鳴子系

第376夜:昭和20年代の川合信吾のこけし(?)

Shingo_s20dai_kao 先週の金曜日(16日)に人間ドックに行って来た。ちょうど2か月前の6/16日辺りから胸苦しさとお腹の不調が出始め、更に血圧も上が150、下が100を超えるような状態となり、安静に努めていたが改善が見られずに日が経ち、精密検査を受ける事にした。先ずは胸の苦しさを調べるため心臓冠動脈のCT検査を行い、次いで大腸の内視鏡監査、そして総仕上げに人間ドックを受診した訳である。最終的には重篤な病変は見つからず、体調の方も徐々に回復して一安心といったところである。まあ、とりあえず一年間は大丈夫か…(苦笑)。 さて、鳴子の岸正男の弟子である川合信吾については早くに鳴子を離れてしまったためか、そのこけしに関しては分からないことが多い。先日のヤフオクにその川合信吾の初期と思われるこけしが出ており、最低価(500円)に10円を足した金額で落札できてしまった。今日はそのこけしの紹介である。口絵写真はその表情である。

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第374夜:「ミラノ伝統こけし展」の返礼こけし

Milano_kokeshi_naomiti_kao 昨年10月から12月にクラウドファウンディングにて資金を調達し、今年の5/18~6/2までイタリア・ミラノMUDECにて、ミラノ伝統こけし展「こけしー東北の伝統的な職人技」を開催したミラノ伝統こけし展実行委員会から、返礼のこけしが送られてきた。クラウドファウンディングでは出資金の額によって幾つかのコースが設けられており、筆者は桜井昭寛・尚道の師弟コンビコースに申し込んだため、両工人のこけしが送られてきた訳である。今夜は、そのこけしを紹介したと思う。口絵写真は、尚道さんの返礼こけしの表情である。

 

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第373夜:戦前の民之助こけし

Taminosuke_s15_kao 8月に入り、夏真っ盛りの酷暑が連日続いている。古稀目前の高齢者にはなかなか厳しい気候である。心臓と大腸の精密検査を終え、今月中旬には人間ドックで検査の総仕上げである。さて、鳴子の遊佐民之助のこけしについては、第181夜で紹介したが、ようやく真の戦前作を入手することができたので紹介しよう。民之助の戦前作には大正期から昭和初期のもの(第一期)と昭和15~18年の復活期のもの(第二期)が知られており、今回はその復活期のものである。口絵写真はその表情である。

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第368夜:盛のもんぺこけし

Sakari_monpe_kaoヤフオクで高橋盛のもんぺこけしを入手した。ぜひとも手に入れたかったこけしの一本であった。戦前のこけしに「もんぺこけし」と呼ばれるものがある。弥治郎系の蔦作蔵や秋保の菅原庄七のこけしが有名である。胸部が膨らみ、そこからやや括れて腰部でまた膨らみ、裾部が窄まって最下部が台状に広がった形である。描彩はもんぺを履いた模様である。頭には髷を付けたものが多い。これに対して、今夜のこけしは形態は正にもんぺこけしであるが、頭に髷は無く、胴の描彩ももんぺ模様ではない。もんぺは太平洋戦争中は女性の標準服として全国に広まったが、元々は農山村の作業着であったようだ。東北地方では広く使われていたようで、そんなところからもんぺこけしも生まれたのであろう。口絵写真は盛もんぺこけしの表情である。

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第365夜:正吾さんの武寛写し(小)&菊宏作

Syogo_takehiro_syo_kaoここ数日、心臓の具合が良く無く血圧を計ったら、最低血圧が100を大きく超えておりギョッとした。かかりつけの病院に連絡したら、診察は早くても24日の午後との事。それまでは家で安静に過ごさなければ…。さて、今夜は昨夜の続きで正吾さんの武寛写しの小の方の紹介である。「原」の武寛こけしの大小2本は同時に作られたものと思われ、ほぼ同じような作行きではあるが、面描には多少違いも見られ、そこが見所でもある。さて、この2本の写しが届いたのは6/9、その数日後の12日に、何と武寛写しと思われるこけしがヤフオクに出品された。志田菊宏さんの作で軽部留治型となっている。しかも胴底には署名と共に「令和元年」と書かれている。どういう経緯でそのこけしが作られ、そしてヤフオクに出品されたかは定かではないが、5月から遅くとも6月頭の間に作られたもので、その時期は正吾さんと同時期と言える。こけし界の「縁」の話はよく耳にするが、またまた驚かされ比較のために、菊宏作も入手した。口絵写真は、正吾作の武寛写し(小)の表情である。大滝武寛の鶴岡こけしの話をしていたら、昨18日の夜、鶴岡市で震度6弱を記録する大きな地震が発生した。人命にかかわる被害が無かったのは良かったが、被災された方々にお見舞い申し上げる。

