山形系

第419夜:正司さんの「写楽」写し

Masashi_syaraku_yokokao 新型コロナウィルスは拡散状況にあり、今日から日本中の殆どの学校で一斉休校に入った。ここ二週間の頑張りで沈静化を祈りたい。さて、こけし界の先達には粋な方々が多く、特徴的なこけしには綽名を付けて楽しんでいた。山形の小林吉太郎のこけしには、「写楽」という名物こけしが存在する。「原」こけしは植木昭夫氏所蔵の正末昭初の尺3寸の大こけしであり、その柳眉逆立つ表情が浮世絵師「写楽」の描く大首絵に似ているところから付けられたようだ。このようなこけしは復元の対象となり後継の工人によって写しが作られている。「写楽」については小林清次郎の写しが「こけし 古作と写し展」用に作られた。今夜紹介する「写楽」写しは長谷川正司さんのもの。口絵写真はその表情である。

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第403夜:源三郎こけしの不思議な縁(えにし)

Gensaburo_4hana_kao今年も大晦日前日を迎えた。昨年は好天であったが、今年は雨日となってしまった。本ブログもこの403夜で今年を締めくくることにしよう。今年は327夜からスタートしたので、この一年で76夜分を加えたことになる。さて、今年最後は日下源三郎のこけしで締めることにしよう。先日ヤフオクで源三郎のこけしを入手した。既に持っている源三郎こけし(千夜一夜1第617夜)とは異なる胴模様が興味を持ったのである。そのこけしが家に届き、暫く眺めていたのだが、それとは関係なく最近入手こけしを入れてある段ボール箱を覗くと、今回入手した源三郎こけしによく似たこけしが目に入った。それは二月ほど前に10本纏めて入手した中の1本であった。胴底の署名をみると小林清とある。清さんが源三郎型のこけしを作っているとは思いも寄らなかった。またまた「こけしがこけしを呼ぶ」というこけし界の不思議な縁に遭遇したのかも知れない。口絵写真は、源三郎こけしの表情である。

 

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第380夜:祝!鳴子コンクール受賞(長谷川正司さん)

Masashi_amaekiti_kao 米沢の長谷川正司さんとは長い事懇意にして頂いている。正司さんは数年前に奥さんが亡くなって、その後は自身も体調を崩してしまい、こけしの製作も休みがちでコンクールへの出品も中断していた。今年になって暖かくなるにつれて体調もようやく回復し、鳴子の全国こけし祭りコンクールに久し振りにこけしを出品することになった。吉太郎のこけしに心酔している正司さんは各種の吉太郎型を作っていたが、今回の出品に関して新たな取り組みを考えているようであった。ところで、国恵(筆者)には気になる吉太郎のこけしがあった。天江コレクションにある大正末期の吉太郎である。特異な木地形態と鋭い表情の迫力満点のこけしである。そこでその写真をコピーして正司さんに送った。正司さんも興味を持ったようなので、その吉太郎こけしの所蔵者である高橋五郎さんに問合せを行った。その吉太郎は今までに復元されたことは無いようで、作っても良いとの返答を頂いた。正司さんは鳴子のコンクールに5本のこけしを出品したが、この天江吉太郎型が選ばれて福島県知事賞を受賞した。今夜はその同型こけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第366夜:戦後の黒田ウメノと正司さんの写し

Umeno_s44_kao 現在自宅で安静中なので、滞っていた本ブログの更新を進めておこう。懇意にしている米沢の長谷川正司さんは昨年後半から体調を崩し、この冬シーズンはこけしを作っていなかった。その正司さんから電話があり6/9にこけしが送られてきた。今年の1月に訪問した折に預けて来た黒田ウメノのこけしの写しである。早速電話をすると、暖かくなって体調も良くなりこけしも作り始めたとのこと。声にも張りがあり元気さが伝わってきた。鳴子のこけし祭りコンクールにも出品したいと話していた。山形系は後継者難が深刻で、現在作っているのは小林清さんと長谷川正司さんくらい。先ずは喜ばしいことである。口絵写真は、黒田ウメノの表情である。

