鳴子系

第477夜:何とも気になるこけし

Koretaka_kanjifuu_kao 9月になって一週間が過ぎ、新型コロナの新規感染者は徐々にではあるが減少してるようだ。そんな中、台風が2週連続で九州を襲っている。今回の台風10号は超大型で特に要注意となっていたが、事前の準備が効いたせいか被害は最小限に抑えられたようだ。さて、コロナ禍の中、最近こけし収集はヤフオクが中心になっており、その出品を見ることは多い。第2次こけしブームの頃に入手困難だったこけしが、当時に比べると何とも安価に入手できるのは嬉しいものの複雑な感じになることも多い。そんな中、ヤフオクを見ていると何とも気になるこけしに出会うこともある。今夜紹介するこけしもそんな1本。一目で勘治型のこけしであることは分かるが、醸し出す雰囲気はちょっと異なる。今夜は、そのこけしを味わってみよう。口絵写真はその表情である。

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《追悼》大沼誓こけし

昨11日の午後6時頃、鳴子の大沼秀則さん宅で火災が発生し、母屋と工房を全焼した。秀則さんや他の方には怪我はなかったことは不幸中の幸いだった。国恵は、昨年、大沼誓のこけし(第336夜、wikiにも掲載)を秀則さんに預けて、その復元を依頼中であったが、この誓こけしは残念ながら火災の犠牲になってしまった。誓こけしの中でも最も気に入っていたものでようやく入手できたものだったので、残念な気持ちは溢れるばかりだが、これは仕方のないことと自分に言い聞かせている。秀則さんが一段落してまたこけしが作れるようになったら、写真をもとにぜひこのこけしを作って貰いたいと考えている。それがこの誓こけしへの追悼になるのだと思っている。

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こちらは、昨年の12月20日に誓こけしを持って行って秀則さんと作業場で記念撮影をしたもの。この写真の場所も燃えてしまったのである。

第471夜:こけし界の二刀流(奈良吉弥2)

Nara_gohe_kao 新型コロナの感染者は日本全国で増え続け、東京以外でも1日に100人を超える県も散見されるようになった。そして我が横浜のある神奈川県も今日は119人を数えるに至った。そんな中、半年ぶりに埼玉の病院に出掛けることになった。何故埼玉の病院かと言うと、担当医師の転勤に付いて行ったためである。元々は筆者が勤めていた病院(品川)に居たのだが、その後、東京の御茶ノ水、そして今は埼玉の北浦和になっている。今は薬を貰うのが中心で三か月に一度通院しているのだが、前回は緊急事態宣言中で通院せずに薬を送って貰った。今回も通院しないと、次回は初診扱いとなり特別初診料が別途5千円かかるということで、意を決して出掛けたのである(苦笑)。さて、MLBの大谷翔平にちなんで始めた「二刀流」シリーズであるが、本家の大谷は肘の治療で今期も二刀流は適わず残念なことであった。奈良吉弥の二刀流については第436夜で紹介したのだが、その時には片方(木地山型)だけの紹介であった。先日、ヤフオクで待ちに待ったもう一方の鳴子型(小松五平型)が手に入ったので、今夜はそれを紹介しよう。口絵写真は、鳴子型の表情である。

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第470夜:秀顯さんの竹雄古作写し

Hideaki_takeo5sun_utushi_kaoue 8月になり梅雨も明けてコロナ禍の中、猛暑も加わって厳しい自粛生活が続いている。こけしのイベントも無く、産地にも行けず、大沼秀顯さんには名古屋こけし会頒布の参考のための岩太郎と竹雄の古作3本を預けておいた。今回名古屋の頒布が終わったので、岩太郎が戻ってきた。また、預けておいた竹雄こけしの内、小寸物とその写しの試作が送られてきた。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真は、その表情である。

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第469夜:秀顯さんの岩太郎写し(名古屋こけし会頒布)

Hideaki_iwataro_nagoya_kao 今月の12日に名古屋こけし会の7月例会が開催された。その頃は未だ全国的に新型コロナウィルスの感染者数は落ち着いている状態であり、東京こけし友の会の7月例会も開催の予定で準備を進めていた。その後の惨状は周知の通り。今となっては、東京も名古屋もとても例会の開催は出来ないような状況になってしまった。この名古屋の7月例会では、大沼秀顯さんの岩太郎写しの頒布が決まっており、頒布会員になっている国恵にも後日、この頒布こけし2種が送られて来た。友の会での初頒布後の2作目であり、それを並べて見比べるのも楽しいものである。今夜は、その名古屋頒布こけしの紹介である。口絵写真はその表情である。

