写し

第372夜:友の会7月例会(R1)

1907reikai_kanou一昨々日(28日)、東京こけし友の会の7月例会があった。梅雨明けを思わせる天候の中、59名の出席者があった。ここ三か月は40名台の出席者だったので一安心。おみやげこけしは、仙台の加納博さんで4種類。新品こけしは6工人の様々な作品が揃った。例会ギャラリーは鈴木副会長の「新山久治のこけし」で尺5寸の大物の迫力は圧巻。入札・抽選を含む中古こけしの頒布を経て。第二部は橋本永興前会長の仙台カメイ美術館でのこけし展の解説。桜井昭寛、新山吉両工人によるトークイベントの話も興味深かった。口絵写真は筆者が受け取ったおみやげこけし。

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第371夜:憲一の勝次型

Kenichi_katuji_s37_kao 西山憲一は多くの勝次型を作っているが、これまで今ひとつ気に入った作に出会わず、手元にこれと言った作は残っていない状況であった。先日のヤフオクに表情の良い勝次型が出ており、何とか入手することが出来た。これもこの4月に入手した勝次こけしのご縁かとも思う。今夜はその勝次型を紹介したい。口絵写真はその勝次型の表情である。

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第370夜:美津雄の古型ロクロ(その4)

Morimitu_rokuro_s50_kao 津軽系こけしの中でも盛秀型古型ロクロ(開き目)は好きなこけしで力を入れてコレクションしている。美津雄さんは各種の盛秀型こけしを作っており、この古型ロクロもそのレパートリーの一つなのだが、それがいつ頃から作られ始めたのかは判然としていない。「盛秀一家のこけし辞典」には美津雄さんのこけしが初期のものから各種年代順に掲載されており有難い。その中では昭和59年のものが一番古いようだ。先日ヤフオクに出品された古型ロクロは、署名と描彩様式からそれより古いものと思われ入手した。今夜はそのこけしを見てみたい。口絵写真はその古型ロクロの表情である。

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第368夜:盛のもんぺこけし

Sakari_monpe_kaoヤフオクで高橋盛のもんぺこけしを入手した。ぜひとも手に入れたかったこけしの一本であった。戦前のこけしに「もんぺこけし」と呼ばれるものがある。弥治郎系の蔦作蔵や秋保の菅原庄七のこけしが有名である。胸部が膨らみ、そこからやや括れて腰部でまた膨らみ、裾部が窄まって最下部が台状に広がった形である。描彩はもんぺを履いた模様である。頭には髷を付けたものが多い。これに対して、今夜のこけしは形態は正にもんぺこけしであるが、頭に髷は無く、胴の描彩ももんぺ模様ではない。もんぺは太平洋戦争中は女性の標準服として全国に広まったが、元々は農山村の作業着であったようだ。東北地方では広く使われていたようで、そんなところからもんぺこけしも生まれたのであろう。口絵写真は盛もんぺこけしの表情である。

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第366夜:戦後の黒田ウメノと正司さんの写し

Umeno_s44_kao 現在自宅で安静中なので、滞っていた本ブログの更新を進めておこう。懇意にしている米沢の長谷川正司さんは昨年後半から体調を崩し、この冬シーズンはこけしを作っていなかった。その正司さんから電話があり6/9にこけしが送られてきた。今年の1月に訪問した折に預けて来た黒田ウメノのこけしの写しである。早速電話をすると、暖かくなって体調も良くなりこけしも作り始めたとのこと。声にも張りがあり元気さが伝わってきた。鳴子のこけし祭りコンクールにも出品したいと話していた。山形系は後継者難が深刻で、現在作っているのは小林清さんと長谷川正司さんくらい。先ずは喜ばしいことである。口絵写真は、黒田ウメノの表情である。

