約1年前から乳がんに罹ったことをブログで公開し、その闘病生活に多くの方々が関心を持って見守っていた。死の病と言われたがんも最近では各種の治療法が開発されて、快癒する方も多くなっている。麻央さんのがんは進行性のがんで治療が及ばなかったのが残念である。ご冥福をお祈りしたい。さて、今夜紹介の作田栄利のこけしに関しては、第130夜で一応完了の予定であった。しかし、それには一部未完の部分があり、今回それを補うことから、この栄利こけしを入手した次第である。口絵写真はその表情である。

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