今日で11月も終わりであるが、24日に開催された友の会11月例会の報告である。おみやげこけしは遠刈田系の佐藤保裕さん4種。新品頒布は4工人のこけしと玩具6種類が揃った。リモートからの参加は木地山系の沼倉孝彦工人。入札・抽選を含む中古品にも良品が揃い、選ぶ楽しさを満喫することができた。第二部の持ち寄り鑑賞会は戦後の高橋忠蔵工人で、原ノ町と日野の作品が揃い、会員のお披露目話に楽しい一時を過ごした。口絵写真は新山実工人の干支のヘビ。とぐろを模した秀逸な形と赤い舌が何とも愛らしい作品であった。
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昨25日(日)は東京こけし友の会の8月例会があった。通常の例会は8月は休会であり、頒布を中心とした特別例会である。残暑が厳しい中、初参加の方も含めて29名の参加があった(リモートでの中継は無し)。おみやげこけしは民芸店「たつみ」で頒布された山形系のこけしや話題作等、面白いものがあった。頒布品は全て中古品で、入札品、抽選品、一般頒布品に分かれていて、いずれも本状態が良く選ぶ楽しみを満喫することができた。口絵写真は、おみやげの佐藤憲雄こけしの表情。
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毎年この時期に、横浜高島屋で開催される「紅花の山形路物産と観光展」が昨22日から開催されたので、今日の午後に出かけてきた。最早常連となっている梅木直美さんが出店し、会場で実演と接客に対応している。直美さんのコーナーは昨年とは少し離れた所で、物産展の雑踏から逃れてゆっくりと作品を眺めることができる。今回は伝統的な作品は少なめで、代名詞の猫こけしが更にバラエティを広げていた。口絵写真は、ペン立ての猫こけしである。
続きを読む "第701夜:第23回紅花の山形路物産と観光展" »
昨日は東京こけし友の会の例会・総会があった。朝から夏を思わせる暑い日差しの中、40名の方々が参加された。4月例会は総会があるために新品こけしの頒布は無かった。おみやげこけしは、最近小松五平の戦前・戦後の各型を精力的に作り出している小林繁男工人のこけし。入札・抽選を含む中古こけしの頒布を終えてから、総会が行われた。口絵写真は、おみやげこけしの松三郎型ねまりこ。
続きを読む "第697夜:友の会4月例会" »
昨夜は元村コレクションの岩太郎たちこを紹介したが、今回の元村コレクションの出品では別のたちこもあり、今夜はそのたちこを紹介しよう。このたちこの大きな特徴は、作り付けではなく首の長い頭がクラクラと動くことである。千夜一夜(1)の第596夜で紹介した高橋みねのたちこと同様の構造になっている。署名など工人名を示す情報は記載されていないので、他のこけしとの比較により製作工人を推測してみたい。
続きを読む "第689夜:元村コレクション(首振りたちこ)" »
3月に入ってから確定申告などもあって更新が滞ってしまった。さて2月のこけし界でのビッグニュースと言えば、幻のコレクションと言われた元村コレクションがヤフオクに出品されたことであろう。2月6日の昼過ぎ、いつものようにヤフオクを眺めていると、見慣れた鳴子こけしの白黒写真とそのカラー版、そして写真の「現品」が出ていたのである。それは大沼岩太郎とされるこけし4本であり、その後やはり写真が流布している佐藤正吉9本と高橋胞吉7本も出品された。それら元村コレクションの幾つかを紹介したいと思う。今夜は岩太郎である。
続きを読む "第688夜:元村コレクションがヤフオクに!" »
今夜は、先日ヤフオクで入手した岡崎長次郎の小寸作り付けである。出品は古品でいつもお世話になっている童宝舎さん。「コレクション図集(こけし綴り)」(その五)に掲載されているこけしである。こけしの写真が載っている最古の文献「日本土俗玩具集」には大小2本の岡崎長次郎のこけしが載っており、その内の小寸と同手の作である。大正期の作とされるこの小寸は10本程が知られており、古品市場で見かけることもあったが入手には至らなかった。今回の作は、退色が全く無い優品で価格もそれなりで運良く入手することが出来た。
続きを読む "第682夜:長次郎古作がやってきた…" »
先日参加した名和コレクションの見学会では、立派な久四郎のこけしを味わうことができた。昨今はヤフオク等も盛んで古品もよく見かけるようになったが、流石に久四郎ともなると簡単には出合わない。そんな中、今年初めて入手したこけしはヤフオクでの久太郎の戦前作となった。署名や書き込み等は無いが、こけし界の大先輩の出品作で「戦前」となっているので間違いはないだろう。小寸の部類に入るようなこけしで、愛らしくも久四郎を思わせる風格のある表情が素晴らしい。
続きを読む "第678夜:今年は久太郎から…" »
12月例会の後に大学の先生方による「こけしの発祥を探る報告会」が開催されることになり、その報告会の中で遠刈田古作こけしの復元に関する話をするために佐藤康広さんが上京することになった。そこで、せっかくなので例会にも参加してもらうことになった。康広さんはその復元こけしを何本か持ってきてくれるとは思っていたが、実際にはそれ以外に各種こけし・えじこ・木地玩具など沢山の作品を持ってきてくれた。12月例会は新品こけしの頒布が無いので、これは大変有難いことであった。今夜は、復元こけし以外の作品を紹介しよう。
続きを読む "第662夜:友の会12月例会(2)" »
昨日(26日)は東京こけし友の会の11月例会があった。暖かい日が続いた中で急に真冬になったような寒さに霧雨のような雨も混じって出掛けるのが億劫になるような天候であった。案の定、会場への集まりは捗々しくなく30名を切ってしまう状況であった。11月のおみやげこけしは土湯系の西山敏彦工人。4種類の注文に対して、10種類もの可愛いいこけしを送ってくれて、受付での選択に迷う会員が多数見られた。口絵写真は筆者が選んだ勝次型。
続きを読む "第657夜:友の会11月例会(R5)" »
えじこ・ねまりこ こけしイベント その他 ダルマ・木地玩具 中の沢亜系 作並系 全て 写し 初期作 南部系 友の会 古品 国恵志堂特注 土湯系 小寸こけし 山形系 弥治郎系 木地山系 津軽系 秋保亜系 肘折系 蔵王系 豆こけし 遠刈田系 鳴子系
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