友の会

第570夜:政弘さんの松之進写し

Masahiro_matu_kao 今日から4月である。東京では満開をやや過ぎたとは言え、まだまだ桜の美しい時期であり、今日から多くの人が新しい気持ちで物事に取り組んでいく区切りでの日でもある。一方で、世界に目を向けてみればロシアによるウクライナ侵攻は長期戦の状況となり、新型コロナの感染もまだまだ予断を許さず、日本では第7波の懸念さえ囁かれている。さて、昨日、遠刈田の早坂政弘さんのこけしを手にすることができた。最近の政弘さんの松之進型こけしへの進境は著しく、それを踏まえて東京こけし友の会では友の会特別頒布の第2弾として、今年の新年例会で松之進写しを頒布した。コロナ禍のため新年例会をリモートで参加した筆者は例会で入手することができず、その機会を待っていたので嬉しいことであった。口絵写真はその表情である。

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第556夜:友の会12月例会(R3年)

2112reikai_yoshimi 12日(日)には、東京こけし友の会の今年最後となる12月例会が開かれた。コロナ禍で10月、11月の2か月は人数を絞った申込み制での開催であったが、新規感染者の急激な減少から、今月は従来通りの自由参加での開催となった。会場は、10月からの東京文具共和会館で、11月と同じ5階であったが、隣の5A会議室であった。換気、消毒液、手袋などの感染予防対策を施した中で、約40名の方々が参集された。おみやげこけしは遠刈田系の小山芳美工人で、4種類が用意されていた。12月は例年通り新品の頒布は無く、この1年の頒布品と中古こけし、それに書籍類が安価に頒布された。また、今月の会場の様子がズームで配信され、例会に参加できない遠方の方々にも会場の雰囲気を味わって頂けたと思う。口絵写真は、筆者が受け取った芳美工人のおみやげこけしである。

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第551夜:久し振りの友の会例会(R3年11月)

2111reikai_miharu 昨日は東京こけし友の会の11月例会があった。コロナ禍のために昨年の3月から休会が続いていたが、10月から再開された。この間に例会の会場も替わっており、10月はお休みした筆者は今月が新会場(東京文具共和会館)への初参加となった。先月、今月と、例会は定員を制限した申込制となっており、今月は30人余りの方々が参加された。なお、12月(12/12)は定員を制限せず、従来通り自由に参加できる例会になるとのことである。口絵写真は、筆者が受け取った三春さんのおみやげこけし(治一型)である。

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第469夜:秀顯さんの岩太郎写し(名古屋こけし会頒布)

Hideaki_iwataro_nagoya_kao 今月の12日に名古屋こけし会の7月例会が開催された。その頃は未だ全国的に新型コロナウィルスの感染者数は落ち着いている状態であり、東京こけし友の会の7月例会も開催の予定で準備を進めていた。その後の惨状は周知の通り。今となっては、東京も名古屋もとても例会の開催は出来ないような状況になってしまった。この名古屋の7月例会では、大沼秀顯さんの岩太郎写しの頒布が決まっており、頒布会員になっている国恵にも後日、この頒布こけし2種が送られて来た。友の会での初頒布後の2作目であり、それを並べて見比べるのも楽しいものである。今夜は、その名古屋頒布こけしの紹介である。口絵写真はその表情である。

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第444夜:おみやげこけしあれこれ(変わりもの)

Omiyage_kokeshi_jinhara_kao おみやげこけしの3回目である。最近のおみやげこけしでは、3.5寸(1月は4寸)のこけしを胴模様や型を変えて3~4種類くらいを作ってくれることが多い。中には全部違った型・模様で数十本を作ってくれたりとか、変わり形を入れてくれたりする工人もいる。また、最初の頃はこけしだけでなくエジコなども入っていた。定寸の場合だとちょっと頭を傾げて入手を戸惑うようなものでも、小寸でしかもおみやげこけしであれば拘りも少ない。今夜はそんな、おみやげこけしの代わり種を紹介しよう。口絵写真は陳野原幸紀さんの帽子こけしの表情である。

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第443夜:おみやげこけしあれこれ(誰が一番)

