写し

第560夜:高橋仲代のこけし

Nakayo_s19_kao 2022年の年が明けて10日が経った。この間、新型コロナの変異種オミクロン株が急速に感染者を増やし、沖縄・山口・広島ではまん延防止等重点措置が発令された。ようやく落ち着いてきてイベント等も開かれるようになったこけし界も楽観はできない状況になりつつある。さて、今年2回目のブログ掲載には、昨年末に入手した土湯系の高橋仲代のこけしを取り上げることにした。国恵志堂コレクションの中でも太治郎型は重要な位置を占めており、その範疇のこけしとして仲代のこけしには興味を持っていた。仲代のこけしは以前にもヤフオクに出品されたが、高額の競り合いに敗れて入手できなかった。今回はほどほどの価格であり入手に至った。口絵写真は、その仲代こけしの表情である。

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第557夜:「国恵志堂ブックス」第4回配本

Ikuo_book_cover_part 「国恵志堂ブックス」の第4巻として「幾雄と栄治郎型こけし」を発行した。昨年の「正吾のこけし(追悼)」から始まって、今年は3冊を作り上げたことになる。コロナ禍でこけしの活動も大きな制限を受ける中、今や筆者の活動の大きな部分を占めるようになってきている。あるテーマを選定し、それに関係する工人とこけしの写真を中心に、そのこけしと工人に纏わる話をふんだんに入れている。こけしも古品から今風のものまで幅広く含めている。工人の経歴や過去の工人の顔写真などは、こけし界のバイブルである「こけし辞典」(kokeshi wiki)から借用することで、一貫性を保持できるよう考慮している。また、表紙に工人の写真を使用しているのも特徴の一つである。今回は、栄治郎型の中心工人である岡崎幾雄さんに登場願った。口絵写真は、その表紙の部分拡大である。

 

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第555夜:円吉のこけし

Enkiti_s12_kao 一週間ほど前、ヤフオクで古品を含む18点のこけしを纏めて入手した。中には新しいこけしや新型のようなものも含まれていたが、未だ持っていないこけしも入っており、入札に参加した。古品としての状態は普通であり、程々の価格で落札できたと思う。今夜はその中から最も大きかった円吉のこけしを紹介しよう。筆者は円吉の梅こけしが好きなので、その手の物は3本持っていたが、今回の棒こけしは初めてであった。胴底にもロクロ線が引かれた面白い様式であるのも興味を引いた原因である。口絵写真はその円吉こけしの表情である。

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第550夜:力さんの大正期誓型

Tikara_sei_taisyo_kao TVのワイドショーで新型コロナを取り上げる件数がめっきり減って来た。コロナの新規感染者が激減したのが理由であり、それはそれで喜ばしいことである。海外では、また感染者が増える傾向が見られ、日本はそうならないように気を引き締めなければならない。さて、鳴子の大沼力さんは本人型と誓型の2種類のこけしを作っていたことはよく知られているが、その内の誓型は黄胴に赤い正面菊を3つ三角形状に配したものが主体で、これは西田コレクションの誓こけしをお手本にしたものである。先月末、ヤフオクに見慣れない重ね菊模様の力こけしが出品されていた。力さんのこけしとしては初めて見る型で、それは誓の大正期のこけしを写したものと思われた。結局、このこけし(本人型との2本組)は誰にも注目されず、出品価の1100円で落札することが出来た。今夜は、そのこけしを改めて紹介しよう。口絵写真は、そのこけしの表情である。

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第546夜:大沼誓の追悼こけし

Hidenori_sei0_kao 東京の今日の新型コロナ新規感染者数は何と26人!今年になって最小だと言う。そして、来週からは、種々の制限が一斉に解除される。これが吉と出るか凶と出るかはやってみないと分からない。何と言っても、この急激な減少の理由が分からないのだから…。東京こけし友の会のリアル例会(10月例会)も、明後日(24日)に1年半ぶりに開催されることになった。さて、鳴子の大沼秀則さんの母屋と工房が火災に遭ったのは昨年の8月11日。復元のために預けていた誓こけしも、その被害にあってしまった。その消失してしまったこけしの写真と同型のこけしを秀則さんに送って、追悼こけしを依頼していたが、先月末にようやく出来上がって送られてきた。今夜は、そのこけしを紹介しよう。口絵写真はそのこけしの表情である。

