初期作

第542夜:野地スマイル(3)

Noji_s5307_kao 毎日が休日の生活をしていると記念日に対する感覚も薄らいでくる。そう言えば今日は秋分の日、それに合わせた訳ではないだろうが、今日はNHK総合で大谷の試合を中継していた。昨日、久し振りのHRを打ったこともあって、TV観戦をした人は多かったのではないだろうか。4時間を超える長い試合で、大谷は4四球でHRは無く、ひたすら疲れた試合ではあった。さて、野地さんの初期のこけしには特に興味を持っており、第452夜と453夜で紹介した。先日ヤフオクに、その頃の作と思われるが、表情が全く異なる野地こけしが出てきたので入手した。他に応札した人は居なかった。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真は、その表情である。

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第537夜:英太郎(18歳)

Eitaro_18sai_kao 日本の五輪メダル・ラッシュと競うように急拡大を続ける新型コロナウイルスに対して、国や地方自治体はもはや打つ手はないようだ。国民にひたすら自粛を求め、ワクチンの普及に望みを託している。五輪での日本選手の活躍にTVを始めマスコミの関心は完全にそちらに向いており、コロナに関する報道はめっきり少なくなってしまった。さて、筆者のこけし活動もヤフオクに頼る所が大きくなっている。そんな中で、先日、佐藤英太郎の18歳作と言う保存完璧のこけしが出品され、獲得に走ってしまった。今夜は、そのこけしを紹介しよう。口絵写真は18歳英太郎の表情である。

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第512夜:帰ってきた蛸坊主(荒川洋一)

Yoichi_s46_kao こけしを集め始めて最初の産地訪問は、昭和46年の10月。大学のサイクリング部の合宿で会津若松から福島まで磐梯・吾妻スカイラインを走破した帰りであった。その時は、飯坂と土湯温泉に行き、3本のこけしを求めた。土湯温泉ではバス停横のアサヒ写真館で2本のこけしを買った。1本は欲しくてたまらなかった斎藤弘道さんの作、そしてもう1本は蛸坊主を選んだ。まだ工人名もろくに分からない時期で、蛸坊主は荒川洋一さんと三瓶春男さんの作があったと思う。作品の良し悪しなども分からず、荒川作を選んだのは、胴底の署名に「芳蔵弟子」と書かれていたからであった。その蛸坊主は国恵志堂の4番目のこけしであった。しかしその後、そのこけしは手放してしまった。最近、こけし自分史なるものを纏め初めたところ、この収集初期のこけしが必要になり、その写真を探したが見つからなかった。ところが先日、そのこけしがヤフオクに出てきたのである。何とも嘘のような都合の良い話であるが、そうしてこの洋一さんの蛸坊主が戻ってきたのである。今夜は、その蛸坊主を紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第508夜:初期の伊太郎型(小島俊幸)

Kojima_itaro_s430610_kao 昨夜の続きで、今夜は小島俊幸さんの伊太郎型である。昨夜の紹介にあるように、こちらも胴底に「43.6.10作」の書き込みがある。この時期に小島さんが阿保さんと一緒に作っていた伊太郎型が2種類あることは昨夜述べたが、本作は阿保さんの伊太郎型とは別の伊太郎型である。口絵写真は、その初期伊太郎型の表情である。

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第507夜:初期の伊太郎型(阿保六知秀)

Abo_itaro_s430610_kao このところ初期作の追及に励んでいるが、今夜は津軽系の佐藤伊太郎型である。現在、津軽系の多くの工人が伊太郎型のこけしを作っているが、kokeshi wikiによると、その発端は、昭和43年2月に鹿間時夫氏が佐藤善二に制作を勧めたのが発端であるとのこと。当時、善二には阿保六知秀と小島俊幸という二人の弟子があり、善二、六知秀、俊幸の3工人が伊太郎型に挑戦することになった。この3工人の初期の伊太郎型はkokeshi wikiの各々の工人の項で紹介されている。その初期の伊太郎型は3人とも2種類作っており、2本の異なる伊太郎こけしを「原」としたことが分かる。鹿間氏の著書「こけし鑑賞」を見てみると、佐藤伊太郎の項には3本のこけし(いずれも米浪氏蔵)が載っており、その内の左と中央の2本が「原」に選ばれたようだ。先週のヤフオクには、阿保さんと小島さんの伊太郎型が出品され、いずれも胴底には「43.6.10作」の書き込みがあり、その形態・描彩からも初期の伊太郎型と推測された。やや作風の異なる2本であり、比較する必要性から両方とも入札して手にすることができた。今夜はそのこけしを中心に初期伊太郎型を見てみよう。口絵写真は阿保さんの初期伊太郎型の表情である。

 

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第506夜:初期こけしの追及(岡崎幾雄)

