今日(26日)は定期検診で東京の病院に行く予定があり、帰り道に横浜高島屋で開かれている「紅花の山形路物産と観光展」に寄って来た。この催事はこの時期に毎年開催されているもので、こけしの出展も恒例となっており、毎回、梅木直美さんが沢山の作品を携えて、実演を兼ねてやって来られる。コロナ禍で多くのこけし関係の催事が中止となる中で、昨年も開催されており、今年も無事に開催に至った。会期は昨25日(水)から31日(火)までとなっている。午後3時過ぎに会場に顔を出すと、直美さんはお客さんとの対応中であり、先ずは展示されている作品に目を通す。暫くしてお客さんも居なくなったので、直美さんの写真を撮り、今回の出品作の話を伺う。コロナのため出品数は少なめとは聞いていたが、昨年と同じ会場の場所であったが更に少ないので聞いてみると、初日の昨日に相当数の物が売れてしまったとのこと。直美さんももっと沢山持ってくれば良かったと言っていたが、一か月前に京都にも実演に行っており、頑張っても作れる数には制限があったようだ。土日を挟んで会期は未だ5日も残っており、持参した小物の木地に描彩して頑張ると話しておられた。口絵写真は、毎年好評の猫こけし、20本持ってきたが1本しか残っていなかったものである。
直前になって、オープニングの楽曲担当や演出担当者が辞任や解任されるという異常事態の中、ついに東京五輪が開幕を迎えた。東京ほか関東3県を中心に第5波と思われる新型コロナ感染者の急増の中での開幕に、その中での五輪開催がどのように進んでいくのかが懸念される。一方で競技が始まれば日本の選手を中心に応援したい気持ちは高まり、何とか無事に全競技が終わることを祈らずにはいられない。さて、先日のヤフオクに福寿さんのエジコが高亀の野菜籠とセットで出品されていた。福寿さんのエジコはかなりの数を保有しているが、今回の物は形がかなり変わっているように見えたので入札に参加した。今夜はそのエジコを紹介しよう。口絵写真はその表情である。
国恵は、こけしそのものは勿論好きであるが、木地細工物にも心が惹かれる。中でも、容器型のえじこの中に小さな子こけしを沢山入れた子持ちえじこは大の好みであり、機会があればコレクションに加えている。子持ちえじこは作るのに相応の木地技術が必要であることから誰でも作るという訳ではなく工人も限られる。笹森淳一さんは子持ちえじこの名人であり、国恵志堂のコレクションの中にも幸兵衛型と伊太郎型のものが入っている。「地梨(第43号)」(地梨の会発行)には笹森さんの30本の子こけし(本人型)が入った子持ちえじこが載っており、垂涎の的であった。先般、ヤフオクに同様の本人型子こけしが12本入った子持ちえじこが出品された。地梨の子持ちえじこのミニ版とでも言えるもので思わず手が出てしまった。今夜は、その子持ちえじこを紹介したい。口絵写真はそのえじこの表情である。
令和新年2日目、自宅から待望の日の出と富士山を仰ぎ見ることができた。恒例の箱根駅伝は青学が復活の往路優勝、明日の復路が楽しみだ。さて、国恵が大滝武寛のこけしに興味を持ったのは最近になってからである。東京こけし友の会(平成30年9月)の例会で会員から鳴子の高橋直次のグラデ―ションこけしの話があり、そのグラデーションは大滝武寛が「高亀」に依頼した木地に描かれたものであるとのことであった。昨年の3月、ヤフオクに大滝武寛のこけしが2本出品され、入手することが出来た。同じ頃、大阪こけし教室の依頼により正吾さんが、このグラデーションこけし(武寛型と直次型)を作っていることを知り、正吾さんにヤフオク入手の武寛こけしの写しをお願いした。その後、またヤフオクに武寛の尺とえじこが出品され、尺物を入手した。その尺物とえじこの写しが正吾さんの90歳初作として昨年末に届いたのである。正吾さんには昨年1年で4種類の武寛写しを作って貰ったことになる。今夜は、その尺物とえじこを紹介したい。口絵写真はえじこの写しである。
21世紀も20年代に突入である。昨年の大晦日は、当地横浜では気温が20度を超え、温暖化がより実感される中での年の瀬となった。一夜明けての元旦、太平洋側は好天の天気予報であったが、残念ながら今年も雲が地平線を覆い、2年連続で初日の出を拝むことが出来ず、TVで見る事になった。しかし、反対側の富士山は雲の合間に桃色に染まった姿を現してくれた。
口絵写真は、年末に高橋正吾さんから送って頂いた、90歳になってからの初作こけし。新春に相応しいこけしでのスタートになった。
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