鳴子系

第504夜:「こけし事典」のこけし(大沼秀雄)

Hideoo_15sun_kao コロナ禍の中で外出も儘ならぬ中、ヤフオクに出品されるこけしを見る時間は十分にある。先日もヤフオクを眺めていると、大物こけしが何本か纏めて出品されているのがあった。通常、大物こけしは敬遠することが多いのだが、中にどこかで見たようなこけしが入っている出品があった。どうやらそれは鳴子の大沼秀雄さんの初期のこけしのようである。その鋭い視線と初期のこけしには珍しい車菊の模様が印象に残っていたのである。早速、文献を探してみると、「こけし事典」に同じようなこけしが載っていた。その写真と出品こけしを子細に比べてみると、どうも同じこけしに見える。出品こけしはどうやら「こけし事典」掲載の秀雄こけしの現品らしいということが想像された。ちょうど、秀雄さんのこけしを纏めている時でもあり、これは何としてもゲットしなければと入札に応じた。出品写真に載っている他の4本の大物こけしは特に注目されるようなものでもなく、そんなことからか、入札終了10分前まで、千円台の価格でオークションは進んでいた。最終的には強力な競争相手が現れて1桁上の相応な落札価とはなったが、何とか入手することができた。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその表情である。

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★「正吾のこけし(追悼)」本プレゼント当選者発表!

「正吾のこけし(追悼)」本に多くの方々からご応募頂き、ありがとうございました。
プレゼント数5冊に対して、応募は3倍以上の17名となりました。

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第501夜:ネットで本作り!(プレゼント:終了)

Syogo_book_cover_part 国恵(筆者)がこけし収集を始めて半世紀が過ぎた。そのちょうど半ば頃から、集まったこけしを載せた「本」を作りたいと思うようになった。そして、本を自作するためにカルチャー教室の「製本講座」で1年程学んだ。平成10年のことである。その結果として「名品の伝承」という和綴じの小冊子を作り、これは第6集まで続いた。また布製ハードカバーの本格版「福寿のこけし」と「正吾のこけし」、「お土産こけし」も製作した。しかし、全て手製の本作りは製作数に限度があり、各々20冊程を作るのが精一杯であった。そのため、希望する方々全てに配布することは出来ず、平成15年の「正吾のこけし」を最後に手製本作りは中断状態が続いていた。その間にネットで写真集が簡単に作れるようなサービスができ、それが使えないかと模索しながら時は経過していった。昨年、思いもよらぬ高橋正吾さんの急逝に接し、正吾さんの追悼写真集の作成に本格的に挑戦しようと決心した。写真集の作成を提供している業者を色々と調査し、実際にネット作成を試した結果、かなりの完成度で写真集を作り上げることが可能であることが分かった。そうして出来がったのが「正吾のこけし(追悼)」という写真集である。今夜は、その製作過程を紹介したいと思う。なお、新年のお年玉として、本ブログの読者に「正吾のこけし(追悼)」5冊をプレゼントします。口絵写真は、「正吾のこけし(追悼)」の表紙の一部である。

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第500夜:福寿の新伝統こけし

Fukujyu_ndento_hyotoko_kao コロナ禍が日本中に蔓延している中、年が明けて半月、本ブログも道半ばの500夜を迎えた。新年早々、福寿さんの華やかでお目出度い新伝統こけしがヤフオクに出品されていたので迷わず応札した。新伝統の出品は3件で、1件は新伝統が3点、他の2件は1点ずつであった。その内の2件(計4点)を入手することが出来たので紹介したい。新伝統3点の出品に対しては、大間の鮪を思わせる苛烈な争いになり、相当なご祝儀相場となってしまった。新伝統が盛んだった平成の初めの頃、国恵は年に一度は福寿さんを訪ね、山の工房に連れて行って貰った。そこには従来の伝統こけしの他に、新伝統という位置づけのこけしが各種並んでいた。この新伝統こけしはかなり手の込んだものであって価格も高めであったこともあり、一介のサラリーマンでは簡単に買えるものではなかった。福寿ファンとしてそういった作品達を今になって手に取れることは何とも有難いことであり感慨深い。なお、新伝統こけしの詳細に関しては、福寿物語に掲載していくので、そちらを見て頂きたい。口絵写真は、新伝統のひょっとこの頭である。

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第498夜:2021年元旦(松一こけし)

Matu1_s35_kao 明けましておめでとうございます!