Ikuo_s26_kao 特に関心を持っている工人のこけしに関しては、その変化・推移を追求していくことが多い。その一つの目標は最初期のこけしの追及であろう。戦後にこけし作りを始めた工人でも、その始まりが昭和20年代まで遡るケースでは残っているこけしも多くは無く、かなりの努力も必要となる。さて、岡崎幾雄さんのこけしに関しては栄治郎型を始めた昭和31年以前のこけしを「こけし 美と系譜」などを参考にしながら入手に努め、昭和28年まで遡って、第476夜で紹介した。先日、ヤフオクにそれより古い昭和26年というこけしが出品されたので、追及を更に進めるために入手した。今夜は、そのこけしを紹介したい。口絵写真は、その表情である。

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第505夜:こけしと由来(佐藤文男)

Fumio_s17_kao 古品と呼ばれるような古いこけしを扱う場合、そのこけしの由来(来歴)は重要な要素の一つである。由来とは、そのこけしが作られてからこれまでに歩んできた経過ということで、その過程で著名なコレクターに所有されたとか、文献等に掲載されたとかいう事があると、そのこけしに対しては一定の評価がされているということで、それ相応の扱いがされている。そのような由来については、陶磁器のようなものはそれが収納されている箱に箱書きのような形で記載されていることが多いが、こけしに関しては胴底に旧所有者の印やラベルなどで残されているものが多い。手書きで書かれた文言は、その書き手が判然としないことからその信憑性は参考程度に考えた方が良い場合もある。特に日付(制作日、入手日)については注意が必要である。さて、先日、ヤフオクに遠刈田系の佐藤文男の戦前作が出品されていた。文男の戦前作には興味を持っていたので、早速kokeshi wikiを見てみると、何とそのこけしがwikiに掲載されているではないか…。wikiにもヤフオクの出品解説にも、寺方徹氏旧蔵品と記されており、由来のはっきりしたものであった。そのためもあって入手欲は一気に高まり、その分価格も上がってしまったのは仕方のないことだろう。今夜はそのこけしを改めて紹介しよう。口絵写真は、その表情である。

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第504夜:「こけし事典」のこけし(大沼秀雄)

Hideoo_15sun_kao コロナ禍の中で外出も儘ならぬ中、ヤフオクに出品されるこけしを見る時間は十分にある。先日もヤフオクを眺めていると、大物こけしが何本か纏めて出品されているのがあった。通常、大物こけしは敬遠することが多いのだが、中にどこかで見たようなこけしが入っている出品があった。どうやらそれは鳴子の大沼秀雄さんの初期のこけしのようである。その鋭い視線と初期のこけしには珍しい車菊の模様が印象に残っていたのである。早速、文献を探してみると、「こけし事典」に同じようなこけしが載っていた。その写真と出品こけしを子細に比べてみると、どうも同じこけしに見える。出品こけしはどうやら「こけし事典」掲載の秀雄こけしの現品らしいということが想像された。ちょうど、秀雄さんのこけしを纏めている時でもあり、これは何としてもゲットしなければと入札に応じた。出品写真に載っている他の4本の大物こけしは特に注目されるようなものでもなく、そんなことからか、入札終了10分前まで、千円台の価格でオークションは進んでいた。最終的には強力な競争相手が現れて1桁上の相応な落札価とはなったが、何とか入手することができた。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第495夜:斉司の初期作(戦前)

Seishi_s15_kao 昨夜は桜井昭二の戦前作を紹介したが、今夜は同じ鳴子系の岡崎斉司の初期作である。斉司は大正15年生まれなので昭和ではないが、昭二と同世代と言っても良いだろう。斉司は昭和15年、高等小学校を卒業してから父斎について木地修業を始めるが、描彩は小学校の時から始めていたと言う。従って、木地挽きに慣れれば、こけしを作ること自体はそれほど難しくはなかったのであろう。深澤要が昭和16年に鳴子を訪れた際には、その作品が斎のこけしと一緒に店の棚に並んでいたと「こけし追及」には書かれている。本作は、胴底の張り紙で久松旧蔵、昭和15年との記載がある。口絵写真はその表情である。

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第494夜:昭二の初期作(戦前)

Syo2_s15_kao 2020年も最後の週を迎えた。東京では、新型コロナの新規感染者が千人超え目前に迫っている。しかし、毎日のように新規感染者数が過去最高を記録しているとマンネリ化してくるのも否定できない。我々高齢者は、リスクを避けて家に籠り、家族以外とは殆ど会わないでいるのが一番の対策であろう。12月に入ってから、ヤフオクでは鳴子の古品が時々出てきており、それを丹念に集めてきたの、今年最後の紹介としたい。今夜は、鳴子系の桜井昭二である。昭二は名前の通り昭和2年の生れ。昭和生まれの工人で戦前のこけしが残っている稀有な工人でもある。その後の髙橋正吾、遊佐福寿、大沼秀雄の世代となると戦前作は作られていない。口絵写真はその戦前作の表情である。

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