写し

第579夜:昭二さんの西田型

Syo2_nishida_kao 今夜も、桜井昭二さんのこけしの話である。昨夜の民之助型から少し遅れて今回のこけしがヤフオクに出品されていた。黄胴に真っ赤な車菊が3輪、先ずはちょっと派手かとも思われる胴模様に目が行った。岩蔵型を中心に多くの型を擁する昭二さんのこけしであるが、高勘系に傾注していた筆者の蔵品には永吉型を除いてそれほど多くの作がある訳では無かった。今回の出品作は大きさ、出来栄え、保存状態のいずれもが良好であり食指を動かされたが、胴底に書かれた「西田型」という書き込みが気にかかった。そこで、西田著「原郷のこけし群」の鳴子系の頁を括ると、出品作と同じ作風の岩蔵こけしがあるではないか…。今夜はその西田(岩蔵)型こけしを紹介しよう。口絵写真は、その表情である。

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第578夜:昭二さんの民之助型

Syo2_tami_kao 先日のヤフオクに桜井昭二さんの珍しいこけしが出ていた。その独特の形体・描彩から、遊佐民之助型のこけしだと分かった。昭二さんの民之助型と言えば、ずーっと昔に友の会の例会で頒布されたことを思い出した。その時には購入したが、その後手放してしまい今は手元に無かった。その頒布の記事がこけし手帖に載っていたことを思い出し、手帖のバックナンバーの記事タイトルを「民之助」で検索したが見つからない。仕方なく、昭和50年代の手帖を1冊ずつ括って記事を探した。こけしの写真を手掛かりに手帖の頁を捲っていくと、ようやく昭和54年3月号に見つけた。その記事タイトルは「鈴木庸吉こけしの発見」となっている。これでは、民之助ではヒットしないはずだ。今夜は、その昭二さんの民之助型こけしを見て行きたい。口絵写真はその表情である。

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第571夜:半澤工人の亥一型

Hanzawa_iichi_kao 東京近郊では桜は終わり新緑と色とりどりのツツジが目に眩い季節を迎えている。新型コロナの感染者数は高止まりが続いていたがようやく減少に向かい始めた感もある。一方でゴールデンウィークを控え、感染者数増加の危険も拭えない。先日のヤフオクに中の沢の氏家亥一型と思われるこけしが出品されており、価格的にはちょっと高いと思ったが、筆者は「こけし談叢」の亥一こけしの現物を所有していることから亥一型には興味を持っており、入手した。出品解説に大きさは記載されていなかったが、8寸か1尺と思っていたところ、実際には6寸であり拍子抜けであった。今夜はその亥一型こけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第570夜:政弘さんの松之進写し

Masahiro_matu_kao 今日から4月である。東京では満開をやや過ぎたとは言え、まだまだ桜の美しい時期であり、今日から多くの人が新しい気持ちで物事に取り組んでいく区切りでの日でもある。一方で、世界に目を向けてみればロシアによるウクライナ侵攻は長期戦の状況となり、新型コロナの感染もまだまだ予断を許さず、日本では第7波の懸念さえ囁かれている。さて、昨日、遠刈田の早坂政弘さんのこけしを手にすることができた。最近の政弘さんの松之進型こけしへの進境は著しく、それを踏まえて東京こけし友の会では友の会特別頒布の第2弾として、今年の新年例会で松之進写しを頒布した。コロナ禍のため新年例会をリモートで参加した筆者は例会で入手することができず、その機会を待っていたので嬉しいことであった。口絵写真はその表情である。

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第565夜:北山賢一の久四郎型2本

Ken1_kyu4ro_kao カーリングに熱狂した北京冬季五輪も終わり、以前の平穏な日常生活に戻って、こけしの案件に手を付けている。東京の新規コロナ感染者は減少傾向にあるとは言え、今だ毎日1万人以上の方々が感染している。これからシーズンを迎える、こけしのイベントも厳しい状況が続いている。このような状況が続く中、収集の中心はネットオークションになっているが、なかなか面白い物も出品されており楽しんでいる。先日は状態の良い無署名の久四郎型こけしが出品され、入手できたので紹介したい。口写真は、その久太郎型の表情である。

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第563夜:高橋精志の精助型(2)

