約2か月続いたまん延防止等重点措置がようやく解除となったら、今度は供給電力不足で停電の恐れがあるから節電して欲しいとの要請が出された。ウクライナの戦争状態を考えれば僅かな我慢に過ぎないのだろうが、何ともやるせない世の中になったものである。さて、物の価値を考える上で「折り紙付き」という評価がある。それをこけしの世界に置き換えてみると、著名コレクターの収蔵品でそのコレクターの蔵票等の張られたものがその類と言えるだろう。また「陸奥売店」のゴム印もその一つに数えれるだろう。「陸奥売店」とは戦前、仙台駅前にあった陸奥ホテルの1階売店のことで、そこでは土産物と一緒にこけしも売っていた。特に昭和15~16年頃に多くのこけしを扱っていた。その紫色のゴム印が押されたこけしは戦前の古品であることが明白で、しかもその保存の良さが特筆される。今夜紹介するのは、その陸奥売店印の押された小林吉太郎のこけしである。口絵写真は、その表情である。
今日から2月が始まった。ほどなく中国北京では冬季五輪が始まる。日本の新型コロナの感染は鎮静に向かうのか、更なる増加に行ってしまうのか心配は絶えない。さて、昨日は盛秀太郎の昭和20年代、穏やかで明るい笑顔が微笑ましいこけしを紹介したが、今夜は更に時を遡った盛秀初期のこけしを紹介したい。数年前にヤフオクに出た正末・昭初の盛秀こけしは、古津軽の初原的で怪奇な表情とその出来立てのよう極美な保存の良さとから桁違いの高値となったが、本作は昨年10月に出品されたもので保存状態もそこそこだったため入手範囲内に収まって国恵志堂コレクションにやってきたものである。盛秀初期の特徴をきっちり備えたもので、昭和初期のものであろう。口絵写真はその表情である。
令和4年の1月も今日で終わる。年明けの時点では新型コロナの感染者は少ない状態であり、希望に満ちた1年になるものと思っていた。その後のオミクロン株による感染者の爆発的な増加は周知の通り。ようやく専門家からもピークアウト等と言う言葉が語られるようになってきたが、まだまだ予断を許さない。このような状態の中、東京こけし友の会の新年例会は何とか開催されたが、基礎疾患のある筆者はリモートでの参加となった。実例会への参加者は27名ということであった。筆者はその翌日から腰痛に悩まされることになり、ほぼ一週間を費やしてしまった。そんなことで筆も進まず、このひと月で2回しか本ブログを更新できなかった。「更新の遅延、極まれり!」の状態である(苦笑)。1月の入手したこけしはヤフオクでの数本のみ。今夜はその中の1本、盛秀太郎のこけしを取り上げてみたい。口絵写真はその表情である。
2022年の年が明けて10日が経った。この間、新型コロナの変異種オミクロン株が急速に感染者を増やし、沖縄・山口・広島ではまん延防止等重点措置が発令された。ようやく落ち着いてきてイベント等も開かれるようになったこけし界も楽観はできない状況になりつつある。さて、今年2回目のブログ掲載には、昨年末に入手した土湯系の高橋仲代のこけしを取り上げることにした。国恵志堂コレクションの中でも太治郎型は重要な位置を占めており、その範疇のこけしとして仲代のこけしには興味を持っていた。仲代のこけしは以前にもヤフオクに出品されたが、高額の競り合いに敗れて入手できなかった。今回はほどほどの価格であり入手に至った。口絵写真は、その仲代こけしの表情である。
快晴の中で初日の出が上がった。昨年はコロナ禍で翻弄された1年であったが、ワクチン接種も進み、オミクロンと言う変異株の感染拡大も懸念されるが、日本列島は全体的には穏やかな新春を迎えられたのではないだろうか。今年は寅年、筆者も還暦を超えて更に一回りを迎えることになった。会社を退職してからもあっという間の10年であった。さて、これからは1年1年が勝負である。先ずは2023年の元旦を無事に迎えることを目標にしよう。さて、昨年も年が押し詰まってから珍しいこけしを入手することが出来た。新年最初の本ブログ掲載こけしを物色していたので恰好の品物となった。今夜は、そのこけしも紹介しよう。口絵写真はそのこけしの表情である。
12日(日)には、東京こけし友の会の今年最後となる12月例会が開かれた。コロナ禍で10月、11月の2か月は人数を絞った申込み制での開催であったが、新規感染者の急激な減少から、今月は従来通りの自由参加での開催となった。会場は、10月からの東京文具共和会館で、11月と同じ5階であったが、隣の5A会議室であった。換気、消毒液、手袋などの感染予防対策を施した中で、約40名の方々が参集された。おみやげこけしは遠刈田系の小山芳美工人で、4種類が用意されていた。12月は例年通り新品の頒布は無く、この1年の頒布品と中古こけし、それに書籍類が安価に頒布された。また、今月の会場の様子がズームで配信され、例会に参加できない遠方の方々にも会場の雰囲気を味わって頂けたと思う。口絵写真は、筆者が受け取った芳美工人のおみやげこけしである。
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