中の沢亜系

第738夜:友の会2月例会(R7)

2502reikai_roshizo_hengao 昨日開催された2月例会の報告である。寒さの厳しい日であったが、遠方の方を含め約40名の方々が参集された。今月はリモートで参加される工人は無く、オンラインでの例会中継もお休みとなった。おみやげこけしは鳴子の岡崎靖男さん(4種類)。新品頒布こけしは4工人。抽選のこけしは無かったが、入札を含めた中古こけしの良品が並んだ。第二部の持ち寄り鑑賞会は岩本芳蔵がテーマで、戦後の活動を示す作品の数々に楽しい一時を過ごした。口絵写真は、芳蔵珍品の顔である。

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第653夜:荒川さんのミニこけし

Yoichi_ujiie_mini_uekara 前回紹介した荒川さんの磯谷茂型こけしを入手した際、おまけのように付いていた小さいこけしがあった。あまりに小さいため当初は気に留めずにいたが、磯谷型の紹介が一段落したので改めて取り出してみた。すると見覚えのある面描、胴には細かいロクロ線とその間に点のような模様が描かれているのが確認できたのである。小寸こけし(豆こけし)には、大寸の形態と描彩をそのまま縮小したミニチュア型と小寸用の形態と描彩を施したものがある。口絵写真はその豆こけしを斜め上から見た所である。

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第652夜:荒川さんの磯谷茂写し

Yoichi_shigeru_kao本千夜一夜物語のバックアップ用にブック版を作っており、先日第14巻を発行した。その中の第466夜では友の会の10月例会(平成22年)の報告が載っている。そこには新品頒布こけしとして、荒川洋一さんの磯谷茂と氏家亥一の復元こけしが紹介されている。ともに4寸の大きさで数も少なかったが値段も相当高く入手を見送ったことを覚えている。その磯谷復元作が先日のヤフオクに出品されていた。復元作は2種あり保存状態も良いので参戦して、思ったより安価に手にすることができた。今夜はその紹介しよう。口絵写真は、磯谷復元作の表情である。

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第571夜:半澤工人の亥一型

Hanzawa_iichi_kao 東京近郊では桜は終わり新緑と色とりどりのツツジが目に眩い季節を迎えている。新型コロナの感染者数は高止まりが続いていたがようやく減少に向かい始めた感もある。一方でゴールデンウィークを控え、感染者数増加の危険も拭えない。先日のヤフオクに中の沢の氏家亥一型と思われるこけしが出品されており、価格的にはちょっと高いと思ったが、筆者は「こけし談叢」の亥一こけしの現物を所有していることから亥一型には興味を持っており、入手した。出品解説に大きさは記載されていなかったが、8寸か1尺と思っていたところ、実際には6寸であり拍子抜けであった。今夜はその亥一型こけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第541夜:帰ってきた蛸坊主(続編)

Yoshizo_s40dainaka 前回の掲載から一か月以上も経ってしまった。ちょうど東京オリ・パラの間を休んだことになる。自粛生活の中で、オリ・パラ観戦に多くの時間を費やしたことも理由の一つではあるが、この間、新しいこけしとの出会いが無かったことが最大の理由である。8月の入手こけしはヤフオクでの3本組1点のみ、長い蒐集生活の中でも稀有なことであった。9月になって、ぼつぼつこけしも入ってきており、本ブログも再開することになった。10日程前にヤフオクで岩本芳蔵のこけしを入手した。戦後の極一般的な芳蔵のこけしであったが、保存が良かったのと、ぜひ並べて見てみたいこけしであったからである。口絵写真はその芳蔵こけしの表情である。

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第524夜:荒川さんの酒井正進型こけし

Arakawa_syoshin_kao 去る21日に荒川洋一さんから電話を頂いた。以前お預けした酒井正進戦前作(安藤良弘描彩)こけしを返却していただくことに対する連絡であった。コロナ禍の中であるがお元気で、客は少ないが家の周りの片付けもので忙しいとのことで安堵した。橘コレクションの正進こけし(第912夜)が再現されなかったのは残念であるがこれも仕方のないこと。そんな折、ヤフオクに荒川さんの酒井正進型こけしが出品され、良い出来で今作ったばかりのような保存状態に惹かれて入手した。今夜は、そのこけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第512夜:帰ってきた蛸坊主(荒川洋一)

Yoichi_s46_kao こけしを集め始めて最初の産地訪問は、昭和46年の10月。大学のサイクリング部の合宿で会津若松から福島まで磐梯・吾妻スカイラインを走破した帰りであった。その時は、飯坂と土湯温泉に行き、3本のこけしを求めた。土湯温泉ではバス停横のアサヒ写真館で2本のこけしを買った。1本は欲しくてたまらなかった斎藤弘道さんの作、そしてもう1本は蛸坊主を選んだ。まだ工人名もろくに分からない時期で、蛸坊主は荒川洋一さんと三瓶春男さんの作があったと思う。作品の良し悪しなども分からず、荒川作を選んだのは、胴底の署名に「芳蔵弟子」と書かれていたからであった。その蛸坊主は国恵志堂の4番目のこけしであった。しかしその後、そのこけしは手放してしまった。最近、こけし自分史なるものを纏め初めたところ、この収集初期のこけしが必要になり、その写真を探したが見つからなかった。ところが先日、そのこけしがヤフオクに出てきたのである。何とも嘘のような都合の良い話であるが、そうしてこの洋一さんの蛸坊主が戻ってきたのである。今夜は、その蛸坊主を紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第201夜:瀬谷幸治の亥一型

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あまり梅雨らしい日も見られなかった関東地方もようやく梅雨明け宣言があった。酷暑の中、今日も日中、最近健康のため始めた1万歩ウォーキングに行って来た。本ブログも200夜を超え久し振りの更新となった。瀬谷幸治の氏家亥一型は以前写真で見た事があり興味を持っていたが、先日ヤフオクでようやく手にすることが出来た。背ラベルから名古屋こけし会の第41回定期頒布品であり、幸治さんがこけし製作を休止する前の作と思われる。今夜はそのこけしの紹介である。口絵写真はその表情である。

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第184夜:最近入手の古品(酒井正進)

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今夜は4月頭に纏めて入手した古品の最終回である。中ノ沢の酒井正進の戦前のこけしであるが、千夜一夜(1)の第274夜で紹介したものとはやや様式が異なるので、比較しながら紹介したい。

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第129夜:芳藏賛歌!

Yoshizo_honnin_s11_kao

先週末の締め切りで保存状態が良好な古品が20本程、ヤフオクに出ていた。ここ暫く古品の出品が途絶えていたので注目して見ていた。中に何本か欲しいこけしがあり、入札に参加して2本を入手することが出来た。昨年は極上の古品が大量に出品され、その価格も鰻上りであったが、昨今は大分落ち着いてきて、相応の価格で手にできるようになったのは喜ばしい。さて、今夜は入手した内の1本、岩本芳蔵のこけしを紹介しよう。出品コメントでは大きさが7センチとなっており、豆こけしに近い小品と思っていたが、届いたこけしは17センチの立派なものであり、嬉しい間違いであった。口絵写真はその芳藏の表情である。

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