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第330夜:雪の米沢初詣(正司さん訪問)

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先週の17日から一泊二日で米沢に行ってきた。懇意にしている長谷川正司さんを訪問し、上杉神社で今年一年の健康を祈り、小野川温泉で米沢牛を食するのが目的である。福島までは快晴であったが山形路に入ると曇が覆うようになり米沢に着くと雪も舞うようになっていた。それでも今年は例年に比べて雪は少ないとのこと。上杉神社で初詣を終え、宿の車で小野川温泉に向かう頃にはかなりの降雪になっていた。口絵写真は長谷川正司さんの大作の表情である。

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第291夜:郷玩時代のこけし(小林清蔵)

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台風が行ったと思ったら、またあの酷暑のぶり返し…。高齢者の身には厳しい。室内に居ることが多いが熱中病には気を付けねば…。弥治郎の吉野稔弘さんが8/2に急逝されたとの訃報を聞いた。事情は良く分からないが、将来を期待された新人であったたけに残念である。ご冥福をお祈りする。暑さによる「億劫さ」に気を取り直して、本ブログの更新に励まねば・・・。今夜も玉峰コレクションのこけし(小林清蔵)である。山形系、小林家のこけしではやはり吉太郎に惹かれることが多く、清蔵のこけしはこれまで入手する機会に恵まれなかった。今回は纏めて入手した中に入っていたものであり、改めて清蔵こけしを調べてみた。口絵写真は清蔵こけしの表情である。

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第236夜:戦前の広三(2)

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山形系の奥山広三のこけしは好きなこけしの一つなので、製作時期が違うものがあると出来るだけ入手してきた。先ずは戦後作から集め始め、ようやく戦前作に辿り着いて、千夜一夜(1)の第820夜で紹介した。先日、更に古そうな広三をヤフオクで見つけ入手することができた。今夜はその広三こけしを紹介しよう。口写真は広三こけしの横顔である。

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第231夜:復活!正司さん

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11/19(日)、友の会の旅行は山寺駅にて解散となり、殆どの参加者は山形に戻り新幹線で帰京することになったが、筆者は山形で参加メンバとは別れ、米沢行きの普通列車に乗った。長谷川正司さんに会うためである。昼過ぎから再び雪が降り出し、米沢に着いた頃にはかなり激しくなっていた。駅から少し離れた宿にチェックインするのを諦め、正司さんに車で迎えに来て頂く。既に辺りの地面には雪が積もり始めていた。今年初めての本格的な降雪とのこと。雪の中を正司さんのお宅に着く。口絵写真は、近作の吉太郎型こけしの表情である。

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第220夜:打ち出の小槌(2)

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こけし千夜一夜物語(1)の第220夜で、阿部正義さんの打ち出の小槌を紹介した。その時の小槌は玩友からの借り物であった。先月の友の会の入札に同様の小槌が出品され、ようやく手元に置く事が出来る様になった。丁度220夜が近づいていたこともあり、同じ220夜で紹介することにした。師匠の小林清次郎さんが木地細工物を得意にしていた影響か息子の清さん、弟子の阿部正義さんとも極小木地玩具を超絶技術で製作する。このような技術もしっかりと後世に引き継がれて欲しいものである。口絵写真は、その小槌の頭に付いているダルマである。

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第202夜:小林はつえのこけし

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今夜紹介するのは、纏めて入手した小寸こけしの中に入っていたこけしである。そのこけしは2本あり、見た目の感じから山形系のこけしと思ったが、誰の作か工人名が浮かばない。胴底を見ると「はつえ」と書かれている。しかしそれだけではやはり分からず、Kokeshi Wikiにも該当するような工人は見当たらない。こういう時に重宝するのが高井氏の「東北のこけし」。特に巻末の掲載工人名簿が役に立つ。写真掲載されていない工人も含めて、系統別・あいうえお順に最近の工人までくまなく記載されているからである。そこで、山形系の工人を見てみると「小林はつえ」という工人名が見つかった。写真掲載は無いが「小林清次郎妻女」とある。山形系の名工・清次郎さんの奥さんの作であることが分かった。口絵写真はその表情である。

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