古品

第254夜:直志の初期こけし(戦前)

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蔵王系の岡崎直志のこけしを知ったのは、栄治郎型のこけしに興味を持ち、それを重点的に集め始めた頃であった。その後、直志は義父久太郎の型を作るのも知ることとなった。直志は昭和15年頃からこけしを作るようになったが、戦前のこけしは多くは無いようで目にすることも殆どなかった。戦前の直志こけしを初めて見たのは2年半ほど前の友の会のこけし談話会で岡崎久太郎・直志を取り上げた時であった。その素朴な作風に触れ、機会があれば入手したいと思っていた。先日のヤフオクで念願の戦前直志を入手できたので紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第250夜:こけし談話会(金蔵・広史)

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昨11日(日)、今年最初のこけし談話会(H29年度#4)が開催された。湯沢で秋田県こけしまつりが開催されていたため常連の若い方々がそちらに出掛けたこともあったが、暖かい日差しの中初参加の方も含めて16名の参加があった。テーマは土湯系の阿部金蔵・広史のこけしということで、広史のこけしを中心に金蔵、計英とその後継者達のこけしが揃った。口絵写真は保存極美の金蔵こけしの表情である。

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第246夜:小林英一のこけし

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岩手県湯田温泉で作られてきたこけしは「湯田こけし」として独特の味わいを醸し出して我々を惹きつける。特に戦前の作品にはその傾向が強いようだ。湯田のこけしは、大正10年に丑蔵が木地講習会の講師として湯田にやってきたことから始まる。その後、丑蔵は小林辻右衛門が経営していた小林木工所に留まって木地挽きの指導を行い、多くの弟子を養成し、こけしも沢山作った。この時期の丑蔵のこけしとその弟子たちが作ったこけしが湯田こけしということになる。辻右衛門はこけしは作らず、その二男の英一が丑蔵の弟子となってこけしを作ったが、昭和22年10月に31歳の若さで亡くなってしまった。今夜は最近入手した英一のこけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第245夜:今年最初のこけし(石蔵)

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ここ数日、北陸地方の豪雪が報じられているが、その北陸に9日から2泊3日で蟹ツアーに出掛けて来た。場所は松尾芭蕉で有名な加賀温泉郷(石川県)の山中温泉。初日(9日)は雪など何処にも無く冬らしい気配も無かったが、夕方から雪交じりの雨が降り出し、翌朝起きてみると一面の銀世界。全く一夜にして真冬になってしまったような感じで雪国の厳しさを思い知らされた。帰宅がもう半日遅かったら大変なことになっていたかも知れない。その9日の夜にヤフオクで石蔵こけしの締め切りがあり、旅先でもあったので間際にスマフォで入札したら運よく落札となり、今年最初の入手こけしとなった。今夜はそのこけしを紹介しよう。

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第241夜:新山家の戦前のペッケ(久志と茂)

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弥治郎系新山家のペッケは小寸こけしの中でも形態・描彩が良くマッチして愛らしいこけしの筆頭に挙げても良いと思う。同じようなペッケでも、やはり作る工人によって個性は出てくるもので、各工人のペッケを集めるのも楽しいものである。今夜は、戦前の新山久志と茂のペッケを紹介しよう。茂は大正9年生まれの久治の二男で久志の弟にあたるが、25歳で戦死したために残るこけしは少ない。口絵写真はその茂のペッケの表情である。

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第239夜:佐藤(朝倉)英次のこけし(戦前)

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今年も余すところ一週間となった。この1年間に我が国恵志堂コレクションには多くのこけしが仲間入りをしてきた。その中でタイミングが悪くて未だ紹介していないこけしを残る期間で紹介していこう。今夜は佐藤(朝倉)英次の戦前のこけしである。英次は大正12年から北岡木工所で木地修業を始め、佐藤(大原)正吉と一緒に主に玩具類を挽いたという。その後、昭和6年に応召し、7年には除隊となって木地業に戻ったが、翌8年には上京して転業してしまった。従って、英次の戦前のこけしは大正末から昭和8年までということになる。口絵写真は、その英次こけしの表情である。

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第238夜:戦前の初見こけし

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東京こけし友の会の例会で入札は楽しみの一つである。最近は古品が出ることは減ってきたが、それでも担当幹事さんのご努力で毎回、2,3点は古品が並んでいる。今月はどんな古品があるのかとワクワクしながら入札コーナーに向かう。そして、今回釘付けとなったのは松田初見のこけし。戦前の鳴子で初見や竹雄のこけしは山のようにあったと言われているが、岩蔵や武蔵に比べたらそれらが出てくることはあまりに少ない。という事は残って居ないという事で、大事にされなかったのであろうか。今回の入札ではこの初見に的を絞って挑戦したが、近くに居る強敵に競り合って僅差で入手出来たのはラッキーの一言。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真はその初見の表情である。

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第237夜:友の会12月例会(H29)

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昨10日(日)、東京こけし友の会の今年最後の例会が開催された。暖かい日差しでここのところの寒さが和らいだ中、60名を越える方々が出席された。おみやげこけしは土湯系の渡辺隆さん、直胴型と太子型でロクロ線模様は各種あった。12月は新品こけしの頒布は無く、これまでの作が割引きで頒布された。中古こけし(含む、入札・抽選)には30~40年代の保存良い良品が並び、こけし関係文献の頒布もあった。ギャラリーは下西会員が鳴子こけしまつりについて詳細に解説された。第二部はこの秋に多数開催されたこけし関連イベントの報告がスライドにより行われ、最後に恒例のジャンケン大会で大物こけしを贈呈して散会となった。口絵写真は筆者に手渡されたおみやげこけし。

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第236夜:戦前の広三(2)

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山形系の奥山広三のこけしは好きなこけしの一つなので、製作時期が違うものがあると出来るだけ入手してきた。先ずは戦後作から集め始め、ようやく戦前作に辿り着いて、千夜一夜(1)の第820夜で紹介した。先日、更に古そうな広三をヤフオクで見つけ入手することができた。今夜はその広三こけしを紹介しよう。口写真は広三こけしの横顔である。

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第226夜:こけし談話会(桜井万之丞・コウ)

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昨5日(日)は東京こけし友の会のこけし談話会があった。この談話会は通常第2週に行われるのだが、今月は第2週にとげぬき地蔵尊高岩寺での木地山系こけしのイベントがあるため、一週繰り上げての開催となった。テーマは鳴子系の桜井万之丞・コウのこけしで、万之丞、コウ、昭二の作品が戦前作を中心に展示され、幹事の解説の後、じっくりと鑑賞することが出来た。参加者は12名。口絵写真は大正期の万之丞こけしの表情である。

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