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第467夜:末吉の円らな瞳

Suekiti_s15_kao 東京では連日200~300人の新型コロナ感染者が出ているのに、これといった有効な対策は講じられず、個々人による3密自粛に委ねられていることにもどかしさを感じる人は多いであろう。感染すると重症化が懸念される我々高齢者は、ひたすら自宅でコロナ禍を避けているしかない。本ブログの更新も日が空いてしまったが、気を取り直して頑張ろう! 花巻の佐藤末吉のこけしは結構好きなこけしの一つである。南部系の土地柄ということもあってか、形態にはキナキナの様式も取り入れられ、南部系と鳴子系の折衷こけしという雰囲気もある。末吉のこけしは目が大きいものが多いのだが、戦前の昭和15年頃の目は、その無垢で円らな瞳が何とも愛らしく、欲しいこけしであった。先日のヤフオクでそんな末吉を入手したので紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第466夜:正吾さんの忘れ物(正吾さん追悼写真)

Syogo_so_design0 鳴子の高橋正吾さんが亡くなって、ちょうど一か月。今日は月命日に当たる。コロナ禍で未だ焼香にも行けない中、鳴子に行けば必ず会えた正吾さんが亡くなったことは現実に思えない。その寂しさはじわりじわりと染み渡ってくるのだろう。今年の3月末、ヤフオクに無垢の木地物(こけしではない)が出品され、その解説に高橋正吾作とあったことから頑張って入手し、正吾さんに見せて話を聞こうと思っていた。それから2か月も経たない内の正吾さん急逝で、その楽しみは永遠に実現されず謎のままで残ってしまった。今夜は、その木地物を紹介すると共に、正吾さんを訪問した折々に撮って来た正吾さんの写真を掲載して、正吾さんを偲びたいと思う。口絵写真は、正吾作の木地物の頭部である。

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第464夜:甚四郎こけしとの縁・・・

Jinshiro_s17_kao 自粛一斉解除後、徐々にコロナの新規感染者が増えていた東京で、遂に一日100人を超えた。友の会の7月例会は参加者数を制限しての開催で準備が進んでいるが、より一層気を引き締めなければならないだろう。さて、もう10年以上も前になるが、こけし店「あおぞら」が新橋にあった頃、店主よりお誘いがあって店に顔を出すと、保存の良い鳴子のこけしがあった。大沼甚四郎の戦前のこけしだと言う。今作ったのかと思われる綺麗さに逆に古品らしさを感じられず、その時は購入を見送ってしまい、その後甚四郎こけしとは縁遠くなってしまった。先日、「甚四郎のこけしは要りませんか?」というお話があり、そのこけしは保存が良く、胴底に「陸奥売店」の印があるとのこと。そこで、こけし手帖のバックナンバーを探してみると、第496号(平成14年5月)に、友の会の柴田長吉郎・元会長が「陸奥売店のこけし・大沼甚四郎」という記事を書かれているのが見つかった。そこには陸奥売店の甚四郎の写真(白黒)も載っており、それを脳裏に刻んで、今回の甚四郎こけしを見せて頂いた。今夜は、そのこけしを紹介したい。口絵写真は、その表情である。

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★高橋正吾さん逝去(再)★

コロナ禍で産地訪問もままならない中、悲しい知らせが入ったきた。鳴子の最長老、高橋正吾さんが昨20日20時24分に亡くなられてしまった。ここ暫くはコロナのために連絡もしていなかったが、5月頃から体調を崩して2週間ほど入院をされていたとのこと。詳細は未だ分からない。正吾さんには懇意にして頂き、ここ数年は年に数回、鳴子に行くたびに訪問して色々とお話を伺い、こけしも沢山作って頂いた。最後の訪問は昨年の12月、90歳を迎える直前であった。その時お願いして作って頂いたこけし(90歳最初の作)が直接入手した最後となってしまった。正吾さんは高齢にもかかわらず、頭脳明晰で昔のお話を伺うのが何よりの楽しみであった。同級生であった遊佐福寿さんのブログ「福寿物語」を始めて、これから正吾さんに福寿さんとの昔話も聞きたいと思っていた矢先でもあった。只々、残念の一言である。また一人、こけし界の巨星が旅立ってしまった。今はただ、正吾さんのご冥福をお祈りするのみである。

◆正吾さんのご家族のご要望で、本日の葬儀終了まで、掲載を一旦取りやめていました。

第459夜:大弘さんの民之助写し(2)

Tomohiro_tami_free_kao 国恵がある古品の写しを作って貰う時には、もちろん出来るだけ「原」こけしに忠実に作って貰うのだが、それとは別に「原」をモチーフにして工人の創意工夫で「原」をアレンジしたものをお願いすることもある。これは誰にでもという訳ではないが、大弘さんは前回の庸吉の時にも面白いものを作ってくれたので、今回もお願いすることにした。一つは、民之助の「目」を変えて貰うこと。民之助のこけしには一般的な一側目の他に、一筆目や二側目もあるので、それを描いて貰った。もう1つは胴模様を自由に描いて貰うこと(自由型)。今夜は、そうして作られた民之助自由型を紹介しよう。口絵写真は、自由型をやや上方から見た表情である。

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