遠刈田系

第696夜:武治の戦前古作

Takeji_tatibana_kao 昨夜は、元村コレクションのこけしから、山尾武治の昭和15年以前の古作こけしを紹介したが、その続きで別のもう1本の古作こけしを見てみよう。橘文策著「こけしと作者」(第38図)に掲載されている武治のこけしである。数年前に入手したものであるが、保存状態が良くないこともあって、本ブログに掲載することなく日が経ってしまったものである。

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第695夜:元村コレクション(山尾武治)

Moto_takeji_kao 秋保の山尾武治のこけしは好きなこけしであり、また戦前から戦後とかなりの作品が残っていることから機会があるごとに入手を心掛けてきた。その集めた作品については、第59夜60夜で紹介した。しかし、それらは昭和15年位から後のものであり、それより以前のものについては巡り合うことが無かった。今回のこけしはそれ以前の作と思われ、その特徴なども含めて検討したいと思う。

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第685夜:らっこ松之進の復元競作

Masahiro_rakkomatu_kao 昨年の12月には佐藤康広さんが、また今年の1月には早坂政弘さんが、東京こけし友の会の例会に出席され、その折にらっこコレクションに保存されている佐藤松之進の大寸古作こけしの復元作を持ってきてくれた。康広さんは大学の先生方の科学的な分析・探求に参加されて復元を行った。一方の政弘さんはそれとは別に復元を行ったものであった。そういう経緯の違いはあっても同じ松之進の古作を「原」として二人の工人が同時期に復元を行ったことは興味のあることであった。口絵写真は政弘さんの復元作の表情。

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第681夜:新年例会(2)

Reikai2401_hayasaka_tatu 今回、招待工人として新年例会に参加された早坂政弘工人は、らっこコレクションに所蔵されている松之進の大寸古作の写しを始め、松之進型の各種こけしや磯谷直行型のこけしから小寸の新作、えじこ、干支の木地玩具など幅広い作品を持ってきてくれたので、頒布品のテーブルは新年例会に相応しく一段と賑やかになった。入札品には、こけし手帖でも応札を受け付けた古品の数々と一般の入札品が安価な価格で並んだ。例会の最後には大抽選会も行われて閉会となった。例会後の招待工人を囲む懇親会には25名が参加され、飲食とこけし談議に大いに盛り上がった。口絵写真は早坂さん作の干支の辰である。

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第680夜:賑やかさが戻った新年例会

Reikai2401_omiyage 一月の最終日曜日(28日)、東京こけし友の会の新年例会が開催された。コロナ禍が終息を迎える中での今年最初の例会で出席者が注目されたが、会場一杯の60名を超える方々が参集され、久し振りの熱気に大いに盛り上がった。招待工人は遠刈田系で近年秀作を生み出している早坂政弘さんが奥さんと一緒に参加され、出席者を喜ばせた。おみやげこけしは、その早坂さんと鳴子の柿澤是伸さん。柿澤さんは何と15種類もの力作を送ってくれた。また、恒例となっている阿部進矢さんのこけしと木地玩具を始め、人気工人の秀作がテーブルに並んだ。

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第679夜:遠刈田の入れ子達磨(佐藤円夫)

Daruma_maruo_dai 先日、同好のSさんから遠刈田の入れ子の達磨を入手したという話を聞いた。誰の作かと尋ねると、秋保の佐藤円夫だと言う。そう言えば10年以上も前になるが、秋保を訪れた折、円夫さんを訪ねて古いこけしの話を聞いたことを思い出した。また、その折、円夫さんの弟の武志さんの所にも寄って入れ子達磨を譲ってもらっていた。遠刈田は昔から入れ子の弁慶や達磨が作られており、それらを作る工人も多い。佐藤兄弟の入れ子達磨を並べて見るのも面白いと思い、貸して頂いた。

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第666夜:大宮正男のこけし

Masaoo_s22_kao 前回の好秋のこけしを気に掛けながらヤフオクを眺めていると他にも気になる遠刈田系のこけしが出品されていた。全体にかなり飴色になっており、色彩も赤以外は殆ど飛んでいて判然としない。しかし、その表情にグッと惹かれてしまった。作者は大宮正男となっている。遠刈田系はあまり力を入れてこなかったので調べてみると、何と好秋の弟子ということが分かり関心が高まった。今夜は、師匠の元にやってきた正男のこけしを見たみよう。

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第665夜:好秋のこけし(戦前作)2

Yoshiaki_s14_kao 今年も残すところ一週間を切ってしまった。12月は友の会の例会・報告会、長谷川正司さん訪問、また後半は歯の治療と慌ただしく時間が過ぎてしまった。この間、ヤフオクには興味深いこけしも出品されており、入手したものの本ブログに掲載しないままのものが溜っている。それらを順次、紹介していこう。今夜は、佐藤好秋のこけしである。好秋は遠刈田系の名工松之進の次男であるが、そのこけし(特に戦後作)は今一つ魅力に乏しいと感じてしまう。今回の作は戦前のこけしである。

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第663夜:友の会12月例会(3)

Reikai2312_yasu_getkao 今夜は、例会で話のあった佐藤康広さんの復元作を見て行こう。今回の報告会で、追及対象の一つとなったのは、三春町歴史民俗資料館に保管されている遠刈田系の古作こけしである。大きさ1尺1寸程で胴上部が窄まり、大きな黒頭が印象的なこけしである。東北生活文化大学と文教大学の先生方が多方面から分析を行い、そこから明らかになったことを取り入れて、康広さんの復元こけしが作られたのである。口絵写真は復元作の表情である。

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第662夜:友の会12月例会(2)

Reikai2312_yasu_ejiko2  12月例会の後に大学の先生方による「こけしの発祥を探る報告会」が開催されることになり、その報告会の中で遠刈田古作こけしの復元に関する話をするために佐藤康広さんが上京することになった。そこで、せっかくなので例会にも参加してもらうことになった。康広さんはその復元こけしを何本か持ってきてくれるとは思っていたが、実際にはそれ以外に各種こけし・えじこ・木地玩具など沢山の作品を持ってきてくれた。12月例会は新品こけしの頒布が無いので、これは大変有難いことであった。今夜は、復元こけし以外の作品を紹介しよう。

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