写し

第171夜:太治郎から弘道へ

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4月に入ったものの、今日は寒い1日である。先月12日~13日に一泊二日で名古屋に出かけた折、玩友Z氏とこけし鑑賞会を開いた。最近の収集品の多くはヤフオクからが多いので、どうようなものかはほぼ分かっているが、やはり現物を見るのは楽しいものである。そんな中に太治郎の大寸物があった。共に太治郎好きで好みは一致するが、国恵志堂には大寸太治郎は既に1本あるので、このヤフオクには参加せず見守っていた。幸い、その太治郎はZ氏の手に落ち、今回それを見ることが出来た。こちらからも最近入手の弘道33年を持って行ったが、並べてみると実に良く似ているのである。特に表情は、この手の太治郎をお手本にしたかと思えるほどであった。口絵写真は、その大寸太治郎の表情である。

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第166夜:福寿の鯨目こけし

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本ブログ第10夜の中で触れた「福寿の鯨目こけし」が国恵志堂にやってきた。所蔵者のK氏が先日ヤフオクに出品してくれたのをゲットすることが出来たのである。かなり以前に書肆ひやねで見せて貰って以来の再会である。また、1月下旬にやはりヤフオクで入手した滝島茂のこけしは鯨目ではないが、本項のこけしと関連がありそうなので、その辺りも含めて観賞してみたいと思う。口絵写真は福寿鯨目こけしの表情である。

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第158夜:34年の福寿勘治型

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昨夜は、斎藤弘道の昭和33年のこけしを紹介したが、今夜は34年の遊佐福寿のこけしを紹介しよう。昭和30年代に入り、こけし界ではいにしえの定評のあるこけしを復元して、その良さを引き継いでいこうという風潮が起こり、多くの復元作が生まれていった。昨夜の弘道の太治郎型もその一つであった。一方で、この時期は新型(創作)こけしが人気を集めていた時期でもあり、福寿や桜井昭二などは新型こけしも製作していた。中でも福寿は特に新型こけしに力を入れて頭角を現し、34年から35年にかけて新型こけしのコンクールで最高賞を受賞していた。もちろん、この時期、福寿は伝統こけしも作っていた。口絵写真は34年の勘治型の表情である。

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第157夜:33年の弘道

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先月の28日、椅子から立ち上がった瞬間、腰に痛みを覚えた。当初は歩くのにも支障があったが、それほど強い痛みではなく数日して歩行は出来るようになった。今でも長いこと座っていると痛みがあるので、軽い腰痛持ちになったしまったようだ。そんな中でもヤフオクを見ていると、弘道のこけしが纏めて5本出ており、胴底の署名からその内の1本が昭和33年作であることが分かった。33年後半から34年前半が弘道こけしのピークであり、中でも33年作は出ることが少ないので、弘道ラブの国恵志堂にしてみれば見過ごすわけには行かず頑張ってしまった。口絵写真は、その弘道こけしの表情である。

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第154夜:吉紀・真由美夫妻の小関写し

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昨夜が締め切りだったヤフオクに「こけし人形図集」という戦前の文献が出品されていた。この文献の名前についてはしばしば聞くところであったが、その全容については知らなかった。今回の出品の解説と掲載写真から、戦前のこけしが沢山掲載されていることが分かり、ぜひとも見て見たいと挑戦した。しかし、同様に思う方も多かったと見え、価格は鰻上りに上がり、相当頑張ったものの残念ながら落札には至らなかった。次に機会を期待しよう。さて、年明けにこけし同志のK氏より、こけしが送られてきた。新山吉紀・真由美夫妻による小関幸雄戦前作の写しとのこと。なかなか良い出来なので、紹介させて頂く。口絵写真は真由美さんの写しの表情である。

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第134夜:勝洋さんの護15年写し

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先週の11日(金)から15日(火)まで、巣鴨のとげぬき地蔵尊高岩寺信徒会館で東北復興支援・遠刈田こけしの製作・実演があり、遠刈田から佐藤哲郎、佐藤勝洋、佐藤忠、平間勝治、日下秀行、佐藤早苗の6工人が上京して実演等をされた。佐藤勝洋さんとは「佐藤勝洋の護こけし」という小冊子を作って以来のお付き合い、上京を楽しみにしていた。今回は、特に護さんの昭和15年作の写しを作って持ってきてくれたので、それを紹介しよう。口絵写真は、その写しの表情である。

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第132夜:周助地蔵型の比較

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10月の友の会例会には、最近精力的に周助型の復元に取り組んでいる吉野誠二さんの周助地蔵型が出ていた。戦前の秀作こけしは、その系列の工人により復元作が作られ、それらを比較してみるのもコレクションの楽しみの一つである。その矢先にヤフオクで、佐藤きくさんの同型のこけしが出品され、手に入れることが出来た。これで、昭一、きく、誠二と3本の地蔵型が揃ったので、今夜は、これらを比べてみたいと思う。口絵写真は、吉野さんの地蔵型の表情である。

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第125夜:二代目虎吉のこけし(大頭)

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最近のヤフオクでは、何本かを纏めて出品されるケースが増えてきた。第二次こけしブームの頃に集めていた収集家が高齢になり、亡くなったり、収集を止めたりして、そのこけしを処分するために出品しているのだろう。第二次こけしブームは今から思うと、正に狂乱的なこけしブームで大量のこけしが作られ、収集家や一部の投資家の手に渡っていった。その数は膨大であり、今後も中古市場には多くのこけしが出てくるのであろう。このため、1本のこけしが欲しいために、何本かのこけしを纏めて落札することになり、複雑な思いを禁じ得ない。先日も、8寸から尺2寸まで7本のこけしが大きな段ボール箱で送られてきた。欲しかったのは二代目虎吉の1尺だけであったのだが・・・(苦笑)。口絵写真は、その二代目虎吉こけしの表情である。

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第124夜:引眉こけし(今晃)

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10月に入ったが、秋晴れには程遠いすっきりしない日が続いている。気温も高かったり低かったり、油断していたら案の定、風邪を引いてしまった。若い頃とは違い、身体は確実に弱くなっているようだ(苦笑)。さて、ヤフオク上では今さんのこけしが相変わらず賑わっている。復元作から本人型まで、幅広く多様なこけしを作り、若い人から年配者まで愛好家は多いようだ。2か月ほど前、そんな今さんのこけしで気になる作が2,3本ずつ纏めて数回出品された。何回目かにようやく入手することが出来たので、今夜はその話をしよう。気になる点とは、「眉が薄墨で描かれている」ことである。口絵写真は、その今こけしの表情である。

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第121夜:寿彦の勘治型

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8月の友の会臨時例会(中古こけし頒布会)で、一般頒布品の中に遊佐寿彦の勘治型のこけしがあった。保存状態が非常に良く、表情も含めた出来栄えもなかなかのものである。何と言っても原寸というところが気に入った。寿彦の勘治型は小寸ものが多く、原寸は少ないのである。筆者も初めての出会いであった。抽選での頒布順番が早かったため運用よく入手することが出来た。今夜はそのこけしを見て行こう。口絵写真はその表情である。

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