写し

第277夜:秀顯さんの岩太郎型

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鳴子の大沼秀顯さんは還暦を迎えてから大沼家の古作こけしの復元に力を入れている。大沼家の祖である岩太郎のこけしと言われているもの(伝岩太郎)はこれまで4種知られていた。秀顯さんが先ず手掛けたのは、その中で木地竹雄と言われている元村勲教授蔵の4本で、最も大きいものから初めて今年になって4本全てを作り上げた。今年になってからは残る3種を大阪こけし教室の依頼で復元していた。17日に「ねぎし」に行った折、その3本が出品されており入手したので紹介しようと思う。口絵写真は、川口コレクション所蔵の伝岩太郎写しの表情である。

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第271夜:「是伸頒布会」第6回裏話

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第6回頒布こけしは、橘頒布期の定寸こけしを「原」としてその写しを是伸さんに作って貰った。その「原」こけしとしては当初、橘旧蔵のこけし(「こけし談叢」掲載の8寸7分)を考えていたが、それは保存状態がかなり悪く、描彩もはっきりしていなかった。そんな折、たまたま「愛玩鼓楽」掲載の盛こけし(7寸8分)を入手する機会があり、このこけしは橘頒布の鈴木鼓堂旧蔵品であることから、こちらを「原」として作ってもらうことにした。口絵写真は、そうして出来上がった頒布品の表情である。

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第270夜:「是伸頒布会」第5回裏話

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柿澤是伸さんから「是伸頒布会」の第5回、6回の作品が送られてきた。今回の頒布に関しては、一昨年(平成28年)の3月に是伸さんが「宮城の観光と物産展」出展で千葉そごうに来られた折に話をしたものであった。しかし同年6月に是隆さんが急逝され、頒布品の製作も遅れることになった。昨年7月に是伸さんから試作品が出来たとの連絡があり、それから電話とメールでのやり取りで修正箇所などを連絡し、今年3月の千葉そごうで作品を確認した。ここで最終的な細かい点の確認を行い、今回の頒布となった次第である。口絵写真は、第5回頒布の4寸たちこの表情である。

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第268夜:保裕さんの広喜写し

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昨日から5月に入り平成もあと1年を割ってきた。来年の今日はもう平成ではないと思うと感無量である。さて、佐藤保裕さんから広喜こけしの写しが届いたので紹介しよう。平成28年の正月に友の会の例会に来られた時に頼んだもので足掛け3年掛かったことになる。新しいものを作るというのは心づもりもあるであろうし、やはり面倒なことでもあるのであろう。しかし、送られてきた作品は、それだけの期間を要したに足る素晴らしい出来ばえのものであった。口絵写真はその広喜写しの表情である。

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第261夜:きぬさんの英次古型(きぬさん訃報)

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27日に朝倉きぬさんの訃報を聞いた。3月23日に満99歳で亡くなったという。人生100年時代と言われ始めた昨今、それに1年を残した大往生であった。25日の友の会例会で、筆者は1本のきぬさんのこけしを入手した。英次作かと思わせる素晴らしい出来のこけしである。勿論、その時にきぬさんの訃報は知らなかった。この1本のこけしを通して、きぬさんが人生の最後の挨拶を友の会にしてきたと思えてならない。また、同日に亡くなった大沼力さんの30年代の優作も入手することが出来た。奇遇である。帰宅して、所蔵の英次の戦前作と比べて驚いた。木地形態、大きさ、描彩までそっくりなのである。今夜はそのきぬさんのこけしを紹介したい。口絵写真は、そのきぬこけしの表情である。

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第256夜:二代目虎吉の太子型

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25日の友の会入札には、保存の良い戦前巳之助の本人型や昭和36年の佐藤重之助など、魅力的なこけしが並んでいた。そんな中で筆者が注目したのは、二代目虎吉のこけし2本であった。共に昭和43年の作で1本は直胴型、もう1本は太子型(地蔵型)である。43年と言えば「たつみ」の要請で二代目虎吉が初代虎吉の秀作を復元し、直胴型と太子型の2本組で頒布しており、その時期のものと思われる。その時期の太子型は持っていなかったので、そちらを主にあわよくばと2本をペアでと両方に応札したが、太子型のみの入手となった。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真は、その表情である。

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第248夜:新兵衛の後継者2

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千夜一夜(1)の第858夜では、大沼君子以下、大沼新兵衛の後継者のこけしについて紹介したが、新兵衛の弟子である佐藤俊雄については触れなかった。佐藤俊雄のこけしとして目するこけしが本人型で新兵衛こけしの俤を殆ど残していないためである。ところが先日、ヤフオクで新兵衛こけしを彷彿させる俊雄の初期作が出品されて入手することができたので紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第247夜:野地さんの鉄兜

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昨年12月、伝統こけしの店「つどい」から喪中の挨拶状を頂いた。ご主人亡き後も孤軍奮闘されていた奥さんも高齢には勝てず昨年の6月に逝去されていた。その「つどい」が野地忠男さんに依頼して出来上がった鉄兜こけし(由吉写し)が先日ヤフオクに出品されていた。保存完璧で2500円という適切な最低価にも拘わらず他に誰の応札も無く、我家にやってきたので紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第243夜:2018年元旦(守正さん追悼)

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あけまして、おめでとうございます!

2018年も無事に明け、新春の初日の出を拝むことが出来た。先ずはありがたいことである。もう昔のように親類縁者が集まって新年の祝いの宴を行うでもなく、穏やかで静かな正月である。ここ数年は家で正月料理を食べながら駅伝を見るのが楽しみとなっており、今年も1日から3日まで、その予定の中にどっぷりと浸かっていくことにする。

さて、昨年も押し詰まってから何人かの工人が旅立って行った。多くの方々がそれなりのお年であり、致し方ないことではあるが寂しさはつのる。今夜は、その中から遠刈田系の佐藤守正さんを偲んでみたいと思う。口絵写真は守正さんの直治型の表情。

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第228夜:慎二・一次の今朝吉型

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ヤフオクを見ていて、これは良いこけしだなぁと思っても一向に応札が入らないこけしもある。良いこけし、必ずしも人気こけしでは無いということは分かっていても何となく寂しく思うものである。今夜紹介する大内慎二のこけしもそんなこけしの1本なのであろう。千円の最低価で応札無く、次は千円で即落札という形で出品されていた。大内今朝吉の曾孫にあたる大内慎二が伝来のこけしを作り始めたのは昭和58年頃。やがて今朝吉型に挑戦して今朝吉に肉薄するこけしを作りだして脚光を浴びた。今夜紹介するこけしは、そんな今朝吉型の中でも最も完成度の高い作だと思う。口絵写真はその表情である。

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