国恵志堂特注

第271夜:「是伸頒布会」第6回裏話

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第6回頒布こけしは、橘頒布期の定寸こけしを「原」としてその写しを是伸さんに作って貰った。その「原」こけしとしては当初、橘旧蔵のこけし(「こけし談叢」掲載の8寸7分)を考えていたが、それは保存状態がかなり悪く、描彩もはっきりしていなかった。そんな折、たまたま「愛玩鼓楽」掲載の盛こけし(7寸8分)を入手する機会があり、このこけしは橘頒布の鈴木鼓堂旧蔵品であることから、こちらを「原」として作ってもらうことにした。口絵写真は、そうして出来上がった頒布品の表情である。

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第270夜:「是伸頒布会」第5回裏話

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柿澤是伸さんから「是伸頒布会」の第5回、6回の作品が送られてきた。今回の頒布に関しては、一昨年(平成28年)の3月に是伸さんが「宮城の観光と物産展」出展で千葉そごうに来られた折に話をしたものであった。しかし同年6月に是隆さんが急逝され、頒布品の製作も遅れることになった。昨年7月に是伸さんから試作品が出来たとの連絡があり、それから電話とメールでのやり取りで修正箇所などを連絡し、今年3月の千葉そごうで作品を確認した。ここで最終的な細かい点の確認を行い、今回の頒布となった次第である。口絵写真は、第5回頒布の4寸たちこの表情である。

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第268夜:保裕さんの広喜写し

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昨日から5月に入り平成もあと1年を割ってきた。来年の今日はもう平成ではないと思うと感無量である。さて、佐藤保裕さんから広喜こけしの写しが届いたので紹介しよう。平成28年の正月に友の会の例会に来られた時に頼んだもので足掛け3年掛かったことになる。新しいものを作るというのは心づもりもあるであろうし、やはり面倒なことでもあるのであろう。しかし、送られてきた作品は、それだけの期間を要したに足る素晴らしい出来ばえのものであった。口絵写真はその広喜写しの表情である。

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第200夜:弥治郎3家合体こけし誕生

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今年1月の中旬、ヤフオクにこけしの頭と胴2体がバラバラになった状態で出品された。頭は鳴子系のもので、胴体は弥治郎系のもの。いずれも戦前の著名工人のもので、個々のパーツとしての状態はなかなか良い。資料として何かの役に立つかも知れないし、関連の現行工人に修復して貰えるかも知れないと思い入手した。弥治郎の胴2体は繋げられそうなので、先月、下谷こけしまつりに上京した新山吉紀さんに見て貰い、修復をお願いした。そのこけしが本日届いたので紹介したい。口絵写真は、修復こけしの頭となった木村敦さんの表情である。

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第119夜:裕介さんの精助写し

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昨夜紹介した精助こけしの写しを佐藤裕介さんに打診したのは7月後半になってから。程なくして裕介さんから承諾の返事をもらって、精助こけしを裕介さんに送付した。裕介さんから連絡があり、こけしが届いたのは今月の4日。写しの製作については個々に色々な事情があり、長いものだと数年かかることもある。一か月余りで作って頂いた裕介さんに感謝したい。口絵写真は、その精助写しの表情である。

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第93夜:荒川洋一さんの氏家写し

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2年越しで製作をお願いしていた荒川洋一さんの氏家写しが送られて来た。氏家亥一のこけしは橘文策氏の「木形子談叢」に2本掲載されているが、その内の1本大きい方が平成25年の10月にヤフオクに出品されて首尾よく入手、その年の12月に「ねぎし」で開催された山河の響会の展示会で上京された荒川さんに依頼したものである。その時の写真はKokeshi Wikiの荒川洋一の項に載っている。荒川さんは鹿間時夫氏の依頼でこの氏家型を作り始めたとのことであるが、現物を見たのは今回が初めてで、現物を見れば見るほどその難しさが分かり、一旦は写しへの挑戦を中断したとのことであった。荒川さんは今回の製作で勉強になったことも多かったと話しており、写し製作の意義を改めて再認識させられた。口絵写真は、その氏家写しの表情である。

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第90夜:正司さん訪問

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こけし工人の老齢化と後継者問題は、やや活気を取り戻してきたこけし界に深刻な影を落としている。弥治郎系や遠刈田系など新人工人の出現は嬉しい話であるが山形系ではそのような話は無く、現在純粋に山形系のこけしを作っているのは小林清さんと長谷川正司さんの二人くらいである。その正司さんも3年前に奥さんを亡くしてからは休業状態となり昨年後半からようやく仕事を始めたような状況であった。その後今年にかけて体調を崩したこともあり、様子を伺いに米沢を訪ねた次第である。現在は体調もすっかり回復して頗る元気になっており、往年の切れ味鋭いこけしを作っていて安心した。口絵写真は依頼していた吉太郎写しの表情である。

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第81夜:「是伸頒布会」第4回裏話

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昨夜に引き続き、「是伸頒布会」第4回頒布こけしの話である。今回の頒布品の「原」こけしは数年前にインターネットオークションで入手したもの。描彩は黒色以外は殆ど消失しているが、極端な程の平頭と下目の愛らしい表情に惹かれた。殆ど湾曲の無い一筆目は盛の筆とは明らかに異なり女性の描彩を思わせるが、大きな前髪と鬢は雄大で一家での合作も考えられる。胴には大きな楓を二葉描いており、見かけない形態であるが、高勘の古作と思われる。口絵写真は、写しの表情である。

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第80夜:「是伸頒布会」第3回裏話

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先日、「柿澤是伸特別頒布会」第3回、第4回の頒布を行ったので、今夜は第3回頒布こけしの製作経過をお話ししたい。第3回頒布の「原」こけしは、橘文策著「木形子談叢」に掲載されている盛こけしである。橘氏が昭和7年9月末に鳴子を訪問し、岡崎斎の店頭で見付けたもので、盛の古型として入手されたものと記されている。昭和7年時点で古型と称していることから、正末昭初頃に作られていたこけしと言う事だろうか。このこけしは同じく橘文策著の「こけしと作者」にも再掲載されている。口絵写真は、その写しの表情である。

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第34夜:「是伸頒布会」第2回裏話

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今夜は、「柿澤是伸特別頒布会」第2回頒布品の話である。この第2回頒布品の「原」こけしは「古計志加々美」原色版に掲載されている大正期盛のこけしである。このこけしに関しては是伸さんのお父さんである是隆さんに写しをお願いしており、それは東京こけし友の会や名古屋こけし会から頒布されている。是伸さんに直接お願いしたことはなかったが、是隆さんの作を見て作ったと思われる作はある。今回は、「原」こけしを渡して直接依頼したもの。試作品の気になる点を修正して出来上がったものである。口絵写真はその表情である。

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