写し

第296夜:友の会65周年記念こけし

Keiji_eijiro_65kinen_kao

東京こけし友の会創立65周年の記念こけしは、蔵王系の田中恵治さんに仙台屋に残っている栄治郎こけしの写しを作って頂いた。製作年代のはっきりした明治期のこけしとして有名な岡崎栄治郎のこけしは、仙台屋が雛祭りの飾り用として2本注文したもの。その内の1本は仙台屋から譲り受けて現在は友の会の所蔵品となっている。この友の会蔵栄治郎のこけしは平成15年に友の会創立40周年の記念こけしとして岡崎幾雄さんにより写しが作られた。今回、もう1本の仙台屋蔵の栄治郎こけしの写しが作られたことで、2本の栄治郎こけしが幾雄・恵治の師弟により再現されたことになる。友の会の記念こけしとして有意義なものとなった。口絵写真は恵治作栄治郎写しの表情である。

続きを読む "第296夜:友の会65周年記念こけし" »

第294夜:忠蔵の目(千畳敷カール)

Cyuzo_70sai_kao

台風20号が北に去り、また酷暑が戻って来た。ちょうど一週間前の18日には中央アルプスの千畳敷に向かうバスの中に居た。バスからロープウェイに乗り換える「しらび平」は2時間待ちの長蛇の行列になっており、帰りも同様のロープウェイ待ちのお陰で、千畳敷カールでの滞在時間が延びたのは有難かった。さて、鯨目で有名な高橋忠蔵の目は、戦前から戦後に移る中でかなり変化しているが、中でも昭和15年前後の目は気になる目であった。基本は二重の鯨目であるが、目の位置はほぼ水平で目尻が長く延びる。眼点は中央寄りで、藪睨み的な表情のものもある。この目の様式は忠蔵70歳の頃に復元される。愛好家からの要望が多かったのであろう。出来れば戦前ものが欲しいがなかなか出会わず、復元物で偲んでいる。口絵写真は70歳忠蔵の表情である。

続きを読む "第294夜:忠蔵の目(千畳敷カール)" »

第290夜:正吾さんの慶一郎写し(続き)

Syogo_ke1ro_8_kao

昨夜は9寸5分の慶一郎写しを紹介したが、今夜はその他の3本を紹介しよう。原こけしは8寸、6寸、4寸5分で昭和15,6年の作と思われるもの。面描の筆致が細く、目が上がってきてねっとりとした如何にも慶一郎という雰囲気のこけしである。同じ慶一郎のこけしでも昨夜のものとは描彩にかなり変化があり、この辺りの違いをどう再現してくれるかが見所でもある。口絵写真は8寸写しの表情である。

続きを読む "第290夜:正吾さんの慶一郎写し(続き)" »

第289夜:正吾さんの慶一郎写し(友人追悼)

Syogo_ke1ro_10_kao

燃えるような酷暑で迎えた8月、とんでもない事が起こった。退職後も毎月会って懇親を深めていた会社時代からの同僚の家で火災が発生し、家は全焼し彼とその義理の母が亡くなってしまったのである。その前日も深夜までメールのやりとりをしていたのに・・・である。ニュースで聞くような事がいとも近しいところで起こったことに言葉もなく無力感が広がる。友のご冥福をお祈りしたい。さて、高橋正吾さんにお願いしていた秋山慶一郎の写しが届いたので紹介しようと思う。尺、8寸、6寸、4寸5分の4本をお願いしたが、今夜は尺の写しである。口絵写真はその表情である。

続きを読む "第289夜:正吾さんの慶一郎写し(友人追悼)" »

第286夜:友の会7月例会(H30)

1807reikai_sakurai

昨日(22日)は東京こけし友の会の7月例会があった。記録破りの酷暑の中、それでも50名を超える方々が出席された。おみやげこけしは遠刈田系の桜井良夫さんで4週類。例会ギャラリーは会員の山本さんが、骨董市でのこけしの楽しみ方を語られた。新品頒布こけしは6工人。入札・抽選品はそれぞれ15本ずつで、古品を含めて興味深い作品が並んだ。第2部はとげぬき地蔵尊高岩寺信徒会館での山形県こけしの製作・展示・販売の様子などがプロジェクターで紹介された。口絵写真は、筆者が受け取ったおみやげこけし。

