第553夜:ピークに向かう文吉こけし
今日から師走である。激動の2021年もあと一か月となった。現在のコロナの鎮静化が続くことを願わずにはいられないが、オミクロンという変種が発見されて事態は怪しくなってきた。さて、今夜も友の会の例会で入手したこけしの紹介である。当日の入札こけしの群像は第551夜で紹介しているが、その中に佐藤文吉のこけしは3本含まれていた。1本は昭和20年代中頃の作で珍しく、当日の入札でも人気が高かった。もう1本は昭和39年頃と記載のある胴上部にくびれがある1尺のこけし、そしてもう1本が今夜紹介する文吉である。会場でこの文吉を見た時に頭に浮かんだのは、「木の花(第8号)」の<戦後の佳作>⑧に載っていた文吉のこけしである。しかし、この文吉はあまり人気がなく他に応札者はなく筆者が手にすることが出来た。口絵写真は、その文吉の表情である。
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