今年もあと1日で終わりを迎えることになる。新型コロナが5類となったことで世の中もコロナ前の賑わいを戻しつつあるようだ。こけしに関するイベントもその多くが多少の制限はあるにせよ、以前と同じように開かれるようになった。今年の本ブログは切りの良い601夜から始まったが更新はままならず、ここ数日の追い込みで何とか69夜を追加して終了ということになった。来年は年間100夜を目指して頑張っていきたいものである。さて、今年最後は津軽系の盛諒祐さんを取り上げたいと思う。盛秀こけしの直系継承者として期待されている諒祐さんであるが、製作数は少なく現在最も入手困難な工人と言えるかもしれない。今夜は12月作の有名な盛秀古作の型を取り上げてみたい。今回もご尽力頂いた弘前のA氏に感謝である。
盛秀太郎の戦前古作こけしには色々な模様のものが残っているが、中でも円盤から4本の足が伸びているような模様(通称4足亀)はよく知られている。この4足亀の代表は『こけし這子』に掲載されている7寸4分のこけしであろう。そして、この4足亀は、盛美津雄、奥瀬一家(鉄則、陽子、恵介)が復元を行っている。今夜は、奥瀬陽子さんの4足亀を見てみよう。口絵写真は4足亀の表情である。
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