豆こけし

第478夜:秋保の三姉妹(武治)

Takeji_mame_3hon いよいよ菅さんが総理となって日本の舵取りを行うことになった。自民4役や新内閣の顔ぶれを見ると、サプライズ的なものは見られず、安部さんを引き継いで菅さんらしい堅実な布陣と思われる。今回の内閣は長くて1年の暫定的なもので、菅さんが本領を発揮するのは総選挙を経て本格的な内閣になってからであろう。ところで、今ヤフオクでの話題は、将棋の藤井二冠が王位を獲得した第61期王位戦の封じ手3通に尽きるだろう。締め切りまであと4日を残した今時点で、第4局は2千万、第2局は1千万、第3局でも5百万を超えている。最終的には幾らまで上がるのか気になるところである。そのヤフオクで、先日こけしの出品を眺めていると、締め切り10分前に秋保の豆こけし3本セットを発見した。それまで全然気づかずにいたものである。以前、同じ秋保の庄七の豆こけし3本セット(第48夜)を入手しており、今回のものにも手が伸びた。最終的な競り合いに何とか勝って無事落札。今夜はそのこけしを紹介しよう。

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第475夜:熊谷仁奈さんの木地挽物

Nina_futa_meruhen 仙台の熊谷仁奈さんから最新作の蓋付入れ物が送られてきた。頸椎ヘルニアを患って、そのリハビリ中の作品とのことであった。そのため本人的には内部の刳り抜きが不十分なのでと恐縮していたが、白木地の胴にはビリ鉋を使ったザラ挽きで模様を付け、品格のある作品に仕上がっている。しかも、大きく刳り抜いた中には赤ダルマが1個入っている。木地挽物が好きな国恵には嬉しい貴重な一品であった。そこで、これまで折々に作ってくれた仁奈さんの木地挽物を紹介したいと思う。口絵写真は、蓋付入れ物を斜め上から見たところである。

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第340夜:小林繁男さんの豆エジコ

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これも「こけしの縁」なのであろうか。先日ヤフオクで松三郎の戦前のこけしを入手したばかりなのだが、2月の友の会例会に出掛けてみると、小林繁男さんの松三郎型豆エジコが新品頒布こけしの中に並んでいた。この豆エジコは昨年、とげぬき地蔵尊高岩寺で開催された山形県こけし展でも出ていたようだが人気作品で入手出来なかったものである。今夜は、この豆エジコを松三郎の豆エジコと並べて見てみよう。口絵写真はその豆エジコを前方斜め上から見たところである。

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第222夜:松三郎の豆えじこ

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ここのところヤフオクに小寸(豆)こけしが数本ずつ纏めて出品されており、その中には古品も含まれているために注目して見ている。そんな中から見つけたのが、今回紹介する松三郎のえじこである。出品写真ではその小ささの実感が分からなかったが、手元で見てみると相当に小さく、また愛らしい。今夜はその豆えじこを紹介しよう。口絵写真は、やや斜め上から見たところである。

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第220夜:打ち出の小槌(2)

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こけし千夜一夜物語(1)の第220夜で、阿部正義さんの打ち出の小槌を紹介した。その時の小槌は玩友からの借り物であった。先月の友の会の入札に同様の小槌が出品され、ようやく手元に置く事が出来る様になった。丁度220夜が近づいていたこともあり、同じ220夜で紹介することにした。師匠の小林清次郎さんが木地細工物を得意にしていた影響か息子の清さん、弟子の阿部正義さんとも極小木地玩具を超絶技術で製作する。このような技術もしっかりと後世に引き継がれて欲しいものである。口絵写真は、その小槌の頭に付いているダルマである。

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第182夜:こけし談話会(石蔵)

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先週の土曜日(13日)に友の会のこけし談話会が秋田の湯沢市で開催された。地方開催の談話会は初めての試みであった。東京からは会員10名が参加、地元からは秋田こけし会の京野会長、湯沢市産業振興部の山田主任、それに木地山系の工人6名(三春文雄さん、阿部木の実さん、沼倉孝彦さん、阿部市五郎さん、柴田良二さん、佐藤達雄さん)が参加された。会場は湯沢グランドホテルのクリスタルの間という立派な会議室に、戦前・戦後の小椋石蔵のこけし他が並べられ、鈴木幹事が用意した資料を元に鑑賞が行われた。その後、隣の松風の間に場所を移して懇親会が開かれ、飲食を共にしながら親交を深め合った。なお、木の実さんは欠席で代りに小野寺正徳さんが参加された。今回の地方談話会が好評だったことから、毎年5月の談話会は地方で開催する方向で検討することになった。口絵写真は、会場の案内照明。

