山形系

第231夜:復活!正司さん

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11/19(日)、友の会の旅行は山寺駅にて解散となり、殆どの参加者は山形に戻り新幹線で帰京することになったが、筆者は山形で参加メンバとは別れ、米沢行きの普通列車に乗った。長谷川正司さんに会うためである。昼過ぎから再び雪が降り出し、米沢に着いた頃にはかなり激しくなっていた。駅から少し離れた宿にチェックインするのを諦め、正司さんに車で迎えに来て頂く。既に辺りの地面には雪が積もり始めていた。今年初めての本格的な降雪とのこと。雪の中を正司さんのお宅に着く。口絵写真は、近作の吉太郎型こけしの表情である。

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第220夜:打ち出の小槌(2)

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こけし千夜一夜物語(1)の第220夜で、阿部正義さんの打ち出の小槌を紹介した。その時の小槌は玩友からの借り物であった。先月の友の会の入札に同様の小槌が出品され、ようやく手元に置く事が出来る様になった。丁度220夜が近づいていたこともあり、同じ220夜で紹介することにした。師匠の小林清次郎さんが木地細工物を得意にしていた影響か息子の清さん、弟子の阿部正義さんとも極小木地玩具を超絶技術で製作する。このような技術もしっかりと後世に引き継がれて欲しいものである。口絵写真は、その小槌の頭に付いているダルマである。

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第202夜:小林はつえのこけし

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今夜紹介するのは、纏めて入手した小寸こけしの中に入っていたこけしである。そのこけしは2本あり、見た目の感じから山形系のこけしと思ったが、誰の作か工人名が浮かばない。胴底を見ると「はつえ」と書かれている。しかしそれだけではやはり分からず、Kokeshi Wikiにも該当するような工人は見当たらない。こういう時に重宝するのが高井氏の「東北のこけし」。特に巻末の掲載工人名簿が役に立つ。写真掲載されていない工人も含めて、系統別・あいうえお順に最近の工人までくまなく記載されているからである。そこで、山形系の工人を見てみると「小林はつえ」という工人名が見つかった。写真掲載は無いが「小林清次郎妻女」とある。山形系の名工・清次郎さんの奥さんの作であることが分かった。口絵写真はその表情である。

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第136夜:入れ子こけし(小林清)

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昨夜は、小林清次郎さんの入れ子(孫持ち)こけしを紹介したが、今夜はその息子の清さんの入れ子こけしである。清さんはその控え目な性格もあってか、昭和の名工清次郎さんの陰に隠れてあまり目立たない存在であった。しかし、その木地技術は、千夜一夜(1)第272夜で紹介したように、清次郎さんを凌ぐほどの力量を持っている。清次郎さん、会田栄治さんという山形県の巨頭が相次いで亡くなり、清さんも山形系のトップとしての働きが期待されている。口絵写真は、清さんの入れ子こけしの表情である。

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第135夜:入れ子こけし(小林清次郎)

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こけし工人とは、こけしを作る人のことを言うが、元々は木を材料にしてロクロを使って加工し、種々の木地製品を作る木地師と言われる人々が、余技としてこけしを作ったことに始まる。昭和になって、木地製品の中でもこけしの比重が高くなっても、戦前に生まれた工人は概ね木地技術に長けており、その技をこけしの細工物などに発揮してきた。小林清次郎さんもそんな一人で、入れ子など応用している。千夜一夜(1)の第271夜で紹介した入れ子もその一つである。今夜は、その清次郎さんの孫持ちを紹介しよう。口絵写真は、孫持ちこけしの表情である。

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第90夜:正司さん訪問

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こけし工人の老齢化と後継者問題は、やや活気を取り戻してきたこけし界に深刻な影を落としている。弥治郎系や遠刈田系など新人工人の出現は嬉しい話であるが山形系ではそのような話は無く、現在純粋に山形系のこけしを作っているのは小林清さんと長谷川正司さんの二人くらいである。その正司さんも3年前に奥さんを亡くしてからは休業状態となり昨年後半からようやく仕事を始めたような状況であった。その後今年にかけて体調を崩したこともあり、様子を伺いに米沢を訪ねた次第である。現在は体調もすっかり回復して頗る元気になっており、往年の切れ味鋭いこけしを作っていて安心した。口絵写真は依頼していた吉太郎写しの表情である。

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第61夜:吉太郎周辺のこけし(堀実)

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昨夜遅く降り出した雨が雪に変わり今朝は一面の銀世界となっていた。東京・横浜では今冬初めての本格的な降雪であり、交通機関のかなりに影響が出たようだ。通勤の必要のない我が身を感謝しなければいけないだろう。さて、山形系の小林吉太郎のこけしは好きなこけしの1つであり、それと関連して吉太郎型を作る他工人の作も集めている。これまでにも、これらの工人の中から何人かの作を紹介してきたが、今夜紹介するのは、堀実と思われるこけしである。口絵写真はその表情である。

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第57夜:小寸こけしの魅力(吉三郎)

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昨夜は小林吉三郎のこけしを紹介したが、吉三郎のこけしに興味を持ったのは実は今夜紹介する小寸こけしに出会ったからである。小寸こけしには大寸こけしとは異なる稚気溢れる魅力があるのだが、この吉三郎のこけしは正にそれであった。口絵写真にある表情を見て貰いたい。無雑作に描かれた面描は眠っている幼子を思わせる。目は一筆目のように見えるが拡大してみると単純な一筆目ではないようだ。右目は二筆、左目は眼点があるようにも見える。鼻も割鼻を描いたのであろうが、これも二筆ではなく五筆にも見える。これは意図的にそうしたのではなく、筆の穂先が荒れていたために、一筆がそのようになってしまったのではないかと思われる。

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第56夜:吉三郎のこけし

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気が付けば、今日はもう正月も7日。全体的に温かい日が続き、穏やかな正月であった。ダッシュでスタートした今年の千夜一夜であったが3日で息切れ。今夜からまた気を引き締めて再スタートしようと思う。さて、山形系の小林吉三郎のこけしは今まで1本も手にしたことが無かった。吉太郎のこけしが好きな国恵にとっては、胴が太く優しい表情の吉三郎のこけしには目が向かなかったのである。そんな中、昨年暮れのヤフオクに戦前の吉三郎が出てきた。古風で眼光の鋭い表情に惹かれ、吉三郎を持つならこれかと思い入手した。今夜はその吉三郎のこけしを紹介しよう。口絵写真は、その吉三郎の表情である。

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第43夜:米太郎型(安太郎と清次郎)

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あと3週間で正月というこの時期に台風並みの風雨が襲い、それが通過したら夏のような暑さになった。異常気象が確実の増えているのが不気味である。さて、山形系の祖とも云える小林倉治の弟子である鈴木米太郎のこけしは、昭和14年頃に秀島孜氏が鈴木安太郎の所で発見した10本前後が残っているだけである。その米太郎のこけしは小林清次郎により復元されていたが、米太郎の息子の安太郎も復元していたのは迂闊にも知らなかった。その安太郎の米太郎型が手に入ったので、清次郎の米太郎型と一緒に紹介しよう。口絵写真は、安太郎の米太郎型の表情である。

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