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第364夜:正吾さんの武寛写し(大)

Syogo_takehiro_dai_kao 先日、高橋正吾さんから、大滝武寛写しのこけしが届いた。先月(5/12)弥治郎で開催された友の会のこけし談話会の帰りに鳴子に寄った折に頼んだもので、一か月足らずで作ってくれたことになる。何とも面倒な写しの作成であり、いつもながら正吾さんには感謝である。「原」こけしは第347夜で紹介した大滝武寛のこけし2本。武寛は木地を鳴子の「高亀」に頼んで、それに描彩してこけしを作っており、その関係から正吾さんは武寛のこけしも作っている。口絵写真は写し2本の内、大きい方のこけしの表情である。

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第363夜:第8回下谷こけしまつり

1906shitaya_gunso_1 今日(6/14)から、鶯谷の挽物玩具「ねぎし」にて下谷こけしまつりが始まった。早いもので今回で8回目となっている。最近のこけしイベントの恒例のようで、本イベントでも早朝3時には数名が並んでいたとのこと。開場の9時には30名余りの愛好家が列をなしていたそうだ。それから1時間程がピークで、筆者が訪れた午後3時時点では、2名程の客が居ただけで静かな会場になっていた。人気の本間直子さんのこけしは既に完売となっており、他の工人の作でも珍しいものは早々に無くなったようだ。本間さんは明日の午前中に帰宅されるそうだが、他の工人さん方は16日まで会場で接客にあたるとのこと。口絵写真は、入手したこけしの群像である。

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第362夜:二側目の鳴子こけし(斉司)

Seishi_senzen_kao 6月に入っても暑い日が続いていたが、関東地方は昨日梅雨入りの宣言があり、一転して肌寒い天候となった。さて、今夜紹介するのは楽語舎で見つけた鳴子のこけしである。ちょっと不思議な感じのするこけしだったので入手した。描彩(特に頭部)の特徴から岡崎系のこけしと思ったが、胴底には鉛筆で「鳴子 岡崎斉司」と書かれている。本人の署名ではなく入手者が記入したものであろう。岡崎斉司のこけしは変化が少なく、特に戦後の作は安定していてよく見かけるもので、それらと比べると斉司としても戦前の作ではないかと思われる。口絵写真はその表情である。

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第359夜:こけし談話会旅行(R1.5月 弥治郎)2日目

201905naruko_syogo_fumei_kao 今回の談話会旅行の2日目、他のメンバーの多くは弥治郎や遠刈田に向かったが、国恵は今年最初の鳴子参りに出掛けた。先ずは、鳴子でも最長老の一人となった大沼秀雄さんに挨拶し、秀顯さんの車で正吾さん宅へ。秀雄さんはこけし作りを止めてしまったが、同学年の正吾さんはまだまだこけし作りに励んでいる。嬉しい事だ。持参した正吾さんの昭和20年代のこけしを見ながら昔話を伺う。正吾さん宅を辞して上野々からの坂道を下って上鳴子の松田工房に向かう。日曜日の昼過ぎであるが街の中心街にも観光客の姿は見当たらない。昨年の紅葉時に来た時には鳴子駅から溢れんばかりに中国人の観光客が居たのだが…。平時の観光客の誘致は難しいらしい。松田工房で大弘さんと対面。近作の話を伺った後、工房を案内してもらい、持参した庸吉、民之助を見てもらい、幸八系列のこけしの話に花が咲く。こけし製作の依頼をして、久し振りに鳴子峡に向かう。半世紀以上も前に最初に訪れて以来、度々散策した川沿いの遊歩道は落石の危険から今は通れなくなっていた。口絵写真は正吾作、深澤コレクションの作者不明こけしの表情である。

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第357夜:秀顯さんの竹雄写し(これより令和)

Hideaki_takeo13_kao平成の世が終わり、今日から「令和」の時代が始まった。日が変わった時には雨が降っていたが、午前9時の現在、ここ横浜では天気予報に反して改元を祝うように太陽が顔を出している。さて平成最後のこけしとして大沼秀顯さんのこけしを紹介しよう。秀顯さんの祖父大沼竹雄のこけしは戦前の昭和10年代前半頃には鳴子の街中では数多く見られたこけしだと言う。しかし、そのこけしが現在ヤフオクを初め中古市場でも目にすることは驚くほど少ない。第一次こけしブームのピークといわれる昭和15年の初めには亡くなってしまったことが大きな原因かも知れない。国恵はそんな竹雄のこけしが好きであり出来るだけ入手すべく努めてきた。今回のこけしは楷書体時代の昭和13年頃の作と思われるが嬉しいことに前面の色彩が良く残っている。このこけしを秀顯さんに預けて写しの制作をお願いしたのは2年程前になる。ようやく出来上がって送られてきたので紹介しようと思う。口絵写真は、その竹雄写しの表情である。

 

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