鳴子系

第752夜:持ち寄り鑑賞会(今晃)

2505reikai_kon_kutie 友の会の5月例会の第二部では「みんなで持ち寄り鑑賞会」として今晃工人が取り上げられた。この鑑賞会は今回で第11回目となるが、戦後生まれの工人の登場は初めてであった。初期の伝統的な作品から本人型、それを拡張した個性的な物まで幅広い作品を作ることから、その愛好者は多く、今回も20名を超える方々が集まり60点に及ぶ作品が並んだ。口絵写真は近さんの玩具!

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第750夜:けさの型のこけし

Kesano_d6_yoshikazu_kao 昨夜は大沼けさののこけしについて紹介したが、今夜はけさの型のこけしについて見てみよう。筆者が福寿こけしを求めて鳴子に通っていた昭和40年代後半以降でも、福寿さんのけさの型のこけしは見たことも聞いたこともなかった。写真集などでけさののこけしを認識し、その型らしいこけしを見たのは柿澤是隆さんが最初であった。当時「高勘」系の双璧と言われた滝島茂さんにはそれらしいこけしは無かったように思う。口絵写真は義一さんのけさの型の表情。

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第749夜:古鳴子残照

Kesano_d6_kaede_kao_yoko 先日、こけしの斡旋でお世話になっているA氏から連絡があり、鳴子の古品があるので見ませんかとのお誘いを受けた。誰の作かと聞くと、大沼けさのだと言う。けさののこけしは鳴子系の中でも稀品中の稀品。鳴子系には特に力を入れている国恵志堂ではあるが、けさのの入手は諦めていた。米浪氏旧蔵品で<鳴子・こけし・工人>に写真が載っているものとのことで、早速見せて頂いた。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はそのけさのの表情である。

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第748夜:秋田(本荘)時代の盛こけし

Sakari_s22_kao 4月の友の会例会では、入札品の中に黄色く塗った胴に緑の茎葉と赤い菊花が鮮やかに映えた鳴子のこけしが出品されていた。「高勘」ラブの筆者にとっては気になる1本であったが、胴底には「秋田こけ?」と「22.8.26」の書き込みがあった。秋田に居た高橋盛が終戦とともに乞われて本荘に移り鳴子に帰る前年ということになる。本荘時代の盛こけしは明確ではなく、描彩については皆川たみ子と言われているものが多い。本こけしでその辺りを探ってみよう。口絵写真はその表情である。

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第744夜:後期高齢者突入!(そごう是伸展)

Yoshinobuten2025_ejiko 昨26日、75歳となり晴れて「後期高齢者」の仲間入りを果たした。桜も開花し気温も急上昇、春を飛ばして初夏を思わせる中、千葉そごうで開催中の柿澤是伸展(第32回宮城県の物産と観光展)に出掛けて来た。去年は是伸さんが来られなかったため二年振りの再会、前回お願いした高勘古品写しも手にすることができた。是伸さんは今回も伝統型と創作型の作品を持って来られたそうだが、創作型は早々に無くなってしまったそうで何とも複雑な思いでもある。口絵写真は勘治型のえじこ。

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第742夜:2本の末吉古品

Suekiti_s14_kao 花巻の佐藤末吉のこけしは、その最初期と思われる橘旧蔵品(「こけしと作者」掲載品)を入手したことから興味を覚え、戦前のものを中心に集めてきた。今年の2月頭にヤフオクで入手した古品は特に珍しいもので、2年程前に入したものと並べてその違いや作られた経緯などを考えてみた。今夜はその2本をもとに末吉古品を眺めてみたいと思う。口絵写真は本年入手した末吉の表情である。

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第741夜:誓のクリクリ眼こけし

Sei_s20mae_kao 今日から3月に入ったが、関東地方は好天に恵まれ気温も高く幸先の良い出だしとなった。海の向こうではドジャースの大谷翔平がオープン戦初戦の初打席でHRを打ち、今年も活躍が期待される。さて、今夜は先日ヤフオクで入手した大沼誓のこけしを紹介しよう。誓のこけしは特色のあるこけしで大正期のものから残っているが、今回のこけしはその誓こけしのイメージとはかけ離れたものである。口絵写真はその表情である。

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第737夜:「伝統こけし会」頒布(桜井昭二)

Syoji_s33_kao 今夜も昨夜に続いて「伝統こけし会」の頒布品である。ヤフオクに出品された「伝統こけし会」の頒布こけしは30本程あったようだが、昨夜の佐藤伝喜の他に入手したのは桜井昭二の1本だけである。添付の解説紙によれば、桜井昭二は第21回の頒布で昭和33年1月ということになっている。一目で岩蔵型と思われるので、岩蔵型としては極初期のものと推測される。口絵写真はその表情である。

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第731夜:2025年初入手の古品(宮本永吉)

Meikiti_taisyo_kao 年明け早々の2日夕刻、ヤフオクに如何にも古そうなこけしが出てきた。1出品3本ずつで、3出品で計9本であった。締切は6日となっており、じっくり検討する時間はあった。出品作はかなり黒くなっているものもあり、保存状態はあまり良くなかったが、中には気になるものもあった。それは宮本永吉と渡辺キンのこけしであり、いずれも持っていないものであった。この2本は別々の組に入っていたが、高額になると思われたので最終的には永吉1本に絞って入札に臨んだ。途中からは二人のマッチレースとなり、新年早々のご祝儀相場での落札となった。今夜はその永吉のこけしを紹介しよう。

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第730夜:2025年初入手のこけし

Hiroaki_tegaki_kao 正月七日の七草粥も終わり、世の中の活動も通常に戻った。こけしに関する活動が中心の国恵志堂では、今年最初のこけしをヤフオクで入手した。その4日、5日に落札した2本のこけしが本日届いた。弥治郎系の星博秋さんと鳴子系の遊佐福寿さんのものである。いずれも6寸程の大きさで、若干の競り合いはあったが千円程で入手できたのは幸先良い出足であった。今夜は、その2本のこけしから話を始めよう。

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