山形系

第769夜:打ち出の小槌(3)

Kozuchi2_atama 先日のヤフオクに阿部正義さんの「打ち出の小槌」が出品されていた。正義さんの小槌はこれまでに何回か作られており、本千夜一夜でも(1)220夜(2)220夜で紹介している。そのため国恵志堂にも1点所蔵しているが、今回の作はそれとはまた少し異なり保存状態も極めて良いため入札に参加した。こけしの蒐集は幅広く色々な楽しみ方があるが、木地技術の粋を極めたような作品には格別な趣がある。今回は運良く入手できた打ち出の小槌を紹介しよう。

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第754夜:紅花の山形路物産と観光展

Naomiten2506_neko_ushiro 先月の28日から横浜高島屋で恒例の山形路物産と観光展は開催されており、今年も梅木直美さんが出店しているので2日の午後に出かけてきた。いつもは2日目の午後に行くのであるが、今回は予定が合わず最終日前日となってしまった。場所は昨年とほぼ同じで、工芸品などの技物が並んだコーナーの一角で、食品コーナーから少し離れていて落ち着いて見ることができた。口絵者品は、長靴猫こけしの裏面、伝統的な桜崩しは直美さんの拘りで、必ず何処かに伝統的な描彩を入れているそうだ。

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第739夜:吉兵衛のこけし

Kitibe_kao こけしの終活も考えねばと思いつつ、まだまだ所有欲には負けてしまう。最近は古品がヤフオクによく出るようになり、持っていないものが出てくるとつい手が出てしまう。今年に入ってからでも既に何本かがコレクションに加わっている。山形の小林兄弟のなかで吉兵衛のこけしは持っておらず、市場ではなかなか見かけないが、先日のヤフオクで小寸ながら状態の良いものが出たので迷わず入手した。今夜はそのこけしの紹介である。口絵写真はその表情。

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第726夜:正司さん訪問

2411yonezawa_moh 米沢の長谷川正司さんから、こけしが出来たという連絡があったのは9月頃であっただろうか…。なかなかスケジュールが合わず、米沢に出掛けたのは10月も末になってからである。コロナ禍で産地訪問は止まっており、久し振りの訪問であった。高齢の正司さんは腰痛に悩まされており一年程前にはこけし作りを辞めるようなことも話していた。今年になって、リハビリを併用した治療が功を奏して又こけしが作れるようになったのはこの上もなく嬉しいことである。口絵写真は米沢駅の名物、米沢牛の置き物である。

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第701夜:第23回紅花の山形路物産と観光展

Naomiten2405_kutie_20240523235501 毎年この時期に、横浜高島屋で開催される「紅花の山形路物産と観光展」が昨22日から開催されたので、今日の午後に出かけてきた。最早常連となっている梅木直美さんが出店し、会場で実演と接客に対応している。直美さんのコーナーは昨年とは少し離れた所で、物産展の雑踏から逃れてゆっくりと作品を眺めることができる。今回は伝統的な作品は少なめで、代名詞の猫こけしが更にバラエティを広げていた。口絵写真は、ペン立ての猫こけしである。

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第676夜:元日の落穂拾い(清次郎)

Sejiro_yukionna_kao ヤフオクは一年中休み無しにやっているので正月元日に締め切りを迎えるものもある。基本的には一年中暇人の筆者は、元日からヤフオクを覗くことになる。年末から出品されているこけしの中に気になる一品があった。山形系の小林清次郎のこけしである。出品解説には「雪女・吉太郎型」とある。清次郎のこけしは好きなので「雪女」は知っていたが、出品作は保存状態も良い上に出品価は何と500円。かなりの争奪戦が予想されたが、締切1時間前になっても応札者がいない。この手の清次郎を探していた同人のKさんにメールしてみると、ウォッチしているというので入札を勧める。結局他に応札者は無く、出品価でKさんが落札。それを借りたので、今年最初のこけしとして紹介しよう。

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第670夜:2024年新春!

Sezo_syosyo_kao 明けましておめでとうございます!

新しい年が始まりました。長らく続いた新型コロナも5類になって終息に向かい、世の中もコロナ以前の賑わいが戻ってきたようです。一方、ウクライナ戦争は終わりが見えず、パレスチナの戦禍も続いています。今年はこのような状況が少しでも改善されることを願って止みません。本年も、よろしくお願いいたします。

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第664夜:久し振りの米沢…

Masashi_2312_kititaro_dai_kao_20231221142301 先週の木曜日、米沢の長谷川正司さんから電話があった。以前頼んだこけしが出来上がったとのこと。天気を調べると翌週はかなり強い寒波がきて雪になりそう。そのため急遽、土曜日に日帰りで米沢に行くことにした。新型コロナが蔓延してから福島以北に行ったことは無く、久し振りに東北の地に足を踏み入れた。出発時の東京は日差しが強く、気温も20度余り。午後1時過ぎに米沢に着き駅から出ると、こちらも冬の米沢らしかねる暖かさ…。駅まで迎えにきてもらい、正司宅へ向かった。

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第569夜:折り紙付きのこけし(吉太郎)

Kititaro_mutu_kao 約2か月続いたまん延防止等重点措置がようやく解除となったら、今度は供給電力不足で停電の恐れがあるから節電して欲しいとの要請が出された。ウクライナの戦争状態を考えれば僅かな我慢に過ぎないのだろうが、何ともやるせない世の中になったものである。さて、物の価値を考える上で「折り紙付き」という評価がある。それをこけしの世界に置き換えてみると、著名コレクターの収蔵品でそのコレクターの蔵票等の張られたものがその類と言えるだろう。また「陸奥売店」のゴム印もその一つに数えれるだろう。「陸奥売店」とは戦前、仙台駅前にあった陸奥ホテルの1階売店のことで、そこでは土産物と一緒にこけしも売っていた。特に昭和15~16年頃に多くのこけしを扱っていた。その紫色のゴム印が押されたこけしは戦前の古品であることが明白で、しかもその保存の良さが特筆される。今夜紹介するのは、その陸奥売店印の押された小林吉太郎のこけしである。口絵写真は、その表情である。

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第503夜:大頭のこけし(倉吉)

Kurakiti_s18_kao 暫くぶりの更新である。2月に入ってコロナの新規感染者は減少傾向になっているが、まだまだ安心できる状態には程遠い。今は、東京五輪組織委員会の森会長の進退問題が炎上している。さて、こけしは丸い頭と円筒形の胴を繋げた形が基本であるが、その両者の形・大きさにはかなりの幅があるようだ。そんな中で、頭を極端なまでに大きくしたこけしが戦前から時々見られる。山形系の小林一家のこけしもその一つであり、特に倉吉のこけしは大頭で有名である。倉吉のこけしも大正期のものは均整のとれた形であり、昭和5年頃をピークに大頭のものがあり、それらは倉吉こけしの中でも総じて高評価であるようだ。先日、ヤフオクに倉吉の大頭が出たので手を出してしまった。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真は、その大頭こけしの表情である。

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