古品

第213夜:こんなところに伊太郎が…

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第二次こけしブームの頃にこけしを集めていた収集家の方々が高齢になって亡くなったり、こけしの整理を始めたりして、ヤフオクに纏まった本数のこけしが出てくるようになった。先だっても、3寸ほどのこけしが5本纏めて出品されていた。その内の4本はブーム時の見慣れたこけしであったが真ん中の1本はかなり古いものであり、どうやら津軽系の伊太郎のもののようであった。普通に考えたらあり得ないような組み合わせの出品であったが、伊太郎を入手するチャンスでもあり、入札に参加した。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその伊太郎こけしの表情である。

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第212夜:こけし談話会(新次郎・徳二)

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昨17日(日)は東京こけし友の会の「こけし談話会」があった。台風が近づき雨模様のため参加者が心配されたが、何と16名もの方々が鶯谷の挽物玩具「ねぎし」に参集された。テーマは土湯系の阿部新次郎と西山徳二。土湯系の中でも地味な部類に入り、各系統の華やかなこけしの中に入ると埋もれてしまいそうだが、こうして初期から晩年までの作品を並べて比べて見ると中々に味わいのあるこけしであることが分かり、改めて両工人のこけしに酔いしれた1日であった。口絵写真は初期の新次郎の表情。素朴さの中に力強さがあり、それでいてあどけなさも感じるこけしである。

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第207夜:高岡幸三郎のこけし

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仙台地区には戦前から色々な系統の工人が出入りしていたために、その影響を受けて系統がはっきりしないこけしが散見される。高岡幸三郎のこけしもそういった範疇に入るこけしの一つであろう。それを物語るように、幸三郎のこけしは「こけし 美と系譜」では作並系に、「東北のこけし」では山形系(仙台亜系)に、そして「こけし辞典」では弥治郎系の変型に分類されている。今夜は、その幸三郎のこけしを見ていこう。口絵写真は、幸三郎こけしの表情である。

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第200夜:弥治郎3家合体こけし誕生

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今年1月の中旬、ヤフオクにこけしの頭と胴2体がバラバラになった状態で出品された。頭は鳴子系のもので、胴体は弥治郎系のもの。いずれも戦前の著名工人のもので、個々のパーツとしての状態はなかなか良い。資料として何かの役に立つかも知れないし、関連の現行工人に修復して貰えるかも知れないと思い入手した。弥治郎の胴2体は繋げられそうなので、先月、下谷こけしまつりに上京した新山吉紀さんに見て貰い、修復をお願いした。そのこけしが本日届いたので紹介したい。口絵写真は、修復こけしの頭となった木村敦さんの表情である。

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第199夜:危なかった竹雄こけし

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この竹雄のこけしを求めたのは都内のこけし店で、ほぼ1年前になる。鳴子の大沼竹雄の古いこけしであることは直ぐに分かったが、左側頭部が黒く汚れている。竹雄古作にしては程々の価格だったのはその難点があったためであろう。入手後、本ブログにあげることも無く、そのまま仕舞込んでいた。先日こけしの整理中に出てきたが、黒い汚れのため手放そうとしていたら、それを知った同人から諫言を受けてしまった。そこで改めて良く観賞し、調べてみるとなかなかの作だという事が分かってきた。危なく貴重な竹雄古作を手放すところであった。諫言をしてくれた同人には感謝しなければならない。口絵写真はその竹雄古作の表情である。

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第193夜:栄利再び…

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市川海老蔵の妻で元TVアナウンサーの小林麻央さんが34歳の若さで亡くなった。約1年前から乳がんに罹ったことをブログで公開し、その闘病生活に多くの方々が関心を持って見守っていた。死の病と言われたがんも最近では各種の治療法が開発されて、快癒する方も多くなっている。麻央さんのがんは進行性のがんで治療が及ばなかったのが残念である。ご冥福をお祈りしたい。さて、今夜紹介の作田栄利のこけしに関しては、第130夜で一応完了の予定であった。しかし、それには一部未完の部分があり、今回それを補うことから、この栄利こけしを入手した次第である。口絵写真はその表情である。

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第185夜:誓の仲間が増えた

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先週末は湯沢から弘前へと久し振りにこけし行脚を満喫した。一面の新緑の息吹の中にやや濃いピンク色の八重桜が名残を惜しんでいた。都会に居るとこけしへの想いにも波があり、本ブログの更新も延び延びになってしまうが、今は想いが強くなっており暫くは頻繁に更新ができそうである。さて、大沼誓のこけしは好きなこけしであり、特に状態が良い戦前作が出るとつい欲しくなってしまう。そこで、最近ヤフオクで入手し、国恵志堂の誓コレクションに仲間入りしたこけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第184夜:最近入手の古品(酒井正進)

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今夜は4月頭に纏めて入手した古品の最終回である。中ノ沢の酒井正進の戦前のこけしであるが、千夜一夜(1)の第274夜で紹介したものとはやや様式が異なるので、比較しながら紹介したい。

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第182夜:こけし談話会(石蔵)

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先週の土曜日(13日)に友の会のこけし談話会が秋田の湯沢市で開催された。地方開催の談話会は初めての試みであった。東京からは会員10名が参加、地元からは秋田こけし会の京野会長、湯沢市産業振興部の山田主任、それに木地山系の工人6名(三春文雄さん、阿部木の実さん、沼倉孝彦さん、阿部市五郎さん、柴田良二さん、佐藤達雄さん)が参加された。会場は湯沢グランドホテルのクリスタルの間という立派な会議室に、戦前・戦後の小椋石蔵のこけし他が並べられ、鈴木幹事が用意した資料を元に鑑賞が行われた。その後、隣の松風の間に場所を移して懇親会が開かれ、飲食を共にしながら親交を深め合った。なお、木の実さんは欠席で代りに小野寺正徳さんが参加された。今回の地方談話会が好評だったことから、毎年5月の談話会は地方で開催する方向で検討することになった。口絵写真は、会場の案内照明。

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第181夜:最近入手の古品(遊佐民之助)

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今夜は鳴子の遊佐民之助である。民之助のこけしは大正期を中心にした第1期、昭和15年から18年の第2期、昭和26年から亡くなる28年までの第3期に分かれる。戦後の復活作も戦前作と変わらない古雅溢れるこけしを残しているため、戦後作でも戦前作に勝るとも劣らない評価を受けており、人気も高い。昨日終わったヤフオクにも戦後作が出ていたが8万円近くの高額で落札されていた。今回の民之助も戦後作であるが、古品扱いで紹介したい。口絵写真はその表情である。

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