木地山系

第743夜:友の会3月例会(R7)

2503reikai_9taro_atama 昨日は友の会の3月例会があった。初夏を思わせる暖かさの中、48名の方々が参集された。おみやげこけしは南部系の田山和泉工人で5種類作って頂いた。新品こけしは、初頒布の津田隆工人の他3工人の力作が集まった。リモートでの招待工人は土湯系の阿部国敏工人。入札こけし、中古こけしとも保存の良い良品が並んだ。持ち寄り鑑賞会は木地山系の小椋久太郎工人。口絵写真は久太郎さんの珍しい頭部の描彩。

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第717夜:木の実さんの石蔵型

Konomi_ishizo_kao 二週間程前、ヤフオクに阿部木の実さんの石蔵型こけしが出品されていた。多才な木の実さんは幅広い作品を作っているが、伝統を超越したものも多く、国恵志堂には縁遠いものであった。そんな中にあって今回の石蔵型は純粋な伝統こけしであり気になっていた。それは所蔵の石蔵こけしとよく似た形・描彩であったからである。一緒に並べて見てみたい想いにかられ入札に参加し、入手することができた。口絵写真は木の実石蔵の表情である。

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第678夜:今年は久太郎から…

Kyutaro_senzen_kiku_kao 先日参加した名和コレクションの見学会では、立派な久四郎のこけしを味わうことができた。昨今はヤフオク等も盛んで古品もよく見かけるようになったが、流石に久四郎ともなると簡単には出合わない。そんな中、今年初めて入手したこけしはヤフオクでの久太郎の戦前作となった。署名や書き込み等は無いが、こけし界の大先輩の出品作で「戦前」となっているので間違いはないだろう。小寸の部類に入るようなこけしで、愛らしくも久四郎を思わせる風格のある表情が素晴らしい。

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第565夜:北山賢一の久四郎型2本

Ken1_kyu4ro_kao カーリングに熱狂した北京冬季五輪も終わり、以前の平穏な日常生活に戻って、こけしの案件に手を付けている。東京の新規コロナ感染者は減少傾向にあるとは言え、今だ毎日1万人以上の方々が感染している。これからシーズンを迎える、こけしのイベントも厳しい状況が続いている。このような状況が続く中、収集の中心はネットオークションになっているが、なかなか面白い物も出品されており楽しんでいる。先日は状態の良い無署名の久四郎型こけしが出品され、入手できたので紹介したい。口写真は、その久太郎型の表情である。

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第551夜:久し振りの友の会例会(R3年11月)

2111reikai_miharu 昨日は東京こけし友の会の11月例会があった。コロナ禍のために昨年の3月から休会が続いていたが、10月から再開された。この間に例会の会場も替わっており、10月はお休みした筆者は今月が新会場(東京文具共和会館)への初参加となった。先月、今月と、例会は定員を制限した申込制となっており、今月は30人余りの方々が参加された。なお、12月(12/12)は定員を制限せず、従来通り自由に参加できる例会になるとのことである。口絵写真は、筆者が受け取った三春さんのおみやげこけし(治一型)である。

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第540夜:三春さんの近作(石蔵写し2)

Miharu_ishizo_kimono6_gen_kao当地横浜でも新型コロナ新規感染者が1日千人を超えた。1都市の感染者数としては最多かも知れない。筆者もかなり危険なところに住んでいる訳だが、2回のワクチン接種が完了していることが安心材料ではある。さて、昨夜に続いて三春さんに作って貰った石蔵写しの紹介である。こちらは昨夜の鹿間石蔵のような著名なこけしではなく、文献等で紹介されたものでもない山野に埋もれていたものである。3年程前のヤフオクにひょっこり現れ、円らな瞳と胴模様のねっとり感の対比が面白く入手して、そのままになっていたものである。口絵写真は、その石蔵の表情である。

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第539夜:三春さんの近作(石蔵写し)

