遠刈田系

第177夜:最近入手の古品(佐藤円吉)

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4月も2/3を過ぎ、桜もすっかり終わって新緑の季節になってきた。久し振りの掲載である。さて、連載の古品シリーズの第6回の今夜は、佐藤円吉の梅こけしである。遠刈田のこの梅こけしは国恵志堂の重点蒐集アイテムの一つになっているので、円吉作も2本持っているが、今回の作はオカッパの様式が異なるので入手した次第。口絵写真はその表情である。

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第134夜:勝洋さんの護15年写し

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先週の11日(金)から15日(火)まで、巣鴨のとげぬき地蔵尊高岩寺信徒会館で東北復興支援・遠刈田こけしの製作・実演があり、遠刈田から佐藤哲郎、佐藤勝洋、佐藤忠、平間勝治、日下秀行、佐藤早苗の6工人が上京して実演等をされた。佐藤勝洋さんとは「佐藤勝洋の護こけし」という小冊子を作って以来のお付き合い、上京を楽しみにしていた。今回は、特に護さんの昭和15年作の写しを作って持ってきてくれたので、それを紹介しよう。口絵写真は、その写しの表情である。

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第133夜:吉雄(?)の青坊主

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秋保のこけしと言えば、菅原庄七が完成させたやや太めの胴に大きな頭を載せ、胴上下には緑の太いロクロ線、切れ長の二重瞼で頭には満艦飾と称せられた赤い手絡模様のこけしが頭に浮かぶが、それ以外に戦前に「新型」と呼ばれた頭頂部を青く塗った青坊主こけしがある。この青坊主が庄七の創作かどうかははっきりしないが、佐藤吉雄も同様のこけしを作っている。吉雄は佐藤三蔵の養子になったが、元は庄七の実弟であり、こけしも庄七に倣ったから、この様式も取り入れたのであろう。今夜は、そんな吉雄の青坊主を取り上げてみたい。口絵写真は、その吉雄の表情である。

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第123夜:友の会9月例会(H28年)

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今日は、東京こけし友の会の9月例会があったのでその報告である。12時半の受付開始から暫くは集まりが悪く心配していたが、最終的には73名の出席があった。今月のおみやげこけしは遠刈田系秋保の佐藤武直さんで4種類。こけし界ニュースの後の例会ギャラリーは鳴子系の大沼純のこけし。その後、新品、中古こけし(入札、抽選)の頒布で第一部は終了。第二部はスライドによるこけし関連イベントの報告で、鳴子の全国こけしまつり、友の会旅行会(遠刈田ろくろまつり)などがあった。最後に恒例のジャンケン大会で盛り上がって散会となった。口絵写真は筆者が頂いたおみやげこけし(三蔵型)

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第117夜:一夫さんの文吉・文六型

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友の会の旅行で佐藤一夫さんのお店を訪ねた折、店には一夫さん、良子さんの各種こけしが並んでおり、その中に文吉型のこけしがあった。また、以前作ったという文六型のこけしも出してくれた。一夫さんの文吉型については色々な事が言われているが、Kokeshi Wikiにも掲載されており、なかなかの出来栄えであり、文吉型と文六型を1本ずつ入手してきた。口絵写真は、文六型の表情であるが、力の入った良い出来だと思う。

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第116夜:友の会旅行(H28)2日目

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友の会の旅行会2日目は、まず遠刈田新地の工人訪問から始まった。組合から離れているためろくろ祭りに参加していない佐藤一夫・良子さん、佐藤英裕さんのお店などである。その後、新地からの裏道(山道)を通って蔵王こけし館へ。昨日、時間切れで見られなかった実演工人のコーナーを一巡して、こけしを見て話を聞いた。11時頃、遠刈田を後にして弥治郎こけし村へ。こけし村の工房は、新山実さんと星定良さんの2軒が開いていた。その後、白石では昼食を兼ねて白石うーめん祭りに参加。14時半頃、白石蔵王駅にて解散となった。口絵写真は、丑蔵が亡くなる一か月前に描いたという遺作のダルマである。

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第115夜:友の会旅行(H28)1日目

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9/10(土)~11(日)の二日間、東京こけし友の会の平成28年度旅行会があったので、その報告である。今回の旅行は、遠刈田のろくろまつり参加をメインに、1日目は木地業にも縁の深い七ヶ宿を訪問し、2日目には弥治郎こけし村と白石のうーめん祭りも見学する盛り沢山のコースであった。参加者はご夫婦3組を含めて19名。東北新幹線の白石蔵王駅に10時に集合し、駅前で全員の写真を撮ったのち、マイクロバスで出発となった。口絵写真は参加章代りのリボンこけしで、筆者のは1寸7分の日下秀行さん作のこけしが付いていた。これを楽しみにしている参加者も多い。

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第104夜:戦後空白期の遠刈田こけし(佐藤護)

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鳴子、弥治郎と戦後の伝統こけしの空白期(昭和20年代~30年代前半)のこけしを取り上げて紹介してきたが、今夜は遠刈田の佐藤護のこけしを紹介したい。空白期のこけしはそれほど魅力的なものは少ないため手持ちは少ないが、護のこけしは年代順に集めているために手元にあった。戦後の護は北岡工場で働いた後、昭和24年より新地の自宅に工場を作り木地業を始めたとある。口絵写真は54才署名の護こけしの表情である。

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第96夜:友の会5月例会(H28)

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昨22日(日)は東京こけし友の会の5月例会があった。好天で夏を思わせる暑さの中、72名の出席者があった。おみやげこけしは遠刈田系の早坂政弘さんで、何と20種類の胴模様を描き分けてくれた。今回から、こけし界ニュースが最初となり、続いて例会ギャラリー、こけし頒布(新品、中古、入札、抽選)と続いて第一部が終了。第二部は、昭和初期のフィルム映像で、大沼竹雄と思われる工人の木地挽きと描彩の様子を観賞、また全日本こけしコンクールや四国で行われたこけし展示会の様子がスライドで報告された。最後に、こけしの色紙をジャンケン大会で配布して閉会となった。口絵写真は、早坂政弘さんのおみやげこけし。

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第95夜:作田栄利のこけし(3)

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遠刈田系の作田栄利のこけしは、それほど人気のあるこけしではないかも知れない。しかし玄人受けするこけしなのであろう。「木の花」では第弐拾号の『戦後の佳作』と第弐拾六号の『戦後の栄利こけし』で詳しく解説されている。栄利は遠刈田の名門吉郎平の弟子で大正時代からこけしを作っているが戦前で残るこけしは昭和15年に友晴の木地に描彩したものが中心で、そのこけしの多くは戦後のものである。戦後は昭和24年頃より作っているようだが、文献等での紹介は28年頃からのものである。先日ヤフオクに出品された栄利こけしは28年より古いものと思われ入手した。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真は、その栄利こけしの表情である。

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