2023年が明けた。大晦日の昨日は曇り空で初日の出が心配されたが、今日は年明けに相応しい晴天。日が差す前に西方に聳える富士山が紅色に染まり始め、そして待望の初日の出、マンションの彼方から今年最初の光が輝いた。まだ続くコロナ禍にウクライナ戦争、諸物価の高騰など悲観的な昨年を覆す明るい一年になって貰いたいものである。さて、今年最初に紹介するこけし、昨年最後にヤフオクで入手したこけしである。
我妻信雄さんのこけしは筆者に遠刈田系こけしの魅力を教えてくれたこけしである。昭和40年代の末から信雄さんのこけしにのめり込んでいったので、それは信雄さんの直治型追及の歩みと重なるものであった。従って、信雄こけしイコール直治型と思い込んでいた。信雄さんの師匠は佐藤守正さんであり、守正さんは静助の息子で静助型も作っていた。従って、信雄さんも静助型を作ることは可能であったと思われるが、これまで信雄さんの静助型は見たことがなかった。先日のヤフオクに通常の信雄こけしと雰囲気が異なるものが出ており、それが一筆目であったことから静助型ではと考えて入手した。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真は、その信雄こけしの表情である。
今日から4月である。東京では満開をやや過ぎたとは言え、まだまだ桜の美しい時期であり、今日から多くの人が新しい気持ちで物事に取り組んでいく区切りでの日でもある。一方で、世界に目を向けてみればロシアによるウクライナ侵攻は長期戦の状況となり、新型コロナの感染もまだまだ予断を許さず、日本では第7波の懸念さえ囁かれている。さて、昨日、遠刈田の早坂政弘さんのこけしを手にすることができた。最近の政弘さんの松之進型こけしへの進境は著しく、それを踏まえて東京こけし友の会では友の会特別頒布の第2弾として、今年の新年例会で松之進写しを頒布した。コロナ禍のため新年例会をリモートで参加した筆者は例会で入手することができず、その機会を待っていたので嬉しいことであった。口絵写真はその表情である。
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