Miharu_ishizo_shikama_gen_kao 8月に入って一週間が経過した。そして東京五輪も幕を閉じた。コロナ禍での開催には様々な批判もあったが、「やって良かった」との感想は半数を超えたようだ。生で見られるという絶好の機会は失われたが、TV等の画面を通した映像でもアスリートのスポーツに対する真摯な姿勢は見る者に大きな感動を与えたようだ。しかし、この間に全国のコロナ新規感染者は爆発的に増え続け、コロナとの厳しい戦いは続いていく。さて、今夜は三春文雄さんに依頼して作って貰った近作こけしの内、石蔵こけしの写しを紹介しよう。4月の末にお願いして、6月下旬に出来上がったものである。口絵写真は、元になった「原」こけしの表情である。

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第471夜:こけし界の二刀流(奈良吉弥2)

Nara_gohe_kao 新型コロナの感染者は日本全国で増え続け、東京以外でも1日に100人を超える県も散見されるようになった。そして我が横浜のある神奈川県も今日は119人を数えるに至った。そんな中、半年ぶりに埼玉の病院に出掛けることになった。何故埼玉の病院かと言うと、担当医師の転勤に付いて行ったためである。元々は筆者が勤めていた病院(品川)に居たのだが、その後、東京の御茶ノ水、そして今は埼玉の北浦和になっている。今は薬を貰うのが中心で三か月に一度通院しているのだが、前回は緊急事態宣言中で通院せずに薬を送って貰った。今回も通院しないと、次回は初診扱いとなり特別初診料が別途5千円かかるということで、意を決して出掛けたのである(苦笑)。さて、MLBの大谷翔平にちなんで始めた「二刀流」シリーズであるが、本家の大谷は肘の治療で今期も二刀流は適わず残念なことであった。奈良吉弥の二刀流については第436夜で紹介したのだが、その時には片方(木地山型)だけの紹介であった。先日、ヤフオクで待ちに待ったもう一方の鳴子型(小松五平型)が手に入ったので、今夜はそれを紹介しよう。口絵写真は、鳴子型の表情である。

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第436夜:こけし界の二刀流(奈良吉弥)

Nara_kijiyama_kao 日本全体の自粛体制の中、こけし産地もすっかり落ち込んでしまったようだ。一日も早いコロナの終息を願って、「お百度参り」ではないが、緊急事態宣言の終了日(5/6)まで本ブログの更新を毎日続けたいものである。さて、昨夜の木地山こけしの繋がりで今夜は奈良吉弥を選んだ。大湯温泉の奈良吉弥は当初新型こけしの木地を挽いていたが、昭和37年に仙台の鈴木昭二と知り合ったことから、鈴木清・昭二の弟子となって本格的に木地修業を行った。3年半の後、大湯温泉に戻って地元の木地山系に倣ったこけしを作り始めた。その後、大湯温泉の小松五平の木地も挽き、昭和43年に五平が中風で倒れてからは鳴子系の五平型のこけしも作り始めた。それから僅か3年後の昭和46年に交通事故で早逝したのが何とも惜しまれる。(現時点では、五平型のこけしが手元に無いので、木地山系のみの紹介となるので悪しからず)。口絵写真は木地山系の表情である。 

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第435夜:保存の良い戦前久太郎

Kyutaroo_s10_kao 海外では新型コロナウィルスの感染拡大が一段落してきた国もあるようだが、日本では未だピークを迎えたとは思えない感染発生が続いている。特に医療関係者の感染は、医療崩壊に繋がる恐れがあり心配である。我々高齢者の出来ることは、外出自粛でひたすら家に籠ることであり、国恵としては本ブログの更新にひたすら励んでいる次第である。テーマはどうしても好きな鳴子系が多くなってしまうが、他の系統にも目を向けてみよう。今夜は木地山系の小椋久太郎である。本こけしも先日ヤフオクで入手したものであるが、その保存の良さ(特に色彩)は素晴らしく、とても戦前作とは思えない状態である。口絵写真はその表情である。

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