古品

第613夜:今朝吉の小寸こけし(祝!WBC優勝)

Kesakiti_3sum_kao 今日は、日本の侍ジャパンがWBCを14年ぶりに制覇し、その話題でTVの番組も持ちっきりであった。昨日の準決勝、今日の決勝とも有り得ないような劇的な勝利で優勝を勝ち取った。明るいニュースが少ない昨今、東京での桜満開と共に飛びっきりの明るいニュースであった。さて、今夜は先月ヤフオクで入手した大内今朝吉の小寸こけしの紹介である。今朝吉の3寸こけしは珍しいので入手した。

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第607夜:「こけしの世界」展に行ってきた…

Kazutoten_r5_postar_20230223235501 昨22日、横浜人形の家で開催されている「こけしの世界」展を見に行ってきた。この展示会はイラストレータで東京こけし友の会の会員でもある佐々木一澄氏の企画展で、例年は正月に開催されていたものを人形の家とタイアップして拡大開催したもので、その集大成と言っても良い企画展である。昨年の12/17から開催されており、3/12までの会期となっている。会期中には、工人の来場による販売会、トークイベント、こけしやトートバッグの制作などの小企画も単発で用意されている。

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第606夜:茂吉がやって来た!

Mokiti_s15_kao 2月に入って直ぐの2日、ヤフオクに佐藤茂吉のこけしが出てきた。ヤフオクとは初期からの長い付き合いであるが茂吉を見たのは初めてであった。出品写真から保存状態は良く、鹿間氏旧蔵品(「こけし 美と系譜」掲載品)とある。早速「美と系譜」で確認するが確かに掲載品と思われた。古品出品の中の1点という訳でもなく、出品者の他の数点は戦後の普通のものであった。締め切りは3日後の5日の夜。入札に参加したのは11人、内3人が最後の熾烈な争いを繰り広げた。粘り勝ちで入手できたのは幸運であった。今夜はその茂吉こけしを紹介しよう。

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第604夜:正吉の初期こけし

Syokiti_syoki_kao 今年最初の「大物」を入手した。佐藤(大原)正吉のこけしである。年が明けて、書肆ひやねの「こけし往来(第71集)」が届き、その委託入札の頁に載っていたものである。ひやねは最近はヤフオクにも精力的に良品を出品しており、そちらで入手する方が多くなったが、長年の付き合いである往来は勿論気になる存在である。米浪旧蔵というそのこけしの鋭い視線に魅せられて応札した。最低価が相応のものであったせいか応札は他に無く入手することが出来た。今夜はその正吉こけしを紹介したいと思う。

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第593夜:喜代治が来た!

Kiyoji_s18_kao昨夜終了したヤフオクで、野矢俊文さんの6寸こけしが何と19万円で落札された。次点とは千円差、他に4万円台の入札者が2名。ヤフオクとも長い付き合いであるが、「超」が付く驚きであった。出品者の「ひやね」さんには嬉しい誤算かも知れないが…。さて、先日こけし屋のAさんから、こけし紹介の話が来た。中に戦前の奥山喜代治があるというので、見せて貰うことにした。これまで喜代治のこけしには縁が薄く、戦後の余り状態の良くないこけしを数本持っているだけであった。それだけに戦前の作には食指が動いた。会って見せて貰うと、保存状態も上々のなかなかの良品であり、譲って貰うことにした。今夜はその喜代治のこけしを紹介しよう。口絵写真は表情である。

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第588夜:力さんの大正期誓型2

Tikara_sei_taisyo2_kao 先週末に昭和の巨星が2つ相次いで亡くなった。落語家の三遊亭円楽さんは昭和25年の早生まれで筆者とは一か月違いの同い年、プロレスの猪木さんは同じ難病を宣告された同病者でもある。とても他人事とは思えないお二人のご冥福をお祈りしたい。さて、国恵志堂が重点的に蒐集を行っている鳴子系こけしの中でも、大沼誓一家のこけしは特に力を入れているものの一つである。その大沼力さんの大正期の誓型に関しては第550夜で紹介した。大正期の誓こけしは結構良く知られており、中に十日月目のこけしもあり、保存は良くないが国恵志堂コレクションにも1本入っている。その十日月目の力こけしが一か月程前にヤフオクに出品された。珍しいこけしであったが人気は無いようで、出品価での落札となった。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第586夜:盛のこけし(昭和初期)

Sakari_s4_kao 9月に入って一週間が経ち、7月後半から爆発的に広がったコロナ第7波の感染者数もようやく減少の傾向が見られるようになった。ここのところ、こけしの入手はめっきり減っていたが、8月はとうとうヤフオクでの1本のみとなってしまった。本ブログも更新が滞り、以前に入手して未だ紹介していないこけしを見つけ出しての掲載に努めている。さて、今夜は高橋盛のこけしである。盛のこけしはその時代変化を見るために機会があれば入手に努めてきたが、今回は「木の花」にも掲載された久松旧蔵のこけしである。

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第585夜:佐藤正吉のこけし(中ノ沢時代)

Syokiti_naka_kao コロナ第7波と酷暑の中で8月を迎えた。本ブログで紹介しようと思っていながら、たまたま忙しかったりしてそのままになっているこけしがある。そういったこけしの中から、今夜は昨夜の正吉ダルマとの繋がりで、佐藤正吉のこけしを取り上げてみた。正吉のこけしは好きなこけしなので気に入ったものをチャンスがあれば入手している。正吉のこけしは遠刈田時代、中ノ沢時代、登別時代に分けられるが、今夜のこけしは中ノ沢時代のものである。

 

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第582夜:日の丸丹頂…(栄五郎)

Ei5ro_hinomaru_atama 2か月程前に栄五郎昭和初期の定寸良品を入手したが、今回それと近い時期の小寸(ペッケ)がヤフオクに出てきた。出品者は前回と異なるが、同じように保存の良い良品である。前回の8寸とペアで並べてみたく、またまた手を出すことになってしまった。小寸という事もあってか、前回作に比べて程よい価格での入手となった。並べた結果は想像通りのお似合いさん。保存の良い戦前こけしをペアで眺める至極の時間を味わうことができた。口絵写真は、頭頂部のベレー模様。

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第581夜:虎吉のアヤメこけし

Torakiti_ayame_kao 2週間ほど前になるが、ヤフオクに表情の良い土湯系こけしが出品されていた。その形体と描彩から、虎吉か二代目虎吉の作ではないかと思ったが、胴底に署名は無く、工人を連想させる記載もなかった。気になったのは、胴中央に大きく描かれたアヤメの模様。そこで、Kokeshi wiwkiの虎吉の項を見てみると、昭和16年の作として数本のアヤメ模様のこけしが載っていた。しかしそれらのこけしはいずれも潰し目で胴底には「佐久間虎吉/岩代川俣」のゴム印があると言う。また、アヤメの形状もやや異なるようだ。結局、工人名は特定できないままに入手することとなった。その後、工人も判明したので報告しよう。口絵写真は、その表情である。

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