鳴子系

第737夜:「伝統こけし会」頒布(桜井昭二)

Syoji_s33_kao 今夜も昨夜に続いて「伝統こけし会」の頒布品である。ヤフオクに出品された「伝統こけし会」の頒布こけしは30本程あったようだが、昨夜の佐藤伝喜の他に入手したのは桜井昭二の1本だけである。添付の解説紙によれば、桜井昭二は第21回の頒布で昭和33年1月ということになっている。一目で岩蔵型と思われるので、岩蔵型としては極初期のものと推測される。口絵写真はその表情である。

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第731夜:2025年初入手の古品(宮本永吉)

Meikiti_taisyo_kao 年明け早々の2日夕刻、ヤフオクに如何にも古そうなこけしが出てきた。1出品3本ずつで、3出品で計9本であった。締切は6日となっており、じっくり検討する時間はあった。出品作はかなり黒くなっているものもあり、保存状態はあまり良くなかったが、中には気になるものもあった。それは宮本永吉と渡辺キンのこけしであり、いずれも持っていないものであった。この2本は別々の組に入っていたが、高額になると思われたので最終的には永吉1本に絞って入札に臨んだ。途中からは二人のマッチレースとなり、新年早々のご祝儀相場での落札となった。今夜はその永吉のこけしを紹介しよう。

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第730夜:2025年初入手のこけし

Hiroaki_tegaki_kao 正月七日の七草粥も終わり、世の中の活動も通常に戻った。こけしに関する活動が中心の国恵志堂では、今年最初のこけしをヤフオクで入手した。その4日、5日に落札した2本のこけしが本日届いた。弥治郎系の星博秋さんと鳴子系の遊佐福寿さんのものである。いずれも6寸程の大きさで、若干の競り合いはあったが千円程で入手できたのは幸先良い出足であった。今夜は、その2本のこけしから話を始めよう。

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第729夜:鳴子共通型

Smamoru_38y_kao 正月恒例の箱根駅伝は青山学院大の連覇で終わった。駅伝3冠を狙った国学院大は3位となり箱根の難しさを痛感させた戦いでもあった。さて728夜では昨年末にヤフオクで入手した10本組の話をしたが、今夜は同時に入手した別の10本組のこけしについての話である。その中には鳴子系のこけしが4本入っており、その内の2本は単品では入手することはないものであり、こけし界でも殆ど触れられないものなので、紹介してみたいと思う。口絵写真は同時に入手した佐藤護の戦前作の表情。

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第727夜:昭二永吉型の逸品

Syo2_eikiti36_kao 国恵志堂は鳴子系のこけしには特に力を入れており、なるべく多くの工人の作を集めている。しかし戦前の工人のものでは未だ所蔵に至らないものもある。庄司永吉のこけしもその一つである。永吉のこけしは櫻井家が継いでおり、特に昭二の作品には魅かれるものが多い。中でも初期の作と42年頃の細胴の作には秀作が多い。2週間程前にヤフオクに出品された永吉型は初期のものの中でもピークと思われる作で頑張って入手した。今夜はそのこけしを紹介する。

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第719夜:伊東東雄の鳴子型

Haruoi_kao 先日、伊東東雄のこけしがヤフオクに出ていた。東雄のこけしは少数ではあるが時々中古品市場で見かけるが、それは小寸の蔵王型のこけしであった。その手のこけしは以前入手しており、第986夜で紹介した。そこでも、鳴子系の工人である東雄が何故蔵王型のこけしを作ったのかを疑問として残しておいた。今回の出品作はkokeshi wikiにも掲載されており、高井佐寿氏の旧蔵品であった。1尺1寸の大きさに一旦は躊躇したものの、出来の良さに魅せられて入手した。今夜はそのこけしを紹介しよう。

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第713夜:友の会8月例会(R6)

Reikai2408_norio_kao 昨25日(日)は東京こけし友の会の8月例会があった。通常の例会は8月は休会であり、頒布を中心とした特別例会である。残暑が厳しい中、初参加の方も含めて29名の参加があった(リモートでの中継は無し)。おみやげこけしは民芸店「たつみ」で頒布された山形系のこけしや話題作等、面白いものがあった。頒布品は全て中古品で、入札品、抽選品、一般頒布品に分かれていて、いずれも本状態が良く選ぶ楽しみを満喫することができた。口絵写真は、おみやげの佐藤憲雄こけしの表情。

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第705夜:義一さんのソニー達磨

Yoshikazu_sony_daruma_kao 6月から7月にかけて種々多忙を極め、本ブログの更新もすっかり滞ってしまった。この間、覗きに来て下さっていた皆様には申し訳ありませんでした。それらの問題も一段落したので、更新を再開いたします。先日のヤフオクに見慣れた達磨が出品されていた。一目でソニー頒布の福寿達磨と思ったが、出品説明には「高橋義一ダルマ」とある。ダルマの胴底の署名も「義一」とあり、手元で見てみたく入手した。今夜はそのダルマの紹介である。

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第704夜:友の会6月例会(R6)

Reikai2406_eitaro_kao 昨23日は、東京こけし友の会の6月例会があった。梅雨に入ったばかりで酷暑が収まり有難かった。おみやげこけしは鳴子系で見習い中の渡辺あかね工人の4種。オンラインでの参加もあかね工人にお願いした。新品は頒布こけしは4工人の5種。入札・抽選にも良いこけしが並んでいた。第2部の持ち寄り鑑賞会は佐藤英太郎工人ということで30名近くの参加者があり、幅広い作品を堪能することが出来た。口絵写真は英太郎こけし。

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第698夜:『福寿物語2』発行

Fukujyu2_book_cover_part 国恵志堂こけしコレクションの最重点項目は遊佐福寿さんのこけしであり、それを書籍の形で纏めることである。その第1巻は2022年に出来上がった。第2巻は勘治型を中心に纏める予定であったが、いざ始めると手元に無いものもあり、結局2年を要することになってしまった。この第2巻は福寿こけしの真髄である勘治型の集大成である。西田勘治こけしの写しから始まった福寿の勘治型を亡くなる一か月前迄を年代順にほぼ網羅できたと思っている。福寿さんのこけしには未だ未だ取り上げていないものがあり、それらは第3巻に掲載する予定である。

※)この「福寿物語2」をご希望の方は、下記宛てにメールでお申込み下さい。

  ・送付先メールアドレス:cyt00375@nifty.ne.jp
  ・メールタイトル:「福寿物語2」申し込み

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