Seishi_seisuke_s45_3_kao 今日は節分である。豆まきには縁遠くなった老人だが今では恵方巻きの方が楽しみになっている。そして明日は立春! 本来なら心躍る季節の到来なのだが、東京の新型コロナ感染者は2万人を超え、まだまだ増加傾向である。一方、北京冬季五輪は明日が開会式、一部の競技の予選は既に始まっている。ここのところ腰痛に悩まされている筆者は、久し振りに開けた段ボール箱の中のこけしにシミが出ているのを発見し、他の箱も一斉にチェックを始めた。そんな中で未だ本ブログに出ていないこけしを見つけたので、紹介しておこう。今夜は、弥治郎系の高橋精志の精助型である。精助のこけしは好きなこけしの一つであるが、残っている数は少なく、入手は簡単ではない。息子の精志が精助型を作っているので入手した。口絵写真は、その精志の精助型の表情である。

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第560夜:高橋仲代のこけし

Nakayo_s19_kao 2022年の年が明けて10日が経った。この間、新型コロナの変異種オミクロン株が急速に感染者を増やし、沖縄・山口・広島ではまん延防止等重点措置が発令された。ようやく落ち着いてきてイベント等も開かれるようになったこけし界も楽観はできない状況になりつつある。さて、今年2回目のブログ掲載には、昨年末に入手した土湯系の高橋仲代のこけしを取り上げることにした。国恵志堂コレクションの中でも太治郎型は重要な位置を占めており、その範疇のこけしとして仲代のこけしには興味を持っていた。仲代のこけしは以前にもヤフオクに出品されたが、高額の競り合いに敗れて入手できなかった。今回はほどほどの価格であり入手に至った。口絵写真は、その仲代こけしの表情である。

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第557夜:「国恵志堂ブックス」第4回配本

Ikuo_book_cover_part 「国恵志堂ブックス」の第4巻として「幾雄と栄治郎型こけし」を発行した。昨年の「正吾のこけし(追悼)」から始まって、今年は3冊を作り上げたことになる。コロナ禍でこけしの活動も大きな制限を受ける中、今や筆者の活動の大きな部分を占めるようになってきている。あるテーマを選定し、それに関係する工人とこけしの写真を中心に、そのこけしと工人に纏わる話をふんだんに入れている。こけしも古品から今風のものまで幅広く含めている。工人の経歴や過去の工人の顔写真などは、こけし界のバイブルである「こけし辞典」(kokeshi wiki)から借用することで、一貫性を保持できるよう考慮している。また、表紙に工人の写真を使用しているのも特徴の一つである。今回は、栄治郎型の中心工人である岡崎幾雄さんに登場願った。口絵写真は、その表紙の部分拡大である。

 

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第555夜:円吉のこけし

Enkiti_s12_kao 一週間ほど前、ヤフオクで古品を含む18点のこけしを纏めて入手した。中には新しいこけしや新型のようなものも含まれていたが、未だ持っていないこけしも入っており、入札に参加した。古品としての状態は普通であり、程々の価格で落札できたと思う。今夜はその中から最も大きかった円吉のこけしを紹介しよう。筆者は円吉の梅こけしが好きなので、その手の物は3本持っていたが、今回の棒こけしは初めてであった。胴底にもロクロ線が引かれた面白い様式であるのも興味を引いた原因である。口絵写真はその円吉こけしの表情である。

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第550夜:力さんの大正期誓型

Tikara_sei_taisyo_kao TVのワイドショーで新型コロナを取り上げる件数がめっきり減って来た。コロナの新規感染者が激減したのが理由であり、それはそれで喜ばしいことである。海外では、また感染者が増える傾向が見られ、日本はそうならないように気を引き締めなければならない。さて、鳴子の大沼力さんは本人型と誓型の2種類のこけしを作っていたことはよく知られているが、その内の誓型は黄胴に赤い正面菊を3つ三角形状に配したものが主体で、これは西田コレクションの誓こけしをお手本にしたものである。先月末、ヤフオクに見慣れない重ね菊模様の力こけしが出品されていた。力さんのこけしとしては初めて見る型で、それは誓の大正期のこけしを写したものと思われた。結局、このこけし(本人型との2本組)は誰にも注目されず、出品価の1100円で落札することが出来た。今夜は、そのこけしを改めて紹介しよう。口絵写真は、そのこけしの表情である。

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