コロナ禍で激動の一年となった2020年の大晦日は全国で4500人を超える新規感染者となった。最早、欧米の感染者数が対岸の火事とは言えない状況になりつつある。そんな中にあっても、東日本では荘厳な初日の出が見られ、自宅からは朝日に輝く壮麗な富士の姿を拝むことが出来た。一日も早いコロナの終息を願わずにはいられない。口絵写真は、新春に相応しい伊藤松一さんのこけしである。

 

 

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第497夜:健三郎のこけし

Kensaburo_s15_kao ここ横浜では、コロナ禍の現実が嘘のように穏やかで暖かい大晦日を迎えた。しかし、東京では新規感染者数がついに千人を超えてしまった。本ブログも404夜で今年のスタートを切ったのであるが500夜には3夜足らずに今年を終えることになってしまった。さて、今年の最後は小寸ながら存在感のある大沼健三郎にご登場を頂こう。健三郎のこけし製作歴は長く、戦前から戦後の50年代まで多くのこけしを残している。国恵が収集を始めた40年代後半から50年代にかけては、第2次こけしブームの人気工人として、そのこけしの入手は簡単ではなかった。その健三郎のこけしと言えば、やはり戦前作、それも復活初期の昭和12,3年代のものに最も心を惹かれる。「こけしの世界」掲載の久松蔵品や「木の花」掲載の中屋蔵品は垂涎の的である。しかし、その手のものは市場には出て来ず、戦前ものでよく目にするのは15年以降のものである。15年のものはかなり出回っているが作風にはかなり幅があるようで、時期の早いものほど初期の作風が残っているようだ。先日ヤフオクに出た健三郎も15年頃のものと思われるが、木地形態・描彩の古風さに惹かれて入手した。口絵写真はその表情である。

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第496夜:面長の優しい忠こけし

Cyu_s15_kao正月まであと2日、東京での新型コロナ新規感染者数は900台半ばとなっている。年末年始は検査数も減るので1000の大台突破は来年になってからか…。さて、年末の鳴子古品シリーズの三日目。今夜は秋山忠のこけしを取り上げる。忠のこけしというと第491夜でも紹介したように角のある眉と三角形の下目が特徴的な鋭角的な表情のこけしが頭に浮かぶ。そんな中にあって、国恵志堂には頭が縦長で目の位置も高く明るく優しい表情の忠こけしがあった。そのこけしは偶々出来たものかと思っていたが、それに類するこけしをヤフオクで入手したので紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第495夜:斉司の初期作(戦前)

Seishi_s15_kao 昨夜は桜井昭二の戦前作を紹介したが、今夜は同じ鳴子系の岡崎斉司の初期作である。斉司は大正15年生まれなので昭和ではないが、昭二と同世代と言っても良いだろう。斉司は昭和15年、高等小学校を卒業してから父斎について木地修業を始めるが、描彩は小学校の時から始めていたと言う。従って、木地挽きに慣れれば、こけしを作ること自体はそれほど難しくはなかったのであろう。深澤要が昭和16年に鳴子を訪れた際には、その作品が斎のこけしと一緒に店の棚に並んでいたと「こけし追及」には書かれている。本作は、胴底の張り紙で久松旧蔵、昭和15年との記載がある。口絵写真はその表情である。

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第494夜:昭二の初期作(戦前)

Syo2_s15_kao 2020年も最後の週を迎えた。東京では、新型コロナの新規感染者が千人超え目前に迫っている。しかし、毎日のように新規感染者数が過去最高を記録しているとマンネリ化してくるのも否定できない。我々高齢者は、リスクを避けて家に籠り、家族以外とは殆ど会わないでいるのが一番の対策であろう。12月に入ってから、ヤフオクでは鳴子の古品が時々出てきており、それを丹念に集めてきたの、今年最後の紹介としたい。今夜は、鳴子系の桜井昭二である。昭二は名前の通り昭和2年の生れ。昭和生まれの工人で戦前のこけしが残っている稀有な工人でもある。その後の髙橋正吾、遊佐福寿、大沼秀雄の世代となると戦前作は作られていない。口絵写真はその戦前作の表情である。

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第491夜:忠こけしの新種発見!

Cyu_iwazo_kao 昨夜、コロナ感染拡大で大阪の通天閣と太陽の塔が赤く染まった! 全国の新規感染者数が2000人を超える状況の中、大阪は特に重症感染者の数が深刻なのだろう。師走に入ってからの自粛要請は多くの人にとってその影響は計り知れなく苦渋の選択なのであろう。そんな中、高齢者の国恵はひたすらヤフオクを眺める日々が続く…。先日のヤフオクに鳴子の秋山忠のこけしが出ていた。顔は完全に忠なのだが、胴が太く、そこに描かれている模様は初めてみるもの。忠好きの国恵には見逃せないこけしであった。その忠こけしが早くも届いたので紹介したい。口絵写真は、その表情である。

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