先日、伊東東雄のこけしがヤフオクに出ていた。東雄のこけしは少数ではあるが時々中古品市場で見かけるが、それは小寸の蔵王型のこけしであった。その手のこけしは以前入手しており、第986夜で紹介した。そこでも、鳴子系の工人である東雄が何故蔵王型のこけしを作ったのかを疑問として残しておいた。今回の出品作はkokeshi wikiにも掲載されており、高井佐寿氏の旧蔵品であった。1尺1寸の大きさに一旦は躊躇したものの、出来の良さに魅せられて入手した。今夜はそのこけしを紹介しよう。
今日20日は野球界にとって記念すべき1日となった。大谷選手がMLBで初の50-50(ホームラン50本、盗塁50個)を達成したのである。しかも6打数6安打、3連続ホームラン、10打点、2盗塁という驚愕な成績であった。さて、太治郎型こけしを纏めるために手持ちの太治郎型こけしを取り出して整理していたところ、一本のこけしが出てきた。見たところ太治郎大正期のこけしである。ところが入手の経緯が思い浮かばない。恐らく、これ一本での入手ではなく、纏めて入手した中に入っていたのであろう。弘道の太治郎写しと思っていたのであろう。ところが、このこけしをじっくり見ていて、どうも弘道作では無い可能性が出てきたのである。今夜は、その辺りの話をしてみたいと思う。
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