古品

第226夜:こけし談話会(桜井万之丞・コウ)

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昨5日(日)は東京こけし友の会のこけし談話会があった。この談話会は通常第2週に行われるのだが、今月は第2週にとげぬき地蔵尊高岩寺での木地山系こけしのイベントがあるため、一週繰り上げての開催となった。テーマは鳴子系の桜井万之丞・コウのこけしで、万之丞、コウ、昭二の作品が戦前作を中心に展示され、幹事の解説の後、じっくりと鑑賞することが出来た。参加者は12名。口絵写真は大正期の万之丞こけしの表情である。

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第224夜:秋山耕一郎のこけし

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今夜紹介するのは、秋山耕一郎のこけしである。耕一郎のこけしは時々見かけるが、それらは戦後の昭和30年代以降のもので、新型こけしの影響を感じさせる甘い表情のものである。耕一郎は戦前からこけしを作っているとのことであるが、戦前作は文献等でも紹介されていないようだ。今回のこけしは胴底の「秋山耕一郎」という記名と「昭17」という書き込みから戦前の耕一郎こけしと思われるものである。耕一郎の真作であれば珍しく貴重なこけしと言えるだろう。口絵写真は、その戦前、耕一郎のこけしの表情である。

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第222夜:松三郎の豆えじこ

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ここのところヤフオクに小寸(豆)こけしが数本ずつ纏めて出品されており、その中には古品も含まれているために注目して見ている。そんな中から見つけたのが、今回紹介する松三郎のえじこである。出品写真ではその小ささの実感が分からなかったが、手元で見てみると相当に小さく、また愛らしい。今夜はその豆えじこを紹介しよう。口絵写真は、やや斜め上から見たところである。

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第216夜:菱菊模様の慶一郎

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戦前の秋山慶一郎のこけしは国恵志堂が好きなこけしの1つである。慶一郎のこけしは大正期のものが1本だけ知られている他は、昭和11年に石井眞之助氏によって紹介されたものが復活初作と言われている。12年作は知られておらず、13年から少しずつ作り始め、14年からは本格的に作ったようだ。慶一郎のこけしは鳴子系と蔵王系をミックスしたもので、木地形態、胴模様、頭部の描彩(オカッパ、手絡)の組み合わせで幾つかのタイプに分類される。中でも菱菊を胴に描いたタイプは初期のものだけで少ないという。そんな菱菊模様の慶一郎が先日ヤフオクに出たので紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第215夜:「鑑賞」のこけし(長谷川辰雄)

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先日、伊太郎こけしを入手した際、「こけし鑑賞」で伊太郎の項目(162頁)を見ていて、ふと次の頁(164頁)を開いた。そこには長谷川辰雄のこけしが2本載っていたのであるが、右側の1本は最近入手したこけしに酷似しているのに気付いた。問題のこけしは、長谷川辰雄の金次郎型こけしであった。ヤフオクで古品が6本程纏めて出ていたのを入手したものであるが、一様に表面にニスが塗られているようで、そのピカピカ感が古風さを損なっているようで箱に入れたままであった。しかし、「鑑賞」にも載っていたことから改めて見直したものである。口絵写真はその表情である。

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第213夜:こんなところに伊太郎が…

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第二次こけしブームの頃にこけしを集めていた収集家の方々が高齢になって亡くなったり、こけしの整理を始めたりして、ヤフオクに纏まった本数のこけしが出てくるようになった。先だっても、3寸ほどのこけしが5本纏めて出品されていた。その内の4本はブーム時の見慣れたこけしであったが真ん中の1本はかなり古いものであり、どうやら津軽系の伊太郎のもののようであった。普通に考えたらあり得ないような組み合わせの出品であったが、伊太郎を入手するチャンスでもあり、入札に参加した。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその伊太郎こけしの表情である。

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第212夜:こけし談話会(新次郎・徳二)

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昨17日(日)は東京こけし友の会の「こけし談話会」があった。台風が近づき雨模様のため参加者が心配されたが、何と16名もの方々が鶯谷の挽物玩具「ねぎし」に参集された。テーマは土湯系の阿部新次郎と西山徳二。土湯系の中でも地味な部類に入り、各系統の華やかなこけしの中に入ると埋もれてしまいそうだが、こうして初期から晩年までの作品を並べて比べて見ると中々に味わいのあるこけしであることが分かり、改めて両工人のこけしに酔いしれた1日であった。口絵写真は初期の新次郎の表情。素朴さの中に力強さがあり、それでいてあどけなさも感じるこけしである。

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第207夜:高岡幸三郎のこけし

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仙台地区には戦前から色々な系統の工人が出入りしていたために、その影響を受けて系統がはっきりしないこけしが散見される。高岡幸三郎のこけしもそういった範疇に入るこけしの一つであろう。それを物語るように、幸三郎のこけしは「こけし 美と系譜」では作並系に、「東北のこけし」では山形系(仙台亜系)に、そして「こけし辞典」では弥治郎系の変型に分類されている。今夜は、その幸三郎のこけしを見ていこう。口絵写真は、幸三郎こけしの表情である。

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第200夜:弥治郎3家合体こけし誕生

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今年1月の中旬、ヤフオクにこけしの頭と胴2体がバラバラになった状態で出品された。頭は鳴子系のもので、胴体は弥治郎系のもの。いずれも戦前の著名工人のもので、個々のパーツとしての状態はなかなか良い。資料として何かの役に立つかも知れないし、関連の現行工人に修復して貰えるかも知れないと思い入手した。弥治郎の胴2体は繋げられそうなので、先月、下谷こけしまつりに上京した新山吉紀さんに見て貰い、修復をお願いした。そのこけしが本日届いたので紹介したい。口絵写真は、修復こけしの頭となった木村敦さんの表情である。

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第199夜:危なかった竹雄こけし

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この竹雄のこけしを求めたのは都内のこけし店で、ほぼ1年前になる。鳴子の大沼竹雄の古いこけしであることは直ぐに分かったが、左側頭部が黒く汚れている。竹雄古作にしては程々の価格だったのはその難点があったためであろう。入手後、本ブログにあげることも無く、そのまま仕舞込んでいた。先日こけしの整理中に出てきたが、黒い汚れのため手放そうとしていたら、それを知った同人から諫言を受けてしまった。そこで改めて良く観賞し、調べてみるとなかなかの作だという事が分かってきた。危なく貴重な竹雄古作を手放すところであった。諫言をしてくれた同人には感謝しなければならない。口絵写真はその竹雄古作の表情である。

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