Omiyage_kokeshi_keiji_eijiro さて、今夜も友の会のおみやげこけしの話である。長いことおみやげこけしの頒布をやっていると、同じ工人のこけしが何回もおみやげこけしになることもある。3.5寸から4寸の大きさに限定され価格も程々で、しかも100本近い量があるために敬遠される工人も少なくないようだ。とは言え、頒布は毎月と言うことで頒布担当の苦労は並大抵ではない。場合によっては例会に間に合わないようなこともあり、そういう時に急遽お願いすることもある。そうしてお願いしながら頒布した結果、昭和57年1月から令和2年2月までで、最多の頒布は蔵王系の田中恵治さんで6回であった。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真は、恵治さんの最初のおみやげこけしである。

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第442夜:おみやげこけしあれこれ(大と小)

Omiyage_kokeshi_koretaka_kao コロナ禍のために、東京こけし友の会の例会も3月より休会が続いている(4月、5月も休会)。そのため例会出席者に配布される「おみやげこけし」も止まってしまっている。友の会のおみやげこけしは昭和57年から始まったのであるが、今のように新年例会は4寸2本、その他の月例会は3.5寸に統一されたのは平成3年になってからである。それ以前は、大きさは各工人に任せていたため様々な大きさのおみやげこけしが作られていた。今夜は、その中から大きいものと小さいものを紹介しようと思う。口絵写真は一番大きなおみやげこけし(柿澤是隆作)の表情である。

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第441夜:この箱は何…?

Omiyage_kokeshi_box 緊急事態宣言の期間中(5/6まで)は、毎日本ブログの更新を続けようと勇んでいたが、早くも題材に事欠くことになってしまった。そこで少し視点を変えてみることにした。今夜の口絵写真は宅急便の箱が1つだけ。さて、中には何が入っているでしょうか? こけしを集めていて、その保存で苦労することは多々ある。最たるものは保存場所であろう。専用のこけし部屋はコレクターの憧れであるが実現はなかなか難しい。本棚のような棚に並べて飾るくらいが良いとこで、残るものは段ボール箱などに入れて押し入れに仕舞ったり、場所がなければ部屋の片隅に積まれていたりする。しかし、一旦箱詰めするとそのまま長期間置かれることも多く、それが取り返しのつかない事態になってしまう恐れも多い。今夜はそんな話である。

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第416夜:友の会2月例会(R2年)

2002reikai_tadao 昨23日(日)は東京こけし友の会の2月例会があった。新型コロナウィルスの影響で多くの人が集まる会合は自粛されることも多く、友の会の例会も心配されたが、会場に大型換気装置を導入し、受付には洗浄用のアルコールも配備して開会された。海外や沖縄という遠方から来られた方もあり最終的には58名の参加者があり、この時期としては盛況の中で会を終える事が出来た。また、直ぐ近くの天理ギャラリーで現在開催されている「こけしⅡ 遠刈田と土湯・中ノ沢」展の紹介に学芸員の方の挨拶があった。例会ギャラリーは目黒幹事の土湯系篠木工人のこけしの話。新品頒布は6工人。今回は「特別頒布」として大沼秀顯工人の岩太郎写し(初作)20点が頒布され、大好評の内に早々に完売となった。抽選こけしは無かったが、入札こけしには面白いものも多かった。第二部では、秋田県こけし展やWAZA2020の紹介、また会員の中山平訪問記(上野工人)など興味をそそる話があった。最後に、大物こけしをジャンケンで配布して閉会となった。口絵写真は、筆者が受け取ったおみやげこけし。

 

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第412夜:こけし談話会(大野栄治)

2002danwa_s3_kao 昨9日(日)は東京こけし友の会の「こけし談話会」があった。新型コロナウィルス拡散が危惧される中、また湯沢の犬っこまつり(秋田県こけし展)とも重なったためか10名の参加者であった。それでもテーマである大野栄治のこけしは弥治郎時代の作から戦後まで各年代の秀作が揃い、見応えのある談話会となった。口絵写真は弥治郎時代の大野栄治の表情である。

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