10月の友の会例会の入札こけしの中に特徴的な菊模様のこけしが並んでいた。「巻き菊」と呼ばれる三段重ねの模様は遊佐雄四郎こけしの大名刺とも言われている。雄四郎の復元作(写し)と言えば高橋正吾さんが頭に浮かぶがそれとは異なる。胴底を見ると「雄四郎型 桜井昭二」とある。これは珍しいと入札に参加したところ他に応札者は無く、国恵志堂にやってきた。今夜はそのこけしを紹介したい。
続きを読む "第774夜:昭二の雄四郎型" »
鳴子系の小松留三郎という名前は知ってはいたが、特に注目していた訳ではなかった。kokshi wikiによれば、留三郎かと言われるこけしは2本知られているが、1本は作並こけし風のものであり、もう1本は鈴木鼓堂氏旧蔵の鳴子不明こけしである。鼓堂旧蔵品は「こけし古作図譜」に掲載され、その後、無為庵コレクションに所蔵され、写真集「撰」に掲載された。そのこけしを先日紹介され、現物を見て話を聞いている内に欲しくなり、国恵志堂の仲間に入って頂くこととなった。そのこけしを紹介しよう。
続きを読む "第768夜:小松留三郎のこけし" »
先月末のヤフオクに高橋盛の入れ子達磨が出ていた。達磨はこけし工人なら誰でも作っているが、これが入れ子となると作る工人は稀である。そもそも入れ子物を作ることが難しいのだと言う。木地物の挽き方には、ロクロの軸に対して正面から挽く「縦挽き」と横から挽く「横挽き」の2つがあり、縦挽きは入れ子に適しているが横挽きは難しいため、鳴子より北の系統の産地では入れ子物は殆ど見られないのである。口絵写真は最小の達磨である。
続きを読む "第767夜:盛の7重入れ子達磨" »
戦前の古品は古色が付いて飴色になり彩色も飛んでしまっているという定説は過去のものになったようだ。その最たるものは今から10年程前にヤフオクに出品された古品群で、約1年間に都合4回で計200本余りを数えた。内容は大正期から昭和初期のこけしが大半で、その多くが作りたてのような極美の保存状態で出品されたのである。今回の希三のえじこもそのような極美のものであり、勇んで入札に参加した。口絵写真はその表情である。
続きを読む "第766夜:希三の極美えじこ" »
2週間程前、ヤフオクに秋山とらよのこけしが出品されていた。とらよは耕作の妻で耕作の木地に描彩を行って、耕作・とらよの合作こけしを耕作名義で作っていたため、とらよ名義のこけしは珍しく気になった。しかも、それと同手と思われるこけしが米浪旧蔵品としてkokeshi wikiに写真が載っており、実物が見たくなり入札に参加した。何とが入手できたので紹介したい。口絵写真はその表情である。
続きを読む "第764夜:秋山耕作ととらよ" »
6/26(木)から一泊二日で秋保温泉に行ってきた。秋保には13年程前に一度車で連れて行って貰ったことがあったが、その時は秋保の湯には浸かっておらず、今回は温泉も目的であった。また今年の1月に鈴木敬さんが友の会正月例会の招待工人として出席した際、話題となった高野幸八のこけしを見せて貰うのも目的の一つであった。口絵写真は入手した敬さんのこけしの表情。
続きを読む "第759夜:久し振りの秋保" »
先週土曜日の午後、東京鶯谷の挽物玩具「ねぎし」で開催(6/20~22)されている第12回下谷こけしまつりに出掛けてきた。昨年の開催には行くことが出来ず、久し振りの参加となった。会場では、作品参加の本間直子さんを除く5人の工人がいつもと変わらない笑顔で訪れる客の応対を行っていた。最近はネットオークション等で入手することが多くなったが、やはり工人と直接会って話を聞きながら入手するのが一番である。今夜は、その会場の様子を紹介しよう。
続きを読む "第757夜:久し振りの下谷こけしまつり" »
友の会の5月例会の第二部では「みんなで持ち寄り鑑賞会」として今晃工人が取り上げられた。この鑑賞会は今回で第11回目となるが、戦後生まれの工人の登場は初めてであった。初期の伝統的な作品から本人型、それを拡張した個性的な物まで幅広い作品を作ることから、その愛好者は多く、今回も20名を超える方々が集まり60点に及ぶ作品が並んだ。口絵写真は近さんの玩具!
続きを読む "第752夜:持ち寄り鑑賞会(今晃)" »
昨夜は大沼けさののこけしについて紹介したが、今夜はけさの型のこけしについて見てみよう。筆者が福寿こけしを求めて鳴子に通っていた昭和40年代後半以降でも、福寿さんのけさの型のこけしは見たことも聞いたこともなかった。写真集などでけさののこけしを認識し、その型らしいこけしを見たのは柿澤是隆さんが最初であった。当時「高勘」系の双璧と言われた滝島茂さんにはそれらしいこけしは無かったように思う。口絵写真は義一さんのけさの型の表情。
続きを読む "第750夜:けさの型のこけし" »
先日、こけしの斡旋でお世話になっているA氏から連絡があり、鳴子の古品があるので見ませんかとのお誘いを受けた。誰の作かと聞くと、大沼けさのだと言う。けさののこけしは鳴子系の中でも稀品中の稀品。鳴子系には特に力を入れている国恵志堂ではあるが、けさのの入手は諦めていた。米浪氏旧蔵品で<鳴子・こけし・工人>に写真が載っているものとのことで、早速見せて頂いた。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はそのけさのの表情である。
続きを読む "第749夜:古鳴子残照" »
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