遠刈田系

第293夜:辛口のこけし(吉弥)

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今夜のこけしも昨夜の治平と一緒に入手したもの。「こけし鑑賞」にて鹿間時夫氏から剛直派の代表として、松之進についで挙げられていた二人の内のもう一人の佐藤吉弥のこけしである。奇しくも、治平と吉弥が揃って出てきたのは何かの縁か…。吉弥は大正時代からこけしを作っていたようだが、古いものは残っておらず、戦前作では「鴻」第八号で紹介されている昭和14年作が復活初期の作であるようだ。戦前作は数が少ないせいかあまり評価されておらず、むしろ戦後の昭和30年の復活から31年くらいまでの作が評価が高い。口絵写真は61歳作の吉弥こけしの表情である。

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第292夜:辛口のこけし(治平)

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お盆の最中、今まで書き漏らしていたこけしを取り上げてみたいと思う。遠刈田系のこけしは特に力を入れて集めている訳でもないので、直助、松之進を始め、多くの代表的なこけしでもコレクションに無いものが多い。そんな遠刈田系こけしでもちょっとした巡り合わせて手元にやってくるものもある。今夜採り上げるこけしも纏めて入手した中にあった1本で、遠刈田系の中でも辛口のこけしと言われる佐藤治平のこけしである。口絵写真は治平こけしの表情である。

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第288夜:二本の英裕こけし

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今月の友の会例会では2本のこけしを入手した。2本しか入手出来なかったという方が適切かも知れないが…。その2本はいずれも佐藤英裕さんのこけしで、入札でゲットした18歳の5寸と抽選で入手した28歳の6寸5分である。こけしは縁で集まってくるという傾向があり、今回の2本もその類か。10代の英裕こけしは人気があり以前はかなり高価になっていたが、今回の入札者は筆者のみで、価格も安めであった。口絵写真は、その18歳英裕こけしの表情である。

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第286夜:友の会7月例会(H30)

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昨日(22日)は東京こけし友の会の7月例会があった。記録破りの酷暑の中、それでも50名を超える方々が出席された。おみやげこけしは遠刈田系の桜井良夫さんで4週類。例会ギャラリーは会員の山本さんが、骨董市でのこけしの楽しみ方を語られた。新品頒布こけしは6工人。入札・抽選品はそれぞれ15本ずつで、古品を含めて興味深い作品が並んだ。第2部はとげぬき地蔵尊高岩寺信徒会館での山形県こけしの製作・展示・販売の様子などがプロジェクターで紹介された。口絵写真は、筆者が受け取ったおみやげこけし。

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第284夜:郷玩時代のこけし(佐藤広喜)

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梅雨明けの天候は晴天が続くのが恒例であるが、毎日最高気温の記録を更新するような酷暑が続くと、もう何をするのも億劫で、ともするとダラダラと一日を過ごしてしまう。これではイカンと気力を奮い起こして本ブログを掲載している。さて、今夜は郷玩時代のこけし第2回として佐藤広喜のこけしを取り上げる。明治34年に松之進の弟子となった広喜は大正に入ると北岡工場の仕事を一手に引き受ける様になり、弟子の養成にも力を入れた。大正10年には自宅に木地工場を建て、北岡の仕事を続けた。広喜のこけしは「郷土玩具(東の部)」で北岡仙吉名で紹介されている。角張った大きな頭に、筆力鋭い面描を描いた快作である。今夜はその当時の広喜こけしを眺めてみよう。口絵写真は広喜こけしの表情である。

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第268夜:保裕さんの広喜写し

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昨日から5月に入り平成もあと1年を割ってきた。来年の今日はもう平成ではないと思うと感無量である。さて、佐藤保裕さんから広喜こけしの写しが届いたので紹介しよう。平成28年の正月に友の会の例会に来られた時に頼んだもので足掛け3年掛かったことになる。新しいものを作るというのは心づもりもあるであろうし、やはり面倒なことでもあるのであろう。しかし、送られてきた作品は、それだけの期間を要したに足る素晴らしい出来ばえのものであった。口絵写真はその広喜写しの表情である。

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第261夜:きぬさんの英次古型(きぬさん訃報)

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27日に朝倉きぬさんの訃報を聞いた。3月23日に満99歳で亡くなったという。人生100年時代と言われ始めた昨今、それに1年を残した大往生であった。25日の友の会例会で、筆者は1本のきぬさんのこけしを入手した。英次作かと思わせる素晴らしい出来のこけしである。勿論、その時にきぬさんの訃報は知らなかった。この1本のこけしを通して、きぬさんが人生の最後の挨拶を友の会にしてきたと思えてならない。また、同日に亡くなった大沼力さんの30年代の優作も入手することが出来た。奇遇である。帰宅して、所蔵の英次の戦前作と比べて驚いた。木地形態、大きさ、描彩までそっくりなのである。今夜はそのきぬさんのこけしを紹介したい。口絵写真は、そのきぬこけしの表情である。

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第260夜:友の会3月例会(H30)

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昨25日は東京こけし友の会の3月例会があった。東京では暖かい気候で桜も満開となり、そのせいもあってか出席者は60名に満たず、やや少ない開会となった。こけし界ニュースの後、東京おもちゃ美術館の担当の方から美術館の紹介があった。ギャラリーは岩附義正さんで、土湯こけしのロクロ模様の描法の話があった。おみやげこけしは日下秀行さん、新品こけしは6工人を頒布、入札こけしには大正期の岡崎長次郎が出品され、その行方に注目が集まった。第二部では、「岡仁」こけしの製作動画、千葉での是伸展の様子が報告され、こけし談話会の解説と多くの会員の参加要請があった。最後に大寸こけしと岩附さん寄贈のこけしとえじこをジャンケン大会で配布して散会となった。口絵写真は筆者が受け取ったおみやげこけし。

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第252夜:守正さんの静助型

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正月の本ブログ(第243夜)で佐藤守正さんの追悼を兼ねて直治型を紹介した。その守正さんの静助型を先日ヤフオクで入手した。守正さんは第二次こけしブームの頃には遠刈田系の人気工人であり、そのこけしの入手も簡単ではなかった。今回のこけしは保存状態も良く、守正さんの代表作と言って良いほどの作品であったが、応札者は他に1名しかなく、ワンコインちょっとで我が家にやってきた。安価に入手できるのは嬉しい事ではあるが、当時の事を思うと一抹の寂しさを禁じ得ない。口絵写真はその静助型の表情である。

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第243夜:2018年元旦(守正さん追悼)

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あけまして、おめでとうございます!

2018年も無事に明け、新春の初日の出を拝むことが出来た。先ずはありがたいことである。もう昔のように親類縁者が集まって新年の祝いの宴を行うでもなく、穏やかで静かな正月である。ここ数年は家で正月料理を食べながら駅伝を見るのが楽しみとなっており、今年も1日から3日まで、その予定の中にどっぷりと浸かっていくことにする。

さて、昨年も押し詰まってから何人かの工人が旅立って行った。多くの方々がそれなりのお年であり、致し方ないことではあるが寂しさはつのる。今夜は、その中から遠刈田系の佐藤守正さんを偲んでみたいと思う。口絵写真は守正さんの直治型の表情。

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