続きを読む "第286夜:友の会7月例会(H30)" »

第280夜:今三郎型のこけし(西日本豪雨)

Statuo_ima3x_kao

関東地方は6月中に梅雨が明けて夏空が覆っていたが、西日本はその後の台風によって梅雨前線が停滞し未曽有の豪雨に見舞われた。その被害は尋常ではなく170人を超える方が亡くなり、今なおその数は増加している。復旧作業も本格化してきたが、被災された方々には心よりお見舞い申し上げる。さて、前回は幸太型の話をしたので、その繋がりで今夜は今三郎型の話をしたい。とは言え、国恵志堂に今三郎のこけしは無く、後継者たる佐藤辰雄の今三郎型である。口絵写真は辰雄の今三郎型の表情である。

続きを読む "第280夜:今三郎型のこけし(西日本豪雨)" »

第279夜:春二の幸太型(初作?)梅雨明け

Haruji_kota_syosaku_kao

今週になってから梅雨の晴れ間が続いていると思ったら、昨日(29日)になって関東地方は梅雨明けが宣言された。6月中の梅雨明けは観測史上初だという。これから長く暑い夏が続くのであろうか…。さて、6月の友の会例会の入札品の中に佐藤春二の幸太型のこけしがあった。長く人気を保っていた春二のこけしも最近は勢いが無くなり、今回の幸太型も応札者は筆者一人という状況であった。幸太型は国恵志堂のコレクションアイテムの一つであり、今回の作も春二の初期の幸太型と思われたので入札に参加した次第。口絵写真はその表情である。

続きを読む "第279夜:春二の幸太型(初作?)梅雨明け" »

第277夜:秀顯さんの岩太郎型

Hideaki_iwataro_kawaguti_kao

鳴子の大沼秀顯さんは還暦を迎えてから大沼家の古作こけしの復元に力を入れている。大沼家の祖である岩太郎のこけしと言われているもの(伝岩太郎)はこれまで4種知られていた。秀顯さんが先ず手掛けたのは、その中で木地竹雄と言われている元村勲教授蔵の4本で、最も大きいものから初めて今年になって4本全てを作り上げた。今年になってからは残る3種を大阪こけし教室の依頼で復元していた。17日に「ねぎし」に行った折、その3本が出品されており入手したので紹介しようと思う。口絵写真は、川口コレクション所蔵の伝岩太郎写しの表情である。

続きを読む "第277夜:秀顯さんの岩太郎型" »

第271夜:「是伸頒布会」第6回裏話

Yoshihanpu06_kao

第6回頒布こけしは、橘頒布期の定寸こけしを「原」としてその写しを是伸さんに作って貰った。その「原」こけしとしては当初、橘旧蔵のこけし(「こけし談叢」掲載の8寸7分)を考えていたが、それは保存状態がかなり悪く、描彩もはっきりしていなかった。そんな折、たまたま「愛玩鼓楽」掲載の盛こけし(7寸8分)を入手する機会があり、このこけしは橘頒布の鈴木鼓堂旧蔵品であることから、こちらを「原」として作ってもらうことにした。口絵写真は、そうして出来上がった頒布品の表情である。

続きを読む "第271夜:「是伸頒布会」第6回裏話" »

第270夜:「是伸頒布会」第5回裏話

Yoshihanpu05_kao2

柿澤是伸さんから「是伸頒布会」の第5回、6回の作品が送られてきた。今回の頒布に関しては、一昨年(平成28年)の3月に是伸さんが「宮城の観光と物産展」出展で千葉そごうに来られた折に話をしたものであった。しかし同年6月に是隆さんが急逝され、頒布品の製作も遅れることになった。昨年7月に是伸さんから試作品が出来たとの連絡があり、それから電話とメールでのやり取りで修正箇所などを連絡し、今年3月の千葉そごうで作品を確認した。ここで最終的な細かい点の確認を行い、今回の頒布となった次第である。口絵写真は、第5回頒布の4寸たちこの表情である。

続きを読む "第270夜:「是伸頒布会」第5回裏話" »

より以前の記事一覧

最近のトラックバック

2018年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