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第545夜:佳樹さんの伊太郎型

Yoshiki_itaro_kutie 一昨夜、NHK-BSで「ザ・プロファイラー」を見ていると、女優の草笛光子さんが出ていた。近々、88歳になるという草笛さんと言えば「老いは億劫との戦い」という言葉を思い出す。筆者もコロナ禍の中で70の大台を超えてから、つとにその言葉が身に染みるようになった。「億劫」には身体の具合が原因のものと気持ち(精神的なもの)が原因のもの、その両方が原因のものとがあるのだろうが、最終的には「やる気」を起こさせることが出来るかにかかってくる。本ブログの更新も、その「やる気」が起きるかどうかで、「まあ、明日でいいかー」という気持ちが勝ると、時間だけが過ぎ去っていく…。さて、気を取り直してブログを書こう。津軽の伊太郎型を調べていると、数少ない伊太郎こけしの殆どは8寸と3寸、それに5寸程のものが若干混じるようだ。その伊太郎の3寸を入手した(第213夜)ことから3寸の伊太郎型に特に興味を持った。佐藤善二の伊太郎型には3寸物があり、何本か手に入れている(第512夜)。今回、善二の息子佳樹の3寸伊太郎型がヤフオクに出ていた。佳樹の3寸伊太郎型は持っていなかったので応札したが、他に誰も関心を示さず出品価で落札できてしまった。今夜は、その佳樹の伊太郎型を紹介しよう。口絵写真は、その伊太郎型である。

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第543夜:「国恵志堂ブックス」第3回配本!

Takakan_book_cover_part 高橋正吾さんへの追悼の目的で始めた「こけし本」作り、想像以上に立派な「本」が出来上がり、また正吾さんのご家族を始め、多くの方々からも喜んで頂き、筆者にとっても喜ばしいことであった。ネットでのフォトブック(写真集)制作サービスを使った作ったものであるため色々と制約もあるが、読み物としての「こけし本」としても一応満足の行くものとなっていると思う。ブログ「こけし千夜一夜物語」を「本」という形に纏めたいという思いは以前からあり、それがこのような形で実現できる目途もたち、「こけし本」作りを本格的に進めていこうと思っている。今回はその3回目、タイトルは『「高勘」本家と義一こけし』で、筆者の好きな鳴子系「高勘」のこけしを纏めることとした。鳴子系の中でも「高亀」と双璧と言われる「高勘」はそこに属する工人も多く、とても1冊では網羅できないため、今回はその中心たる「高勘」本家と、現在ではその唯一の血縁後継者である高橋義一さんのこけしを中心にした。福寿さんを始め、柿澤一家など弟子筋のこけしに関しては、別途纏めて行きたいと考えている。口絵写真は表紙の一部である。

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第541夜:帰ってきた蛸坊主(続編)

Yoshizo_s40dainaka 前回の掲載から一か月以上も経ってしまった。ちょうど東京オリ・パラの間を休んだことになる。自粛生活の中で、オリ・パラ観戦に多くの時間を費やしたことも理由の一つではあるが、この間、新しいこけしとの出会いが無かったことが最大の理由である。8月の入手こけしはヤフオクでの3本組1点のみ、長い蒐集生活の中でも稀有なことであった。9月になって、ぼつぼつこけしも入ってきており、本ブログも再開することになった。10日程前にヤフオクで岩本芳蔵のこけしを入手した。戦後の極一般的な芳蔵のこけしであったが、保存が良かったのと、ぜひ並べて見てみたいこけしであったからである。口絵写真はその芳蔵こけしの表情である。

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第540夜:三春さんの近作(石蔵写し2)

Miharu_ishizo_kimono6_gen_kao当地横浜でも新型コロナ新規感染者が1日千人を超えた。1都市の感染者数としては最多かも知れない。筆者もかなり危険なところに住んでいる訳だが、2回のワクチン接種が完了していることが安心材料ではある。さて、昨夜に続いて三春さんに作って貰った石蔵写しの紹介である。こちらは昨夜の鹿間石蔵のような著名なこけしではなく、文献等で紹介されたものでもない山野に埋もれていたものである。3年程前のヤフオクにひょっこり現れ、円らな瞳と胴模様のねっとり感の対比が面白く入手して、そのままになっていたものである。口絵写真は、その石蔵の表情である。

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第539夜:三春さんの近作(石蔵写し)

Miharu_ishizo_shikama_gen_kao 8月に入って一週間が経過した。そして東京五輪も幕を閉じた。コロナ禍での開催には様々な批判もあったが、「やって良かった」との感想は半数を超えたようだ。生で見られるという絶好の機会は失われたが、TV等の画面を通した映像でもアスリートのスポーツに対する真摯な姿勢は見る者に大きな感動を与えたようだ。しかし、この間に全国のコロナ新規感染者は爆発的に増え続け、コロナとの厳しい戦いは続いていく。さて、今夜は三春文雄さんに依頼して作って貰った近作こけしの内、石蔵こけしの写しを紹介しよう。4月の末にお願いして、6月下旬に出来上がったものである。口絵写真は、元になった「原」こけしの表情である。

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