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第365夜:正吾さんの武寛写し(小)&菊宏作

Syogo_takehiro_syo_kaoここ数日、心臓の具合が良く無く血圧を計ったら、最低血圧が100を大きく超えておりギョッとした。かかりつけの病院に連絡したら、診察は早くても24日の午後との事。それまでは家で安静に過ごさなければ…。さて、今夜は昨夜の続きで正吾さんの武寛写しの小の方の紹介である。「原」の武寛こけしの大小2本は同時に作られたものと思われ、ほぼ同じような作行きではあるが、面描には多少違いも見られ、そこが見所でもある。さて、この2本の写しが届いたのは6/9、その数日後の12日に、何と武寛写しと思われるこけしがヤフオクに出品された。志田菊宏さんの作で軽部留治型となっている。しかも胴底には署名と共に「令和元年」と書かれている。どういう経緯でそのこけしが作られ、そしてヤフオクに出品されたかは定かではないが、5月から遅くとも6月頭の間に作られたもので、その時期は正吾さんと同時期と言える。こけし界の「縁」の話はよく耳にするが、またまた驚かされ比較のために、菊宏作も入手した。口絵写真は、正吾作の武寛写し(小)の表情である。大滝武寛の鶴岡こけしの話をしていたら、昨18日の夜、鶴岡市で震度6弱を記録する大きな地震が発生した。人命にかかわる被害が無かったのは良かったが、被災された方々にお見舞い申し上げる。

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第364夜:正吾さんの武寛写し(大)

Syogo_takehiro_dai_kao 先日、高橋正吾さんから、大滝武寛写しのこけしが届いた。先月(5/12)弥治郎で開催された友の会のこけし談話会の帰りに鳴子に寄った折に頼んだもので、一か月足らずで作ってくれたことになる。何とも面倒な写しの作成であり、いつもながら正吾さんには感謝である。「原」こけしは第347夜で紹介した大滝武寛のこけし2本。武寛は木地を鳴子の「高亀」に頼んで、それに描彩してこけしを作っており、その関係から正吾さんは武寛のこけしも作っている。口絵写真は写し2本の内、大きい方のこけしの表情である。

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第363夜:第8回下谷こけしまつり

1906shitaya_gunso_1 今日(6/14)から、鶯谷の挽物玩具「ねぎし」にて下谷こけしまつりが始まった。早いもので今回で8回目となっている。最近のこけしイベントの恒例のようで、本イベントでも早朝3時には数名が並んでいたとのこと。開場の9時には30名余りの愛好家が列をなしていたそうだ。それから1時間程がピークで、筆者が訪れた午後3時時点では、2名程の客が居ただけで静かな会場になっていた。人気の本間直子さんのこけしは既に完売となっており、他の工人の作でも珍しいものは早々に無くなったようだ。本間さんは明日の午前中に帰宅されるそうだが、他の工人さん方は16日まで会場で接客にあたるとのこと。口絵写真は、入手したこけしの群像である。

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第361夜:第18回紅花の山形路観光と物産展(直美展)

1905naomiten_60kinen_ejiko 本日(29日)より、横浜高島屋で「第18回紅花の山形路観光と物産展」が開催され、工芸品コーナーには恒例の梅木直美さんが出展され、会場で接客と実演を行っている。筆者は15時に訪れたが、会場は多くの人で溢れ、直美さんのコーナーにもひっきりなしに客が訪れていた。10時からの開場であったが、オープンと同時に直美さんも驚くほどの人がやってきたそうだ。直美さんは来客対応で忙しく、長話は出来なかったが、このイベント用に色々と新規に作品も作って来たとのことであった。なお、展示会は6/4(火)まで開催されている。口絵写真は、横浜高島屋60周年記念の小物入り大えじこである。

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第357夜:秀顯さんの竹雄写し(これより令和)

Hideaki_takeo13_kao平成の世が終わり、今日から「令和」の時代が始まった。日が変わった時には雨が降っていたが、午前9時の現在、ここ横浜では天気予報に反して改元を祝うように太陽が顔を出している。さて平成最後のこけしとして大沼秀顯さんのこけしを紹介しよう。秀顯さんの祖父大沼竹雄のこけしは戦前の昭和10年代前半頃には鳴子の街中では数多く見られたこけしだと言う。しかし、そのこけしが現在ヤフオクを初め中古市場でも目にすることは驚くほど少ない。第一次こけしブームのピークといわれる昭和15年の初めには亡くなってしまったことが大きな原因かも知れない。国恵はそんな竹雄のこけしが好きであり出来るだけ入手すべく努めてきた。今回のこけしは楷書体時代の昭和13年頃の作と思われるが嬉しいことに前面の色彩が良く残っている。このこけしを秀顯さんに預けて写しの制作をお願いしたのは2年程前になる。ようやく出来上がって送られてきたので紹介しようと思う。口絵写真は、その竹雄写しの表情である。

 

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