古品

第274夜:こけし談話会in鳴子

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平成30年度第1回のこけし談話会が6月2日(土)の午後、鳴子温泉で開催された。年4回開催されるこけし談話会は東京開催では工人の参加が難しく、昨年から1回は地方(現地)で開催するようになり、今年は現地開催の2回目である。会場は鳴子ホテルの会議室、工人9人を含めて25名が参加し、鳴子系の多くの古品も集まり、大変有意義な談話会となった。夜間には懇親会も開催されて、楽しい集まりとなった。口絵写真は、集まったこけしの群像の一部。

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第271夜:「是伸頒布会」第6回裏話

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第6回頒布こけしは、橘頒布期の定寸こけしを「原」としてその写しを是伸さんに作って貰った。その「原」こけしとしては当初、橘旧蔵のこけし(「こけし談叢」掲載の8寸7分)を考えていたが、それは保存状態がかなり悪く、描彩もはっきりしていなかった。そんな折、たまたま「愛玩鼓楽」掲載の盛こけし(7寸8分)を入手する機会があり、このこけしは橘頒布の鈴木鼓堂旧蔵品であることから、こちらを「原」として作ってもらうことにした。口絵写真は、そうして出来上がった頒布品の表情である。

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第269夜:伊豆定雄(その2)と堂ヶ島

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ここのところ更新が滞ってしまい久し振りの掲載である。平成もあと1年を切り昭和の名残を惜しむかのように有名歌手・俳優の逝去が続いている。この1週間だけでも、西城秀樹、星由里子、朝丘雪路が亡くなった。2回の脳梗塞から復帰して頑張っていた秀樹!追悼番番組で流されるその歌声・声量は素晴らしく他の追従を許さない。YMCAやヤングマン、ローラなど著名な曲がきら星のように輝くが、筆者はブルースカイブルーが一番好きである。それにしても63歳は早過ぎる。さて、先週の11日~13日まで西伊豆堂ヶ島に行って来た。それにちなんで今夜は先日ヤフオクで入手した伊豆定雄のこけしを紹介しよう。定雄の残るこけしでは昭和3年から13年までの約10年のものが知られており、昭和4,5年のものは千夜一夜(1)の第999夜で紹介した。口絵写真は今回の定雄の表情である。

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第268夜:保裕さんの広喜写し

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昨日から5月に入り平成もあと1年を割ってきた。来年の今日はもう平成ではないと思うと感無量である。さて、佐藤保裕さんから広喜こけしの写しが届いたので紹介しよう。平成28年の正月に友の会の例会に来られた時に頼んだもので足掛け3年掛かったことになる。新しいものを作るというのは心づもりもあるであろうし、やはり面倒なことでもあるのであろう。しかし、送られてきた作品は、それだけの期間を要したに足る素晴らしい出来ばえのものであった。口絵写真はその広喜写しの表情である。

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第267夜:幻の岩太郎(3)

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国恵志堂の鳴子古作は、高橋五郎氏の見立てでは明治期の「岩蔵旧作」ということになったが、勿論それで決定という訳ではなく、岩蔵以外の可能性も考えられなくはない。その1は、木地は二人挽きではないかという指摘(高橋正吾氏)。岩蔵は16歳(明治24年)から一人挽きロクロに上がったと言われているが、岩太郎は終生二人挽きだったという。岩蔵が師匠の木地に描彩したとは考えられないから、二人挽きなら岩太郎の可能性が強い。その2は、筆の使い方が岩蔵とは異なるという指摘(橋本正明氏)。岩蔵の筆は真ん中で力を入れ、それから力を抜いて引く描法であるが、この鳴子古作では力の強弱は感じられないという。そして、その3が胴の石竹模様である。

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第266夜:幻の岩太郎(2)

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仙臺こけし洞の高橋五郎氏には昨年末にこの鳴子古作こけしの写真を送付して作者に関する検討を依頼していた。その返事から、五郎氏は作者を特定したことが分かったが、それが誰かは実際に現物を見てからということになっていた。私としても、鳴子系古作4本の内の1本が気になっており、それと実際に見比べてみたいと思っていた。そうして、第264夜のこけし探求の旅になったのである。五郎氏に会った後には鳴子にも足を運び、長老である大沼秀雄さんと高橋正吾さんにも意見を聞きたいと思っていた。口絵写真は鳴子古作こけしの横顔である。

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第264夜:幻の岩太郎(1)

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昨年の12月10日(日)の夜、いつものようにパソコンでヤフオクを見ていると、鳴子の古風なこけしが出品されていた。古いように思えるが、色彩は完璧に残っており保存状態は頗る良い。鳴子好きの国恵(筆者)はたちまちこの古雅な趣のこけしに心を奪われた。一体誰の作であろうか。肩に1本の太い鉋溝とその上に描かれた大きな赤点(投げ筆)の様式は庄司永吉を思わせる。頭頂部の平らな蕪頭は岩蔵風。胴模様は何であろうか。竹雄が得意とした石竹の原型ではないだろうか。そんな特徴を思い巡らすと一人の工人名が頭に浮かんだ。庄司永吉、大沼岩蔵、大沼竹雄の共通の師匠にあたる大沼岩太郎である。絶妙な木地形態、大胆な描彩の胴模様、古雅な表情は、小物挽きの名人と言われた岩太郎ならきっとこんなこけしを作ったのではないかと想像される。そう思い始めると心のワクワク感は一気に高まり、何としてでも手元で現物を見てみたいという欲求にかられてしまったのである。口絵写真は、その鳴子古作こけしの表情である。

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第263夜:こけし探求の旅

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4月12日から13日に1泊2日で仙台・鳴子に行ってきた。昨年末に入手した鳴子の古作こけしに関する調査の旅である。12日の東京は夏日の暑さで仙台でも桜前線は散り始めになっていたが、陸羽東線を内陸に行くに従って、桜は満開から咲き初めとなり、13日の鳴子は風が相当に冷たく、室内では暖房を使うような状態であった。12日は、仙台の仙臺こけし洞(高橋五郎氏宅)を訪ね、仙台に一泊して翌13日は鳴子を巡ってきた。口絵写真は、高橋正吾さんに頼んでおいた寅蔵写しの表情である。調査結果については次回・・・。

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第262夜:ちょっと変わった太治郎こけし

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今日から4月である。例年ならこれから花見の時期を迎えるのだが、暖かい日が続いた今年は関東でも既に桜吹雪から葉桜の季節を迎えつつある。そんな先月後半、ヤフオクに状態の良い古品数本を含む5本ほどを纏めた出品が数組あった。その内の1組を入手出来たので、順次紹介したいと思う。今夜は中でも気になっていた太治郎こけしである。口絵写真は、その太治郎の表情である。

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第260夜:友の会3月例会(H30)

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昨25日は東京こけし友の会の3月例会があった。東京では暖かい気候で桜も満開となり、そのせいもあってか出席者は60名に満たず、やや少ない開会となった。こけし界ニュースの後、東京おもちゃ美術館の担当の方から美術館の紹介があった。ギャラリーは岩附義正さんで、土湯こけしのロクロ模様の描法の話があった。おみやげこけしは日下秀行さん、新品こけしは6工人を頒布、入札こけしには大正期の岡崎長次郎が出品され、その行方に注目が集まった。第二部では、「岡仁」こけしの製作動画、千葉での是伸展の様子が報告され、こけし談話会の解説と多くの会員の参加要請があった。最後に大寸こけしと岩附さん寄贈のこけしとえじこをジャンケン大会で配布して散会となった。口絵写真は筆者が受け取ったおみやげこけし。

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