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第179夜:誠孝さんの小物入れ

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23日の友の会例会の抽選品に佐藤誠孝さんのこけし小物入れが出ていた。ヤフオクを見ていた方はご存知かと思うが、ちょうどその一週間前に誠孝さんの大型小物入れ(豆こけしや豆えじこ、だるま等30本入り)が出ており、6万円を超える価格で落札されていた。友の会の小物入れは、それを小さくしたようなもので、中には豆こけしが7本入っていた。いつも抽選では後塵を拝することが多かったが、今回は何と2番目に呼ばれ、この小物入れを手にすることが出来た。今夜はそれを紹介しよう。口絵写真はその小物入れを上から見たところである。

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第170夜:盛の入れ子こけし(戦後)

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1本のこけし(親)の中に、子、孫など幾つかのこけしを入れたものを入れ子こけしと言い、国恵志堂の収集アイテムの1つになっている。ところで、その入れ子こけし、よく考えてみると戦前の作はあまり見かけない。遠刈田系では、こけしではないが、達磨や七福神、そして弁慶など入れ子の技術を使った木地玩具は戦前からかなり作られている。一方、胴が太く、入れ子には適した形態の鳴子系では、こけしはもちろん、達磨や七福神も入れ子のものは記憶にない。これは一体、どういうことなのであろうか。そんな戦前の鳴子の木地製品の中で、入れ子が確認できるのは唯一、高橋盛の秋田時代の入れ子こけしである。これについては、千夜一夜(1)の第134夜で紹介した。それは、盛が鳴子を離れて秋田に移り、周囲の影響を受けずに自由に木地製品を作れる環境にあったことが大きいと考えている。ところで、3月の友の会例会に出掛けてみると、入札品に盛の黒いこけしが出ていた。相当保存状態が悪いこけしであったが、その表情から戦後20年代のこけしと思われた。問題は、それが入れ子のこけしであったことである。しかも、親から玄孫まで5本の入れ子であった。今夜は、その入れ子のこけしを紹介しよう。口絵写真は子こけしの表情である。

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第162夜:正吾のこけし細工物(2)

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さて、正吾さんはいつからこのような細工物を作り始めたのだろうか。正吾さんが修業した「高亀」は厳格な木地屋であり、武蔵や武男の作品を眺めても入れ子のような細工物は見当たらない。もちろん、臼と杵や甕と柄杓、野菜籠のような木地玩具類は「高亀」の製品として作られていた。正吾さんもそのような木地玩具と伝来のこけしを作っていた。同年代の福寿や昭二が新型(創作)こけしに熱中したり、昭和30年代からは古品の復元が盛んになっても、正吾さんはひたすら武蔵の戦後作を引き継いだ作を作り続け、それは昭和42年頃にピークに達する。しかし、その後は第二次こけしブームの中で壁に突き当り、低調な作に陥ってしまう。そこから復活するのは、昭和55年に「備後屋」で開催された「こけし古作と写し展」に出品した武蔵古作の復元作であった。これを契機に正吾さんは武蔵の各種古作に挑戦して目を見張るような作品を再現していった。それが一段落した頃、高橋五郎氏の提唱で開催されたのが「新しい伝統こけし展」である。ここでの新しい試みとして、正吾さんは傘こけしや髷こけし、二側目のこけしに挑戦し、そういった活動の中から細工こけしも生まれていった。今夜は昨夜紹介したペアこけしの内、傘こけしを詳しく紹介しよう。口絵写真は傘こけしの表情である。

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第161夜:正吾のこけし細工物(1)

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国恵志堂はこけしの細工物が好きである。こけしに関する細工物という点では、入れ子こけしと刳り貫いた中に小物を入れたえじこが双璧であろう。このようの細工物を作る現行の工人としては鳴子の高橋正吾さんは最右翼と言って良いであろう。精巧な細工物を作るには優れた木地技術が必要であり、小さい時から老舗「高亀」で鍛えられた正吾さんならではの多彩な作品が知られている。今回紹介するのは傘と髷の2体の細工こけしで、その中に小こけしやえじこ、だるま等の小物が入っている。今夜は、その内の髷こけしを紹介しよう。口絵写真は髷こけしの表情である。

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